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2015/05/16 |
一般的にはどうかわかりませんが、最悪の事態どころか、こういう言い方は変ですが……理想的な逝き方をしました。家族全員に看取られながら息を引き取りました。死に目にはなぜか会えないものですから、私の経験としては初めてのことです。 私が訪ねるときは西田さんの曲をかけ続けていたため、二人きりになった時に『いい夢みろよ』を歌ってあげて最期のお別れをしました。『遺体』で見たように体を拭いてメイクを施し、長年開け続けたせいでどうしても閉じない唇には母に口紅をさしてもらいました。 大笑いすることなど滅多になかった祖母ですが、大声で笑っているようでした。胃瘻をするとお骨は残らないと聞きますが、きちんと拾うことができました。 これまで幾度か危篤状態になっても何度も呼び戻してしまいまして、家族の気持ちとしてはこれ以上の延命は酷であるという気持ちでした。満86歳。今の日本で何名の方が老衰で亡くなれるのでしょうか。 自宅介護も10年以上ありましたが、後悔のないように日々を大切にしてきたせいでしょう。悪い思い出はすべて忘れてしまいました。これで我が家は祖父、母、私の三人きりとなりましたが、これからもいつ誰が逝ってしまったとしても後悔のないように日々を生きてゆきます。結局最期には思い出しか遺らないので。 またフラリと戻ったらよろしくお願いします。 |