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2023/10/06 

『sky 星を紡ぐ子どもたち』は配信された当時、無料オンラインゲームの中でも異色の立ち位置でした。PlayStationで配信された『風ノ旅ビト』の続編にあたります。ゲームといったらモンスターを倒したり、敵を殺したりという時代に、お花が空を飛ぶだけのゲームを作ってた会社ですね。まあスマホがある人は一度触っていただければ「あ、こういうものか」ってわかりますので、説明も早いのですが。配信された当時は、これといったゲーム性のないゲームでした。

前作も砂漠を駆け巡って星? を取っていくゲームでして、そこにストーリーをつけ加えた形となっております。ここの会社はどれもこれも、音楽がいいんですよ。当初、物語の進行は会話がありませんでしたし、英語のみ配信だったように記憶しています。今は翻訳もつきましたし、初期ユーザーも少し落ち着いてるので、荒らし行為もほとんど見かけません。おすすめですね。

ろうそくに明かりを灯していくのが基本となりまして、日本時間の午後5時リセット。友達以外の人は影人間として表示されます。ろうそくを受けとるかろうそくを灯せば、一時的に相手の姿が見えるので、コミュニケーションを取りたい場合はこまめにろうそくを差し出してもいいと思います。この場合の明かりは、自分用のキャンドルは減りません。友達になるときに差し出したり、二人用のモーションをあげたいときには減りますが。

ちなみに友達表示はゲームを始めて、最初に立っているところの星座です。前にあるマリア像お地蔵さん辺りがややこしいため、探しまくってしまった。前回の居場所からホームに戻ると、マリアさまの前の光から入り直せます。その後ろの石は本日のミッション。毎日はやらないわー面倒ーって方は取っても取らなくても別によい。まあ目的があるほうがキャンドルも貯まりやすいので、特に理由がないならとっといたほうがいいです。ミッションクリアしたらもう一度石の前でお祈りしましょう。

左端に表示のあるキャンドル三本につき、ハートひとつ。各種アイテムがもらえます。朽ちた肉体の傍には精霊(幽霊)がいまして、彼らを追っていくことでいろんな感情のモーション、動きができるようになります。意志の疎通はこのモーションが基本となりますので、慣れてきたら記憶を解放してあげてくださいね。それによって、次の環境に行くことができるようにもなります。

それとは別に、ときどき分かりにくい場所で光っている人間、翼をとってくのがポイントなんですね。これは20枚以上集めると、最終ステージ(嵐の吹き荒れたドラゴンのいる崖)で使用することができます。(↓ここから下ネタバレ)





最終ステージは崖を登ること自体は慣れればそこまで難しくはないのですが(熟練者が助けてくれるので、後ろをついていけばよし)。問題は「ここから先は戻れませんよ」の表示が出てからで、降ってくる隕石を避けながら、朽ちた肉体に明かりを灯すことになります。自分の羽を失いながら。

もう肉体だけで亡くなっているので、先に行くのが不安になったりします。管理人は初回当時ひとり取り残され(理由は後でわかるのですが)、仲間もいなくなって途方にくれました。150枚くらい持ってないと、全員の魂を救うのは難しいらしいです。

翼を失うのは「ここで倒れてもまた集め直せるから」という気持ちがありまして、堪えられたのですが。最近のゲームというのは音響からコントローラーの振動から、非常にリアリティーがありまして……5分、10分と経つうちに、恐ろしくなってくるんですね。

名もしらぬ通りすがりの仲間はいなくなり、隕石が降ってくる真っ暗な世界で朽ちた肉体を見つけては明かりを灯し、クリアとかなんとかどうでもよくなってきます。目の前の魂は救われているのかしら?(あくまでデータです) 寒気を催すような暗闇で手探り、地面を這いながら一人ひとりを助けていくのです。

途中で(帰りたい……)というきもちが邪魔します。なんなら電源を落とせば全部終わります。現実ではなく、データなんですから。みんなそう言いますよね。ゲームなんて、ただのデータだよ。そこに人はいないんだから。まあ人間が入ってる場合もあるけど、朽ちた肉体には入ってない。ただのデータです。

でも、手持ちの翼を使いきって、明かりを灯したくなる。走馬灯のように思い出すほど、私は人の死に直面していません。国内でもっとも多くの自殺者を出した10年を経て、もっとも多くの天災に接してきた皆さんはわかってくれるんじゃないかな。麻痺していることそのものが、どうしようもなく嫌なんですよね。

でも、そういったことに心の底から理解を示してくれる世代は少ないです。日本では特に、異質なものに対してお互いにわかち合えるものを手放してきたように思う。対立構造を煽るほうが都合がいいから。それにのせられてしまっている。

いま子供の心が死んでる理由のひとつがそれで、大人の側からの歩みよりもない状況で真理やら正論やらをぶつけても、上っ面に聴こえてしまうだろうなと。かつてそうあったように。

光の世界では心がけよく、優しい面を出せる人間だけを受け入れる準備がありますが、それ以外はどこもかしこも隔たりがある。裏側を知ろうとしない。

人は本来、自分の考えの正しさを証明するためにこの世に生まれてきたわけではありません。でも、誰しも正しさを証明するために時間を使いすぎているのが現状です。検証もなしに。

非現実の世界では、そこの境界は非常に曖昧になります。曖昧であるからこそ、自分を決める指針を人に委ねる真似はできなくなります。対極なものの正体を見て、はじめてそれに触れたといえるのです。




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