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2018/07/26 

森島さんだけ滅茶苦茶わざとらしい京都弁を喋らせていたら、もう最近は頭の中で変なイントネーションでしか喋ってくれなくなりました。どうしたものか。森島は最終章イメージのみで考えたものじゃないので特に転がす気はなかったんですが、いざ使いだすと便利すぎる……ついつい多用しちゃう……中田をいじめられるポジションキャラがそんなにいなかったから余計に面白い(西野はいじってる。花田はじゃれてる)

昨年、たまたま旧版・新版の『細雪』やってたんですね。一徳さんが四女のお嬢さんに惚れられるんだか惚れたんだかして、うまくいったと思ったら次のカットで耳の病気か何かでバッサリ死んじゃうんですが。※吉永小百合三女が一番したたかで女目線だと怖すぎる旧版。長女次女の百合姉妹愛が絶妙。

「四女やっぱり見る目ないわ。寡黙なバーテンとか底が知れてる。どうせ女が博打うつんなら今にも死にそうな元下僕カメラマンのほうでしょ!(死亡済み)」と、何目線かもはやわからぬ個人的趣味と、京都贔屓の友人の口癖「クソが」を合体させ復活させたのが森島でした。森島はたぶん「クソが」という顔をしてるだけです。無関係だが友人のアダ名は『姐さん』といいます。なので『森島の姐さん』と心の中で呼んでます。

きっと前世では女でひどい目にあったから歪んだのだな……と思っててください。言動ほどのSっ気は全然ないと思う。自分だけの尽くせるお嬢さんを永遠に探し続けているのよ(そしてアイドルファンに至る)。

☆☆☆

五味は……五味さん……もはやゴミとは呼べないですね。五味さんのポテンシャルも本当に舐めてました。もうあのワンカットで天下取れそうな顔してますからね。誉めすぎでしょうか。いや人を人とは全く思ってない感では一等賞だったと思います(全力で褒めてる)

三作通して皆どれだけ非道なことをしても人間っぽさが溢れ出ているキャラクター設定だったのに対し、五味ポジションだけ考えれば考えるほど、欲も感じなければ本気で面白がってるのかさえ怪しい。花菱側の誰かの指示があったのかなかったのか。まあないでしょうね。中田はわからないけど。あの状況下で自分の兄貴を殺しても、上にはたぶん上がれないことは承知なわけです。白山派がゼロだったわけないし。一人になったら加藤派が自分を撃ちに来るだろうし。花菱は山王会解体したくて仕方なかったわけだし。数が減ってる時点で、どのポジションについても共倒れですから。

自暴自棄というか「特に俺に利益もないけど、どうせ死ぬならムカつくからコイツ先に殺しとこう」という、他のキャラクターには絶対的に足りなかった現代思想の殺し方です。目の前から居なくなってくれたらそれでいい。別に苦しめたろうという気もない。ミステリーなら快楽殺人よりたちが悪いですね。舞台が『罪と罰』なら改心しないまま完全犯罪エンドするタイプ(下巻いらない)

本人も死ぬときくらいは本気で怖がるんでしょうか……疑問だわ。←完全に騙されたとわかった途端に何もかもが嘘泣きに見える現象。

☆☆☆

【全員探偵最終章】

2020年を境に本格的に借金地獄に陥り、少子化も含め打つ手のない日本。人材不足と高齢化により急激に衰退・縮小していく花菱会は、バーチャルアイドルを足掛かりに世界各国に飛び出していたが、もはや古きよき極道(改め仁義なきヤクザ道)の体をなしていなかった。

先を憂う会長・西野が「誰かに追われている。スイスの山にのぼろう」と妄言まで言い出したので諦めつつ同行する中田。逃げる途中で撃たれるのは舎弟と相場が決まっているので「お。俺のことは、ほっていってください」と虫の息の中田。「おぶったるわい!」と中田を背負い三歩歩いて息をつく西野。「ん。ここらで限界やな」 と重荷はポイッと滝壺に投げ捨てる。自分だけ頂上まで昇りきるが、日頃の運動不足により心臓発作で死亡。川に流れつき運よく生き延びた中田は逃れた辺境のチベット仏教で修業しながら花菱を弔うのであった。

〜fin〜


……という「それどこの死に損ない名探偵」みたいな結末を用意してたんですが。きっと更に続編で『 狙いを定めた腕の悪すぎるスナイパー五味』 『 俺の兄貴を型どった蝋人形』 『 バリツを習得してコカイン中毒になった中田』 『 アイドルを探すのを諦めて自らアイドルとなった伝説の歌姫・森島』 トライアングルが待っているのでしょう(蝋人形もいれたら四人でファンタスティック4ができるネ☆)

お粗末さまです。また次回。あまりキャラクター考書くと創作が書きづらくなるから、主要キャラクターの本編考察についてはまともに語ったことないんですが。次はパンスプか銀二貫の話でもしましょうか。特に後者は解釈違いがたくさんある分野で面白い。本当によくできた物語というのは、原型を留めぬほど記号化されても成立するんですよね。まあ夏は長いので。そのうち、またお付き合いください。

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