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2014/11/23 |
(中略) 西野の良心を信じて鉄砲玉となった中田以下舎弟。花菱への愛情を一番持っていたかに見えた若頭が自分たちを裏切るはずはない――と言って特攻。 約束の場所に待ち受けていたのは抗争中の組員数十名。蜂の巣になりながら倒れ行く舎弟。頭から血を流して壁際で悶える中田。影を落とす人物を見上げて銃口を上げる。 「あ…っ」 「待たせたな」 自然と口許の弛む中田。止めに入ろうとする舎弟を撃ち殺す西野。茫然とするその額に更に拳銃を押し当てる。 「か……カシラ。なんでや。なんでやあああぁぁぁ!」 激昂する中田を見た西野は冷笑するのだった。 「――俺のプリン食うた罰やで」 「えっ……あれは三個一組やから会長と兄貴と俺の分」 銃声。 THE END それぞれの事務所の冷蔵庫には若頭用の3時のオヤツが常備されている。これ以上の無駄死にはないが食べ物の恨み恐ろしい。 |