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2017/11/15 |
西野「会長」 野村「なんだ西野。あらたまって」 西野「会長の部屋にね。監視カメラ置こかっちゅう話があるんですわ」 野村「俺の何を監視するってんだよ……」ビクッ 西野「『挙動』。よそとうちとね、いま会合開いたら分が悪いでしょう。極道の所作の違いで」 野村「所作もクソもねぇだろヤクザに!」ビクビク 西野「ヤクザにヤクザゆうたらあきまへんわ。それは警察用語」ニコッ 野村「てめぇら極道って柄じゃ……」 西野「うるさ方の年寄りを蹴散らす前に、覚えなあかんこと仰山ありますんやで。ね、カメラ置きましょ」ニコッ 野村「(一応俺のこと庇ってくれてんのか……)仕方ねぇな!」ドキドキ… 西野「はい会長」キャピッ 西野「ん、そこ。チェック」 舎弟「へい」ピッ 西野「会長」 野村「……なんだよ」 西野「まずね。俺と頬杖被ってますけど」 野村「あのな、西野。サラリーマンってのはよ、年齢も経歴も関係ねぇんだよ!!」 西野「俺の。後ろですよね」 野村「……だからなんだよ」ビクッ 西野「いやあ、申し訳ない。背中に目ェついてたら、俺が頬杖やめたのに」シクシク… 野村「や、やめろよ。脅しの次は泣き落としって腹か?」ビクビク 西野「でね、その次」ピッ 野村「聞けよ!」 舎弟「」シャーッ……カチッ 西野「これは絶対あきまへんわ。俺の見せ場で茶ぁすすりましたよね。なんの脈絡もなく。二回も」チラッ 野村「……飲みたかったんだよ!」 西野「七味ちゃーん!!」 野村「?」ビクビク 五味「ちわーっす」ガチャッ 野村「な、なんだよ!おまえ五味だろ?!」 五味「ゴミです。チリです。ホコリです」ニヤニヤ 西野「『山王会の太鼓持ち』あらため『風見鶏こっち向いた』ですわ」ニコッ 野村「こっち向くなよ……」タノムヨ 西野「会長はんにな、見本。見せたれや」チッ 野村「おまっ、いま舌打ちッ」 五味「はい」サッ、サササ… 野村「な、なんだ。晩飯ならもう食ったぞ!」 西野「カメラの前で『食事』というのはですなあ。口にものを運ぶだけのことやけど、ドヘタクソの人間がやると浮きますんや」ニコッ 野村「おまっ、いまヘタクソッ」 西野「今日はそこんところ。勉強しまひょか」ニコニコ 野村「カメラ意識して生活してねぇよ!!」ビクビク 五味「まま、おひとつ」トクトク… 野村「お。おう」サンキュー 西野「ホラそこ!」 野村「」ビクッ 西野「七味君はええわ。気配消しつつ相手の懐にスーッと入っていきおる」 野村「え?」チラッ 五味「」ゴクゴク 西野「会長がこっち向いとる間に、自分の口に五つも干し葡萄入れとるし」 五味「」モグモグ 野村「そんなことより、なんで干し葡萄を箸で摘ままなきゃなんねぇんだよ!?」 西野「相手の目を突くため?」チラッ 野村「干し葡萄のほうだよ……」ビクッ 西野「ん。下がってええぞ」チリ 五味「お邪魔しましたー」ホコリデス 西野「わかりました?」ニコッ 野村「全然わかんねぇよ!」 西野「ああ……」フゥ 野村「な、なんだよ。そのゴミを見るような憐れみの目はよ! なに溜め息ついてんだよ!」 西野「喘いでるんですわ。それと流し目の練習。ホンマあきまへんで会長」 野村「な。なにがだよ」ドキドキ 西野「怒声の使いどころを理解しとらへんのや。関西ではボケとツッコミがあるんですわ。今のままやとボケボケとボケ。受け方を理解せな、この花菱では……」ハァ 野村「な、なんだよ」ドキドキ… 西野「ほんのちょびっと。できてきよりましたで」ニコッ 野村「……そう?」ナニガ 西野「中田クーン?」 野村「!」 中田「」ガチャッ……ガクガク…… 野村「お、おい。ヨタヨタだぞ! 手ェ貸してやれよ!」アセアセ 西野「あいにく『人』という字は支え合いではないんでっせ。あれは独りっきりの体で『人』という文字なんや」フフッ 野村「感慨に耽ってるとこ悪いけどよ。俺見てらんねぇわ。な、中田。いま誰か呼んでやるからな。息しとけよ!」 中田「」ガクガク 舎弟「ど、どないしたら……」 野村「おまえ、まだいたのかよ。見てないでそっち側持てよ!」 西野「」モキュモキュ 野村「おい、西野。五味の食べ残し食うなよ!!」ゴミダゾ! 西野「それ。最後はそれですわ」フキフキ 野村「?」ビクビク 中田「」ガクッ 野村「な、中田。傷は浅いぞ!しっかりしろ!」 西野「そこは『傷は深いぞ早く死ね』ですんや」ニコッ 野村「え?」 西野「リピートアフタミー」 中田「」ガクガク 野村「き、傷は、傷は深いぞ!早く、はやく……ッ」 中田「」チーン! 野村「アカンッ……俺には……俺には言えん! 無理やあああああああ!!」 西野「中田ァ。 傷は深いぞ早く死なんかボケェェェ!!」 中田「兄貴。俺の棺桶狭いんです。発注間違えて」キャハッ☆ 野村「」 西野「あー。30点」シッシッ 中田「」スタスタスタ…… 西野「でね。会長」クスクス 野村「俺、やっぱ向いてねぇわ。はい、小指」 ザクッ! 劇終。 漣さんについては、またそのうち語りたいなと思います。電波塔の代表みたいな方なので、ここではちょっと。西田さんだけでも大概なので(え?) 北野組のせいにしていらっしゃったところを見る限り、自覚はないんでしょうね。ファンの方で「漣さん好きやったけど……怖い夢見るからやめよ」となった方いらっしゃったら、アウトレイジ最終章いっぱい見とくとええよ☆ |