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2017/11/05 |
昔ゲームサイトで、20そこそこだったかな、携帯もち始めたばかりの頃。似たような感じに親身にくる人がいて、しばらくすると｢あれ。この人おかしい｣とピンときまして。なんというか……出会い系目的とまた違うタイプの怖さなんですよ。明らかにおかしいの。名前は男性だったり女性だったりするんだけど、口調変えても句読点が同じで……まあ本しか読んでこなかった甲斐あって、わかるんですね。同一人物やなって。 調べて回ったら架空の人間を一人で管理してるヤバイ人だったことがあります。今ではアカウントなんてコロコロ変えられるけど、当時は携帯一台で一つきりだった。十台くらい契約してないと計算が合わない。根気よく調べると本名も逮捕歴も出てきた。ソーシャルの人間関係を壊すのが目的の愉快犯だったみたい。還暦越えてましたね。年齢や職業は指標にならないんだと思い知りました。アバターって、みんな若いやん？（私はじいさまでしたが） そのとき知り合ったのが、今はもう50いくつかになる 子持ちのお母さんで、その世代はもうネットなんて私世代よりバリバリですからね。｢うちも怪しいと思うねん。正体暴いてみよか｣と……まあ詳細は省くとして、解決はしたんですよ。相手側が罵詈雑言撒き散らして。私と彼女は表向き仲違いしてるフリで書き込んでいたから、コロッと落ちた。 そんなことより怖かったのがね……いざ白日のもとに相手の本性がさらされても、｢何があったんですか？｣｢あの人がそんなまさか｣｢なんかやらかしたん？｣｢俺いっしょにあやまったろか？｣という人が後をたたなかった。１日二人安定のプロフィールに、一時間に200人とか来るわけです。その全員が一人なわけはない。 言葉だけの世界だからこそ、気をつけないと呑まれてしまうんだな、と。ここは現実と同じか、それ以上に厄介な場所だと。 最終的に電話口で、先の女性ともう一人だけに連絡とって。架空の名前と顔ではなく、｢お互い生きている人間｣だという確認をしたんですね。チャットとかないから。｢ネットって怖いですねぇ。サイトもやり始めたんですが、なにかやる前から難癖つけられるんですよ。一晩にメール数十通とか……｣｢相手いくつ？｣｢30越えてます……私、やめます｣と言ったら、 ｢怖い思いもせんまま、やりもせんままババアになったら、ほんま怖いよ。大丈夫。ええね、今度、架空の人間に振り回されたら、『お前は誰だ』って鏡の前で唱えてみ。シングルやけど、子供三人これで育てた｣と。 （それって……呪いの言葉で有名なやつちゃうのん）笑 となったけど、結果的に今も休み休みネットやってますね。でもSNSは……聞いていけば皆ありますよ。ストーカーとか。オークション系は絶対に男親の名前使っときね。 まあこの経験のおかげでですね、｢多少のことはほっぽらかして大丈夫。ここはバーチャル。よく出来てる世界に見えても、バーチャル人間関係なのだわ｣と思えて、 ｢エロとか書かないでね！｣｢はいはい書きます書きます。ええと……アンアン、っと｣｢なんで書いてるの？近親とかやめてね！｣｢へっ……！？近親……あー……はいはい書きます書きます。兄弟、っと｣｢いろんなジャンルとかやめてね！｣｢ええええ……ええと、別ジャンル書いてたっけ？ああこれか、はいはい書きましたよっと｣｢もう！信じられない！俳優さんとか絶対だめよ！ああいうジャンルのせいで私たち腐女子が云々……ところで誰が好き？｣｢ああ……津川さんとか？｣｢フリン王者とかダメよ！｣｢よしわかりまし……あっ……ちくしょう女優しかいないわ……（間）……緒形け｣｢拳はだめよ！そういうのはナマモノといって云々……ほかには？｣｢（誰か助けて）……西田敏行｣｢ーー｣｢……！西田……！敏行……！｣｢しにさらせ｣ 私、頑張ってきたよね？（皆 まで言わんでよろしい。ここまで読んでくれた人ホンマありがとう！） |