今日のナルトは朝から躁いでいた。
久しぶりにカカシが修行に付き合ってくれると言ってくれたからだ。
ナルトはお気に入りのカップラーメンを急いで食べきると、居てもたっても居られず、家を飛び出した。
「ほら!!踏み込みがまだ甘いよ。こう来たら終わりだぞ〜」
クナイとクナイがぶつかる金属音が第3演習場に響く。
「まだまだ!!負けねぇってばよ!!」
ニィと笑ったナルトは、カカシに反撃しようと気合いと共に一歩踏み込んだ。その途端、突如視界が歪む。
「うぇ?!…あっ、あぁぁ〜」
踏み込んだ足の先には大きな石があったのだが、カカシに反撃する事ばかりに気を取られ、ナルトはまったく気がついていなかった。
敢えなく躓き、前に倒れ込みそうになる。
「お前ねぇ…注意力散漫デショ」
予想していたカカシは、難なくナルトの身体を抱き抱えて支えた。
そんな優しいカカシに、ナルトは満面な笑顔を向ける。
「サンキューセンセー」
「サンキュー〜じゃぁないでしょ。お前も忍の端くれなら、ちゃんと避けなさいよ…」
「いつもはちゃんとしてるってば!!今日はセンセーが一緒だし…助けてくれんの判ってるから…」
嬉しそうに抱きついて、ナルトは胸元に頬摺りをする。
じゃれてくるナルトをカカシも優しく抱き締めると、金の髪を優しく撫で梳いた。
厳しい修行は何処へやら。
見詰め合ったり、唇を触れ合せたりし始めたふたりの周囲が、一気に甘い雰囲気に変わっていく。
すっかり恋人モードになってしまったカカシとナルトは、修行そっちのけでイチャイチャしまくる。
「‥なんか、修行の続き…って雰囲気じゃぁ〜なくなったねぇ‥どうする?ナールト。修行続ける?‥それとも別な修行シよっか?」
含みのあるカカシの問いかけに、頭の中で正しい答えを導きだしたナルトは、可愛らしく頬を染める。
「…別な修行って何だってばよ?」
「あら?ホントは判ってるんじゃ〜ないの?‥顔、真っ赤だぞ、ナールト」
ほら、凄く熱くなってるよ?
そう言いながら、ナルトの赤くなってる頬をカカシは撫で回す。
「それって…たっ…体術の修行だろ?」
「うん、正解。但しベットの上で‥だけどな」
にこりと微笑み無駄にイイ声で囁けば、ナルトはますます赤く染まっていく。
「それで?どうする?ここで修行続ける?それとも‥俺ん家に行く?」
「…せんせぇんチに行く‥ってば///」
前★次