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ドアを閉めるなりキツく抱き締められ同時にキスが降ってくる。おでこに、鼻に、唇に、顎に、首筋に。ちゅ、ちゅ、と啄ばむようなキスだけれど、それだけで私の体は熱くなっていく。「ごめんすずちゃん、俺全然余裕ない……」
翔さんは荒い息を吐きながら服を乱していく。素肌に手が触れただけで、びくびくっと痙攣してしまった。
「すずちゃんも余裕ないね」
嬉しそうに笑った翔さんはちゅうっと唇に吸い付いた。さっきみたいに啄ばむようなキスじゃなくて、呼吸までも奪うような、深い深いキス。くちゅくちゅと舌が絡まり唾液が混ざる音が耳を刺激する。
いつもは丁寧に正確に私の感じるところを愛撫する翔さんだけれど、今日は違った。
「ダメ、もう1つになりたい」
さっさとパンツを脱がされて、壁に手を突かされる。そして一度も触れられていないそこに翔さんの熱いのがあてがわれた。
「ごめんすずちゃん、挿れる」
「んっ、あっ、あっ、んぅっ」
キスしかしていないのに、私のそこはもう翔さんを受け入れる準備が整っていたようだ。いつもみたいに解されていないから圧迫感はいつもよりすごいけど、何の抵抗もなく受け入れてしまう。欲しくて欲しくて仕方ないみたいに、翔さんを迎え入れ、締め付け、離さない。
「っ、すずちゃん、すごい……」
「はっ、はっ、はっ、はっ」
息も出来ないくらいの快感。壁に爪を立てる。中でどくりどくりと脈打つ翔さんのそれは、いつもより大きいみたいで。苦しいのに。どうしてこんなに気持ちいいの。
「動くよ」
耳元で翔さんが囁いて、律動が始まる。ずるりと引き抜かれたと思ったら、ずぬぬとまた侵入してくる。それを何度も繰り返していく。単純な動作なのに、身体は簡単に絶頂を迎える。
「っ、ふぅ……っ」
腰に添えられた翔さんの手を強く握って果てた。脚がガクガクする。翔さんのそれに纏わり付いて絡み付いて、そして畝る。
「うぁ、ごめ、イク………っ」
一瞬後、翔さんのそれが中で震えた。びゅる、びゅる、と一番奥に吐き出される。その感覚にも敏感になって、またイッてしまう。翔さんは私を後ろから抱き締めながら射精が終わるまでジッとしていた。
長い射精が終わると、翔さんのそれがずるりと引き抜かれた。支えを失ったかのようにその場に崩れ落ちる。こんなに短い時間でこんなにすごい絶頂を味わったのは初めてだ。膣からどろりと翔さんの精子か自分の体液か分からないものが零れ落ちる感覚にさえびくりと身体が動く。
すぐ近くに翔さんのそれがあって、無意識に手を伸ばした。それは一度出したのにまだ大きくて、2人の体液が混ざり合って絡み付いている。触ってみるとピクンと跳ねてまた一回り大きくなった。
「すずちゃん?」
んむ、と口に含んでみる。あまり美味しくない。翔さんは焦ったように腰を引くけれど、私は逃げられないように脚を抱え込んだ。
「うぁ、やば……」
ぺろぺろ舐めながら、たまに吸い付く。翔さんの腰はビクビクと震えていた。
「すずちゃん、ごめん、俺今日ほんと早い。もうイキそう……」
全部、翔さんに教えてもらったことだ。どうすれば気持ちいいか、どうすれば興奮するか。
翔さんが私の頭を掴んだ。ぐぐっと喉まで押し込んでくる。翔さんも知っている。私がそうされると感じてしまうこと。
ヒクヒクと膣が痙攣する。感じてる。
「んっ、がっ……」
「すずちゃん……」
ガツガツと喉の奥を突かれる。必死で舌を絡ませる。更に大きくなったそれが、ビクンと震えて。
「くっ……」
どく、どく、と喉の奥に直接流れ込んでくる。さっき出したばかりなのにすごい量だ。噎せそうになって、でも必死で飲み込む。触られてないのに、イキそう。
「ふぅ……っ」
口から引き抜かれたそれはまだ上を向いている。私の身体はまだ濡れている。翔さんは私を抱き上げてお風呂に向かった。