とろとろ

「嬉しい。ね、触っていい……?」

 今更な質問のような気もするが、改めて聞かれると恥ずかしい。控えめにコクンと頷く。三木村さんは嬉しそうに微笑んだ。
 まずはキス。ちゅるちゅると舌を絡め、三木村さんの唾液を飲む。そのまま押し倒され、唇が離れた。

「キス好きなんですか……?」
「奈子ちゃんの顔がとろとろになるのが可愛くて、大好き」

 それはつまり、私とのキスが好きということかな……?特別に感じて嬉しくなる。

「キスだけじゃない。奈子ちゃんの身体に触る度、奈子ちゃんがどんどん興奮してくのが分かる。可愛い。大好き。ずっと離したくない……」

 また唇を塞がれる。ぎゅうっと抱き締めたまま。腰が揺れてしまう。

「奈子ちゃん、全部脱ごっか。パンツいっぱい濡れて気持ち悪いでしょ?」

 スカート、ストッキング、濡れて張り付いていたパンツ。全部脱がされて、脚を大きく開かれる。

「ん、恥ずかしい……」
「めちゃくちゃえっちだね。まだキスしかしてないのにお尻の方まで垂れてる……」
「んん、やだ……」
「うわ、まんこめっちゃきゅんきゅんしてる。えろ……」

 見られてるだけなのに、どんどん淫らな気持ちになっていく。じっくり観察されていると思うと恥ずかしくてたまらない。

「お風呂入らないと汚いよ……」
「汚いわけないじゃん。後で俺がぜーんぶ洗ってあげるから、大丈夫」

 そう言いながら三木村さんはそこにむしゃぶりつく。悲鳴みたいな声を上げて背を仰け反らせた。
 ぜんっぜん大丈夫じゃない!そう言いたいのに、気持ち良すぎて喘ぎ声しか出てこない。肉厚な舌で下から上まで舐め上げられ、溢れ出てくる蜜を吸われる。かと思えば丁寧にクリトリスを舌で刺激され、狂いそうなほど感じてしまう。

「奈子ちゃん、気持ちいいのここだよね?」
「ひっ、」

 器用に指でくりんと皮を剥かれる。もう既に頭がおかしくなりそうなのに、今そこに触られたら……

「っ、あっ、あっ、やら、や、そこ、やらぁぁ!!」

 つん、と舌で突かれただけで激しくイッた。痙攣が止まらない。ぷしゅ、と潮が飛び出した。

「やば……、めっちゃ興奮する……」
「あっ、や、いま、イッて……、あっ、ぁあああ!」

 舌先でくりくりと弄られて、何度も絶頂する。馬鹿になったあそこから何度も潮が飛び出す。シーツを握って快感を逃そうとしても、全然ダメ。息ができない。

「ひっ、ああっ、やら、やら、たすけて……、」

 同時に指が入ってきて、思わず懇願する。涙目で脚の間にいる三木村さんを見つめると、ゴクリと尖った喉仏が上下するのが分かった。

「奈子ちゃんが嫌がることしたくないとは思うんだけどさ。理性飛びそうで必死」
「あっ、あっ、や、こわい、気持ち良すぎて怖いぃ……」
「奈子ちゃん、一緒に」

 狂っちゃおっか。
 そう囁かれたと同時、中の指がくの字に曲がった。ベッドが軋むほど身体が跳ねて、潮が飛び出す。気持ち良すぎて辛い。怖い。癖になりそうで、怖い。


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