理由なんか必要ない

不敬って過去の俺に対してな!


「義兄上!!」


中庭に入った途端、ルークが木刀を髭に直撃させて走ってきた。うわぁ、ヤベェ俺可愛い!!(ルークがな)反対に頭に直撃したらしい髭はちょっと涙目だ。ぶっちゃけなくてもキモイ。出来たら灰も残したくない。


「リーヴス殿下…今日は何用が…」
「あぁ、なんかお前がナタリアに要らないこと吹き込んでるし、ぶっちゃけた話うざったいから不敬とかなんとかで、でっち上げて捕まることにしたから」
「本当ですか義兄上!やったぁ!」


うわ、ルークってば髭が捕まるとなると喜ぶなぁ。いいのかそれで(気にしない)髭ってば逃げようとしてるし。あれ?まさか俺が逃がすとでも思ったのか?馬鹿じゃねーの。


「逃がすかよ、プリズムソード」

THE無詠唱な。(逆行ルーク最強伝説)それから灰と化した髭は白光騎士団に外へ投げ出して貰った。んで、すっきりしたところでルークとガイと別れてリースと城に戻る。…としようとしたら、ファブレ邸の前に放置しとけって言った髭がいない。けどいたのはセシル将軍だった(あれ髭は?)



「セシル将軍、髭はどうしたか知らないか?」
「それでしたら、兵から邪魔だと報告を受け処分しましたが」

ゴミのような扱いだなぁおい!!どうやらシンクが髭を迎えに来たらしいが。…大変だなぁ六神将も。んで、そうじゃなくて何でセシル将軍が迎えに来たのかって話だよな、うん。


「陛下がいますぐにでも殿下に来て頂きたいと。導師より書簡が届いております」
「分かったすぐ行く。リースはナタリアとでも遊んでてくれ」


くそっ、帰ったら久々にナタリアと遊ぼうかなぁ(譜術で)とか思ってたのに、なんだよイオンの奴。ほんの3日前に会ったばっかじゃねーかよ!!

「たまには兄様もナタリアと遊んであげたらどうなのかしら…」
「遊びたいのは俺だ…」


セシル将軍に引きずられながら城に戻りました。あのさぁみんな、これでも一応第一王位継承者だからな?


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