赤く染まった
その結果
「イオンがいない?うん、それ多分義兄上たちと一緒にいると思うよ。なぁナタリア」 「そうですわね」 「ちょっと待てやぁぁぁあぁぁ!!」
呑気にナタリアと一緒にのほほんとバチカルの町中を歩く。髭はねぇ、義兄上が牢に放り込んだんだよ。イオンも楽しそうだったけど(すっきりした)ナタリアも一緒にアクゼリュスに行くことになったし、(なんか崩落云々言ってたけど、よくわかんねーや)(義兄上と義姉上が先に行ったみたいだし)(タルタロスで)
「街の入口にゃシンクがいるつってんだろが!!ていうかそれならイオン様と一緒にリース様とリーヴス様が六神将に連れてかれたってことじゃん!」 「アニース、今までの六神将の言動を見てから言って下さいね☆」 「…………」
ジェイドの言葉にアニスが黙っちゃった。なんで黙るんだ…?ナタリアはティアと話してるし。なんの話なんだろーなぁ、とか思いながらガイと並ぶ。
「お、ルーク。シンクが待ってるぞ」 「は?」 「あ、本当だ。シンクー!!」
ガイが俺にかけた言葉の意味がわからなかったのか、アニスが間抜けな声を出していた。理由を知っているナタリアとジェイドは笑ってるだけなんだけど。
「遅いよ!!ところであの髭は?」
シンクは髭の行方を確かめに来たんだよねー。イオンはタルタロスでアクゼリュスに向かわせるって言われて、アニスがほっとしてる間に髭のことを報告〜
「うん。義姉上が港でアレ見つけた瞬間にイグニートプリズンとアブソリュート喰らわしてそのあとでアリエッタがネガティブゲイトぶっ放ってライガに噛まれてガイが秘奥義喰らわせてジェイドがインディグネイション放ってナタリアが弓乱れ打ちしちゃって偶々アッシュに命中したんだけどナタリアだったから怒れなくて憂さ晴らしに弱っちいエクスプロード噛ましてイオンが笑いながらダアト式譜術連発してる間に俺もマネして譜術使ったら意外とアッシュより威力強くてアッシュがかなり落ち込んでる間に義兄上が秘奥義ぶち噛まして、セシル将軍に引きずられて牢の中〜」
「………兄さん…私が馬鹿だったわ…。そんな哀れな奴…」 「何に酷いよティア」
要は俺と義姉上と義兄上とアリエッタとガイとジェイドとナタリアとアッシュとイオンとで港に現れた瞬間にボコ殴り!って話。ティアとアニスは顔色青くさせてたんだけどね。まぁ当然かなぁ…
「ならとうぶん出て来れないね」 「アクゼリュスは?」 「あぁ、リングがそろそろ限界だよ。早くしないとマズイかもね。リグレットとラルゴがもう向かってる」
…なんの話だ?義兄上がジェイドに何か話をしていたのか、なんだか分からない話をジェイドとシンクがしてた。それを首を傾げながら聞いてたー。
「………と、いうわけで早くしなよ」 「はえ?」 「だから、早くアクゼリュス行かないと手遅れになるんだってば。さっさとしなよ、タルタロス待たせてるんだから」 「わーい♪」 「さて、ルーク行きますわよ」
シンクの言葉に呆然とするティアとアニス。俺やナタリア、ましてジェイドまでが待っていたようにタルタロスへ向かったのを見て、義兄上が頼んでいたんだと思ったみたいー。
「罠じゃないから大丈夫だって!」 「ま、早く行けるなら全然問題ないしね〜。イオン様も乗ってるんでしょ?」 「うん」
ナタリアとアニスを両脇に連れながらタルタロスへ向かうー。
「手遅れ…崩落…?まさか預言に」 「ティアー早くー!」 「えぇ…今行くわ」
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