◆ 信じてた 【真庭 大王(だいおう)】 ◇二つ名 死法官(しほうかん) ◇性別 女 ◇年齢 130歳以上 ◇所属 虫組 蜜蜂配下 ◇元生物 ダイオウグソクムシ ◇一人称 吾(われ) ◇二人称 そなた・その方(そのほう) ◇口調 閻魔さんと似てる。やんごとなく上から目線な喋り方 ◇人間関係 標本(ひずまに:兄) 閻魔(ひずまに:子) ╋╋╋ 標本さんの妹で閻魔さんの母親にあたる人。 兄妹はあまり似てない。閻魔さんは母親似。 本家は代々、里内で起きた事件等を調査して裁く町奉行のような役割を担っており、里の司法関係の重鎮(通称『閻魔所(えんまどころ)』)。 歴代当主が今でいう最高裁判所長官のような役目を担う。現在は閻魔さんで先代が大王さん。 本来当主は男性が継ぐ決まりだったが、長男であった標本さんが継ぎたくないと家を出た為に例外としてその妹である大王さんが継いだ。当主の座を継ぐ際に二つ名の『閻魔(えんま)』も受け継がれる予定だったがこれまた標本さんが二つ名だけ継いで家を出たものだから大王さんには受け継がれなかった。因みに大王さんの二つ名『死法官(しほうかん)』は『司法官』を捩ったもの。 兄である標本さんが初恋。これが家族愛真庭愛ではなく歴とした一個人に向ける恋愛感情だということも気付いてた。血が凍りつくほどの美貌を持ち心地のよい声音で自分の名を呼ぶ兄に心底惚れていた。異常な程に。妄信的で盲目的に。崇め奉り、これこそ将来当主の座を継ぐに値し、自分が支えるに相応しい人だと信じて疑わなかった。兄の悪趣味さも恋心の前では許容範囲内だったが、人間関係には口を挟んでいた模様。女性関係に関しては特に口煩く、どの相手も兄に相応しくないと思ってた。憧れが強く信仰心に近い感情にまで達していた為、自分が恋人のような位置になりたいとは思わなかった。 標本さんの皮肉な名前も大王さんからすれば的を射たこれぞ正しくな名前であり、本家の『若さを保つ系統の術』も標本さんに相応しく寧ろ標本さんの為にあるような術だと豪語していた。 若く美しく正にヒョウホンの如くその姿を留めるなんて素晴らしいことこの上ない、と標本さんが当主の座を継ぎ自分が側で仕事を支えるのを夢見ていたしそうなると思っていたしそうなる筈だった。彼女の中では。 ところが当の標本さんは忍術引き継ぎたくなくて当主の座も全て放棄して家を出てしまう訳です。標本さんが家を出たことは大王さんにとっても本家にとっても予定外で予想外だったし何より跡継ぎだったものだからさあ大変。二人兄妹で標本さん以外に男が居なかったものだから仕方なく大王さんが引き継いだかたち。 仕事の時は気丈に振る舞い引き継いだ役目をきちんとこなしていたが、それ以外の時は標本さんが家を出たことのショックを引きずりヒステリックを発作的に起こし奇声を上げ、かと思いきや沈み泣き喚き寝込むという酷い有り様だった。 当主を継いだからには一応跡継ぎを産んで育てなければ、ということでできた子が閻魔さん。 男の子が生まれた喜びと、標本さんのことを引きずっていたことと、二つ名としての『閻魔』はもう引き継がせることが出来ないということで、真庭閻魔という名前として直接『閻魔』名を与えた。何かしら兄に繋がりを持たせたかった欲が強かったのもある。 閻魔さんが生まれたことにより、今まで兄へ向けていた妄信的盲目的宗教じみた愛の矛先が息子に向かうことに。閻魔さんの悲劇(女難の相伝説)の始まりである。 行き場を失っていた愛を閻魔さんに向け、跡継ぎを育てることに専念し始めたことによりヒステリックを起こすことが減り、元々しっかりした性格だったので安定期に入る。 大体のことは閻魔さん自身に判断させ、好きにさせていた。しかし、閻魔さんの女性関係にだけはヒステリックを起こし厳しく口出ししていた。 崇拝し愛する自分の大事な息子が唆されているのでは、息子まで兄の様に家を出るなんて言い出すのでは、といったことが脳内をぐるぐる疑心暗鬼。 実際、女運のない閻魔さんが連れてきて紹介する女性は皆悪女ばかりだったという。 大王さんはその閻魔さんの連れてきた女性達を閻魔さんにバレないよう裏で手を回して排除してた。その女性達は排除されるだけのことをしてたのはしてた。 そのことが閻魔さんにバレて怒りをかったのと、閻魔さん的に大王さんが邪魔になってきたのとで、最後は閻魔さんに謀殺される。 閻魔さんの系統は大体死因が子による謀殺という連鎖をしてきたので大王さんもいつかはそうなると察してた。寧ろ愛する我が子に殺されるなら本望だとそう仕向けたのもある。息子に寄る害虫も駆除出来る上に殺してもらえるなんて、なんて一石二鳥。 大王さんは満足して死んだ幸せ者。 ╋╋╋ 閻魔さん系統は基本的に、里内の器物破損や真庭の情報を売る等の裏切り行為、それから家族内一族内以外の殺し等を取締り罰するのが役目。つまり他人に迷惑かけた人間を取締るという感じ。 だから何処かの家族内一族内で何か事件があっても基本的には関わらない。当人達で解決せよスタイル。 勿論、その事によって一族以外の人間や里に被害が及ぶなら閻魔所の出番ですになる。 関わらないといっても一応何があったかどんな被害が出たか誰が何をやらかしたかは調べるし、加害者であろう人はブラックリストにいれておく。いざというとき色々使えるし里や人間に被害を及ぼす可能性があるからチェックしておく為に。 どの一族(や一家)も一定の戦力を提供し役目を果たし里に貢献している、ということが基本として、その一定の戦力を里に提供していれば別に一族内で殺しがあっても里には影響が出ないからいいよ、って考え。寧ろ余計な人間減るしとも思ってる。 一族内での事件には関わらないといっても里の器物破損など含まれていれば関わる。あとその事件を報告されてどうにかしてくれと言われた場合。 因みに死罪の判決を出した場合、この人間はこのようなことをしてどれだけ里に被害を与えたか等といった報告書をきちんと纏めて頭領に報告し、許可を得て実行している。そこはきちんとしてる。だからこそ今の重鎮ポジを維持できてる。 ╋╋╋ 大体こんな感じか、な。な? 2014/04/18 23:59 |