05 幼馴染 平和島さんと授業をサボった日の帰り道、初めてこの学校でお友達が出来たことを幼馴染に早く話したくて今日家に行く事にした。 この学校に決めたのも、その幼馴染がこの来神学園にするって言ったからだ。 ーーーピンポーン 「はーい」 『あ、お久しぶりです!』 インターホンを押すとすぐにおばさんがすぐに出てきてくれた。 「あらぁ!名前ちゃん!久しぶりねっ!上がって上がって!」 『はい!お邪魔します!』 随分と久しぶりに来た気がする。 「まだ京平は帰ってきてないのよ」 そう、私の幼馴染というのは門田京平の事。昔から彼はこんな私にも優しくて、一緒にいてくれた。本当に大切な存在。 それからおばさんは私にコーヒーとクッキーをくれた。学校の生活はどうとか、近所に出来た新しいケーキ屋さんの話とか。たわいもない話で盛り上がって幸せな時間になった。 門「ただいまー」 暫くおばさんと話し込んでると、京ちゃんの声がした。 『おかえりなさいっっ』 門「うおぉっ」 私は玄関に走って行ってそのまま京ちゃんに抱き着いた。これが私達の、普通。 門「来てたのか。久しぶりだな。連絡くらいよこせばよかったのに」 そう言って優しく頭を撫でてくれる京ちゃんは昔から変わっていない。そんな優しい京ちゃんが私は大好きだ。 「京平おかえりなさい。そんなとこにいないで、中入りなさいよ」 おばさんが私と京ちゃんに言う。 私は再度中に入りソファーに座る。京ちゃんも私の隣に座る。 『京ちゃん!あのね!私学校で初めてお友達が出来たの!』 京ちゃんは一瞬目を見開いて驚いた顔になったけど、すぐに微笑んで 門「そりゃ良かったな!もっと増えると良いな」 そう言ってくれた。 それからは駄弁って、気付いたらお夕飯の時間になってて。おばさんが料理をご馳走してくれた。おばさんの作る料理は本当に美味しくて大好き。 『今日は本当にありがとうございました!お邪魔しました』 「いいえ〜!またいつでも来て良いのよ!」 『はい!京ちゃんも、ばいばーい!』 門「おう。またな」 そう言って別れた。 今日はお友達もできて。京ちゃんともお話できて。おばさんの料理もたべれて。 本当に幸せな1日だった。 こんなにも、明日が楽しみだなんて信じられない。 明日は何があるかな。 [しおり/戻る] |