お題「好きな子のパンツを手に入れた」
※一部「好きな子のパンツに手を入れた」になっております
■アイシロ
好きな子のパンツに手を入れた。
いや入ってしまったんだわざとじゃない事故だ事故。おいおいどうしろっていうんだよ柔らかな双丘の隙間に指入っちゃってるよケツ毛なんかねーよしっとりしてるよなんなんだよ尻だよ。尻柔らかいやばい。
ただ、
「…なにをしてるんですか、アイザックさん?」
睨み付けるシロエの顔の方が冷めきっていてやばい。
■ウィシロ
好きな人のパンツを手に入れた。
なんでそうと分かるかと言えばゴム部分にでかでかと「シロエ」と書いてあるからだ。何故彼は自分のパンツに名前を書いているんだ?いや、共同生活を送るに当たって必要なことであると思うが。ドキがムネムネしてウィリアムはぴきんと固まっていた。なんでシロエのパンツが黒地に蛍光ピンクのハートなのか。そんな趣味なのだろうか意外だ。なんとなくこれ使用済みなんじゃないのかとぷるぷるしながら考える。
その時、横を通った直継がウィリアムの手元を見て言った。
「あ、それ俺の」
「はっ!?」
「シロはパンツ泥棒によく遇うからな!ダミーとして俺のパンツにシロエの名前を書いてる祭!」
溌剌と笑って胸を叩く直継に、大変なんだな…と思ったウィリアムはとりあえず手の中の悪趣味柄のパンツをぶん投げるとその手を壁に擦り付けたのだった。
タオルくれ。出来れば除菌も出来るアルコールティッシュだともっと嬉しい。
■飛燕×小竜
好きな子のぱんつを手に入れた。
朝起きてぼりぼりと頭を掻く。ベッドの下に落ちたパンツ。飾り気のないトランクスだが、ボクサー派の自分のものではない。
ふむ、と飛燕は考える。となると、持ち主など一人しかいない。身支度を整えて食堂へと向かう。
「おーい小竜、お前ぱんつ忘れてったろ」
「は?…あっ!ばか!飛燕振るなばか!」
食堂で大手に振られたぱんつに小竜は気色ばんだ。分かっていても飛燕は隠しもせずぱんつを翻す。見せ付けるように。
恥ずかしがって奪おうと躍起になる小竜をおちょくって遊ぶ。さて、小竜が飛燕の部屋にぱんつを忘れたその原因とは?
■ロデカラ
好きな人のぱんつを手に入れた。
持ち主はぐうぐうとベッドで眠っている。ようやく研究を終えたらしく3徹の男は特に物音を隠しもしていないカラシンにも気付かず眠りこけている。
「…まぁ、いいんですけど」
放っておかれっぱなしだった青年は言いながらも不満そうだった。ロデリックがぽろぽろと脱ぎ散らかした服を集めながら溜め息を吐く。
「………くさい」
すん、と嗅いでしまったぱんつは残念な臭いを発しておりカラシンの眉が寄る。何日風呂に入っていないのだこのダメ人間。
洗濯の準備をしながら、風呂に入れなくてはなるまいと用意をするカラシンは、恋人というよりオカンであった。
■ロデカラ2
好きな子のぱんつを手に入れた。
おしゃれさんなカラシンは高級そうなぱんつを使っている。使い古してよれた自分のぱんつが恥ずかしいくらいだが、改善しようとは思わないロデリックはぽいとその羞恥を投げ捨てた。
「………」
おもむろにそれを魔法鞄に納めると丁度カラシンがやってきた。
「ロデリックさん、すみません…あの…昨夜、僕、ぱんつを忘れていきませんでしたか!?」
頬を染めるカラシンはうろうろと視線をさ迷わせる。ロデリックは小首を傾げて「見てませんね」と平然と返す。
「そ、そうですか…。変なこと聞いてすみませんでした」
がっくりと肩を落としたカラシンの「どこにやってしまったんだ…!」という声に、ロデリックは内心で「セーフ」と胸を撫で下ろすのだった。
■ディンプロ
好きな子のパンツを手に入れた。
といってもそのパンツの管理は自分がしているので今更だ。裸のまま寝転けるプロメシュースを起こすと今日のパンツと靴下を渡してやる。
「ふうん?今日はこれ?」
ほぼひものぱんつの中でも特にえろいそれを選んだディンクロンにプロメシュースは笑う。
好きな子の今日のぱんつが自分の選んだものということも、そのぱんつを自分だけが知っているということも、恋人としての特権だ。
「ディンって結構むっつりだよね」
「嫌いになるか?」
「全然!」
履いたひもの中でチンポジを整えた妖術師はにっこり笑ってディンクロンにキスをする。好きな人の好みでいられるならそれはどんなに幸せなことだろうか。
君に好きでいてもらいたい。その一心でディンクロンの選ぶぱんつを今日も着用するプロメシュースであった。
■フェデロッカ
好きな子のぱんつを手に入れた。
ちっせぇなぁとフェデリコはそれをつまみ上げた。横で寝てるそいつは縦に長い癖に薄いから横幅がないのだ。この小さい尻によく自分のものが入るよなぁと感慨深く考えるゲス狐はぱんつをびよんびよんと引っ張っている。と、力を入れすぎてしまってビリィ!と破れてしまった。
フェデリコは顔面を蒼白に変えた。や、やばい。起きたポロロッカに比喩ではない特大の雷が落とされる未来を想像して、狐の尻尾はくるりと股に挟まった。
■アザ東
好きな人のパンツを手に入れた。
…というか、好きな人からパンツを手に入れた。
「これは暖かそうでいいですね」
「でしょう?いい素材入ったんですよ、冷耐性で安価で手触りもいい。冷え性の東湖さんの為に頑張って探したんですよ」
「あ、ありがとうございます、」
「ふふ、いいんですよ。僕は東湖さんが大好きだから」
「!」
そんなことをあっさりと言わないでほしい。私と君とでは好きの種類が違うんですよ。
それでも、嬉しい。高鳴る胸に顔が熱くなる。にっこりと笑うアザレアに「実はあんまりにも良くて自分の分も作っちゃいました。自画自賛ですけど」と言われて東湖はぱちりと目を瞬かせた。
まさか好きな人に告白する前にペアルックならぬペアパンツをはくことになろうとは。
(ペアパンツってなんか介護おむつみたいだな…)
■羅喉丸×オーディソ
好きな人のぱんつに手を入れた。
ばさっと腰布を捲り上げたオーディソに後ろからふんどしに手を突っ込まれた羅喉丸は「うぎゃっ」と声をあげる。
「…なにやってんだぁ、オーディソ」
「ん?手を突っ込んでる」
「…楽しいか?」
「楽しいよ?」
にこにこと笑うオーディソに羅喉丸は苛立ちなどぶつけることも出来ずに眉を下げる。
「そうか、不思議チャンに聞いた俺がバカだったな」
「羅喉丸がバカなのは今更だね?」
「誰がバカだバカはお前だバカ野郎!」
うがうと吠えた羅喉丸もなんのそのでオーディソはへらへら笑う。ついでに尻を揉み始めたオーディソを流石の羅喉丸もごつんと小突いた。調子に乗りすぎだ。
「あんまふざけてっと食っちまうからな」
「あはは、食べてもいいよ?」
「食うかバカ。お前なんか食っても美味くねーよ」
コン、と額を叩かれ腕を無理矢理ふんどしから引き抜かされる。緩んだふんどしを直した羅喉丸の背中に抱き着いてオーディソは溜め息をついた。
「…ふざけてなんかないよ」
全く、鈍感な犬ころだ。狼だなんて嘘だろう。分かれバカ。ぶつくさと吐く愚痴は胸中だけ。
「ん?なんか言ったか?」
「…なぁんにも。ね、尻尾出してよ。俺、羅喉丸の尻尾好きなんだ」
「またかよ。涎垂らしたら承知しねぇぞ」
「だいじょーぶだよ。ディンじゃあるまいし」
許可されたそれに腰に抱き着いたまま移動する。胡座を掻いて座った羅喉丸の後ろにもふりと尻尾が現れて、オーディソは意気揚々と抱き着いた。今はこれだけでも、幸せ。
■KRシロ
好きな子のパンツを手に入れた。
「うーん、想像通りの地味っぷり」
「ちょ!KRなに人のタンスを漁って…!」
地味な青ストライプのトランクスを指にひっかけてくるくると回しながらKRは笑う。行動範囲の広いKRにとっては神奈川から東京など遠い範囲に入らない。ばびゅんと愛車ですぐだ。
「買い物に行こうか」
「は?」
「その野暮ったいコートは変えよう。そうしたら夕飯行って、」
さっさか予定を立てるKRにシロエはついていけない。お金もないしと渋る青年にKRは困ったように笑うとシロエの髪を優しく混ぜた。
「デートだ、デート。野暮はいけないぞシロエ。大人の顔を立てて付き合えよ」
「でも、」
「──恵」
呼ばれ慣れない本名にシロエは思わず口をつぐんだ。ぼっと頬が熱くなる。
「お代は今晩、お前をひとかじりさせてくれればいいから」
「…それ、セクハラ」
シロエは両手で顔を覆った。KRは学生のシロエにとっておいそれと手を出せない額のものもぽんぽんと買い与えてしまう困った人で、同時にそれ以上の価値がシロエ自身にあると言ってしまう人間だ。
シロエをそこまで評価してくれる人など早々にいなかった。
だから、望まれたならつい、応えたくなるというのがシロエという人物で。
「…ひとかじりだけでいいの?」
大人の顔など知らないが、KRがしたいことをして楽しむ姿は嫌いじゃない。申し訳なさは確かにあるけれど、それ以上に求められる喜びが。
こうして依存させたのは彼なのだから。
「…もっといっぱい食べてもいいよ?」
責任持って、KRもシロエにどっぷり溺れてしまえばいいのだ。
「…それじゃあ遠慮なく」
まずは味見を、と額にキスをされてシロエはくすぐったさに声を上げて笑った。
■ハイ浮
好きな子のパンツを手に入れた。
いや違う、好きな子のパンツに手を入れた。
不可抗力だった。胡座を掻いているハイランドスカイが伸びをしようと手を上げたら後ろにいたのに気付いていなかった浮世のスカートを捲り上げた上に指がそのパンツの端に引っ掛かってしまっただけなのだ。
浮世のハリのある太股を覆うニーハイソックスは黒いガーターベルトに支えられていた。その先には白いレースのぱんつ。女性物はショーツと言うのだったか。白と黒のコントラストがまた肌を艶かしく見せていて──まぁそんなのはいい。男物とは比べ物にならない布面積の少なさに瞠目すると共に、全体をレースで作られたそれは薄らと肌を透けさせていてとてもえろい。ハイランドスカイの引っ張りあげてしまった所為で柔らかそうなそこにパンツが食い込むのがよく見えた。
ごくり、生唾を飲み込む。
その時ひゅーと口笛が鳴った。共に車座で談笑していた内のひとり、羅喉丸がにやにやと浮世を見ていた。
ハッと気付いてハイランドスカイは手を抜いくと「ごめんなさい!」と頭を下げた。ごしゃりと額はクレーターを作り出し尻尾がくるりと股の間で丸まった。
額を土に擦り付けて震える。ごめんなさいごめんなさい。
「…ハイランドスカイ、」
怒り心頭の声にぷるぷると震えながらハイランドスカイは顔を上げた。
「…この!ド変態!」
「ふぎゃん!」
浮世の顔を見る間もなくぶおんと空気を裂く音と共に頬に強烈な衝撃が走った。そのまま体が浮かび、飛び、羅喉丸を巻き込んで地を転がる。
──それがその日のハイランドスカイの最後の記憶であり、次に目を覚ましてからは冷たい視線といつまでもじくじくと痛む頬に悩まされるハイランドスカイは、ラッキースケベの称号を得たのだった。
■クラシロ
好きな子のパンツに手を入れた。
中の、反応を示していないそれを握るとシロエはぴくりと肩を震わせる。
「脱がせてもいいかな?」
「そんなこと聞かないでください、クラスティさんのバカ…」
いつまでも恥ずかしがる姿が可愛いからわざとやっているのだけれど、とクラスティはほくそ笑んだ。
■ケロKR
好きな子のパンツに手を入れた。
「とう!」
「うわあ!」
筋肉質なレオナルドは触れていると暖かいのだ。後ろから抱き着いてそのまま腰の隙間からパンツの中に手を入れる。
「おま、なにしてんだ」
「なにしてって、ナニだろ?」
「そういうんじゃ、…ッ」
下生えを撫でて竿を握る。ひくりと震えた体に息を飲む音。
「お前…!」
「君だってご無沙汰じゃないのかい?僕がしてやるから君はなにもしなくていい──誰かの代わりにしてくれて構わない」
悪態を封じ込めて緩やかに勃ち起がるそれに微笑む。どうやれば気持ちいいかなど身を以て知っている。男を受け入れることなど今更だ。この体は既にその快楽を知っているのだから。
ならば。今は。
「さぁ、楽しもうじゃないか」
心が手に入らなくても、体くらい味合わせて貰ってもいいだろう?
■てと直
好きな人のパンツを手に入れた。
──ら、嬉しいでしょう?
「あっは!ボクのおぱんつ美味しい?」
「う、ぐぅ、」
手足を縛られている上になにか麻痺効果のある薬を飲まされているようで直継は身動きが取れなかった。その中で生脱ぎのてとらのぱんつを口に捩じ込まれてむごむごとのたうつばかり。断じて好きな子ではないのに。
「直継さん、きもちいい?ボクはぁ、とーっても、気持ちいいよぉ!」
「ぐ、う、う、…あっ……ひっ」
たまごのようにつるりとした頬を紅潮させててとらは腰を振る。顔に似合わない凶悪なそれで直継を貫いて。
律動に合わせて殺しきれない声が溢れる。ひぃ。ひぃ。後孔の中を何度も穿たれ続けて慣れたのか不快感は遠退き、ざわりと背に感じたくないそれが走る。
「や、め、」
「やめないよ。直継さんの中、すっごく絡み付いてきてぇ、んふ、ボクを離してくれないんだもんっ」
「あっ!」
それに、止めてほしくないでしょう?と笑ったてとらは触っていないのに尻の中を穿たれながら半分勃ち起がってしまっている直継のそれを持つと勢いよくしごき始めた。直接的で分かりやすい快感にびくりと直継が中のものを締め付けてしまうとてとらはアンッと声をあげた。
「んふっふー!きもちいの?直継さんきもちいの?」
笑うてとらに責められて直継の達したものがてとらの手を汚す。絶頂の余韻にぐったりと伏しているとてとらが「じゃあ次はボクの番だ」と言って直継の脚を大きく開かせた。
角度が変わった中のものがぞわりと嫌な感覚を走らせるそこを押し上げる。唸る直継を無視して、てとらは大きく腰を引いて、そして。
──夜はまだまだ、始まったばかりである。
終わり。
羅オーはケロKRで変換してもよかったね?