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羨望の快楽と実現編





「ねぇ、ななし2、悟浄…。カラダの相性って、良かった??」


コーヒーを飲んでいた二人は、盛大にむせた。


「…ななし1、急に何言ってんの…!?」

「だって、気になるんだもん!!」

ソファーから身を乗り出し、ななし1は眉尻を下げて言う。何かあったのかと、隣同士座る悟浄とななし2が顔を見合わせた。
悟浄が秘密だと濁せば、ななし1は相談に乗ったのに!!と頬を膨らまして拗ねる。
相談??と首を傾げるななし2に、少し慌てた様子の悟浄が、何でもない!!と言葉を濁した。

「で、どうなの!?」

「……そりゃ…、…ねぇ…??」
「ぁ、……あぁ。」

悟浄とななし2が一線を越えてから、数日経ったある日の事。
村に着いた一行は、部屋で好きな時間を過ごしている。買い物に出掛けたこの3人は宿に帰ると、部屋でまったりと過ごしていた。他愛もない会話をしていた所、ななし1が急に冒頭の言葉を口にしたのだった。


「……へぇーっ、で、二人はどんな感じだったの??」

「…まぁ、ヨロシクしてただけ…だけどよ、何だってこんな事聞くんだよ?」
「この間、相談乗ったのに、お礼も無いから腹いせ!!」

「…とか言いながら、どうせ八戒と先に進んでないから不安なんじゃないの〜?」
「う"ぅ…………」

ほらね。とななし2はソファーの肘掛けに肘を付き、苦笑した。自身の知らない間に行われていた"相談"については、後で悟浄に問いただすとして。
少なくともからかい半分、相談半分で聞いて来るななし1に対して、ななし2の悪戯心に火が点いた。彼女は決して自分のペースを崩さない。


「相性、良かったよね、私達。」

「ぉ…おう、サラッと恥ずかしい事言うなよ…」

ニコリと笑いながら悟浄の顔を見る。
吸っていた煙草を落としそうになりながら、悟浄は少しばかり顔を赤らめた。彼女が大胆な性格なのは知っていたが、案外彼もこの手の話は嫌いじゃない。

「ねぇ、相性が良いって、どうしたら分かるの??」
「……悟浄は何で分かる?」

「あー、まずはアレだな。キスだな。」
「あー、確かに。」

「キスなら、八戒としたよ…」
「ヒュー♪…で、どうだったんだ??」

普段は他人の恋愛には首を突っ込み、ニヤニヤするななし1だが、自身の恋愛となると急に潮らしくなる。そんなななし1を見るとななし2は楽しくて仕方ない。
堂々とお互いの事を話すななし2と悟浄を他所に、ななし1が手をモジモジと動かして顔を赤らめた。

「……ど、どうって…?」
「気持ちいい、って思った??」

「歯が当たるヤツとか、たまにいるよなー」
「あー、わかる。」

「………よく分かんない、あの時はお酒飲んでたし…」

されるがままだったから。とあの日を思い出して赤面するななし1。
それを聞いたななし2は、頬を両手で覆ってニヤニヤしながら口を開く。

「きゃー!!八戒って意外と大胆なのね!!」

「…、でもそのまま、それ以降…何もなくて…。悟浄はどうやってななし2に迫ったの…!?」

「お?俺か?……、そうだな……」

話を振られた悟浄は腕を組み、あの時、何を言ったか思い出す。
愛してる…は言ってない。何を言ったっけ。いや、特に何か言った覚はない。
見れば、隣のななし2も何だったかと一緒に思い出していた。

「悟浄は迫った、って感じじゃ無かったよ?」

キスしたら、止まらなかったの。と笑みを浮かべながら付け足すと、ななし1が大胆…と頬を手で覆う。

「ななし2が肉食系なんだね…」

「確かに。抱きしめたらキスしたくなって、その後は本能のままって言うかよー…まぁ、 ななし2は艶があるからよ。 」
「誘い上手だったのよ、私。」

「はうぅ〜……」

羨ましい、と言わんばかりにななし1はため息を付いた。
ななし2はそんな表情を浮かべる彼女を見ると、ははん、と鼻を鳴らす。

「ななし1、シテみたら?八戒もななし1にキスマーク付けそうじゃない??」

「それが出来たら悩んでないもーん…!!!八戒って、悟浄と違って理性の塊みたいな感じだし…」

「俺だって理性くらいあるっつーの!」

「ぇ、あるの…???キスマーク見えてたのに???」
「そりゃ、ななし2が良い女だからな、仕方ねぇ。」

ななし2の腰に腕を回す悟浄。ななし2も満更では無い様で、自然と悟浄の腕に身体を預けた。
目の前のソファーで自然とイチャイチャする二人に、ななし1は胸の鼓動が止まらない。

「あ、あ、…愛の、告白みたい…!!」
「悟浄なりに甘えてるの。意外と可愛いトコあるんだよ、悟浄ってば。」

悟浄の頭を撫でるななし2に、再度ななし1は羨ましいと顔を赤めた。

「……いいなぁ………。」

自分も八戒とそうなりたい。
かと言ってななし2の様に大胆に誘えないし、目の前のイチャイチャの二人がもし自分と八戒だったら…と考えれば、羨ましいがきっと恥ずかしさで死んでしまうだろう。
一向に手を出して来ない八戒に、自分の魅力が足りないのか…と不安になるななし1の口から、盛大なため息が出る。
流石にそんな彼女に不憫と思ったのか、ななし2は悟浄に顔を向けた。

「……ねぇ、悟浄。八戒と一緒に暮らしてて、好きな女のタイプとか話したりしなかったの??」

「あぁ??…何か言ってたっけな、アイツ…」

野郎のそーゆー話に興味は無い。と言いつつ、頭をガシガシと掻く。

しばらくすれば、悟浄の脳裏にいつしかの記憶が甦る。そういえば、お互い酒を飲んだ時こんな話があったな。

そのまま反対側のソファーに座るななし1の隣に座り、ななし1の耳にコソコソと話しかける。
何事かと戸惑ったななし1も、悟浄のコソコソ話を徐々に聞くと、うんうんと頷き聞き入っていった。
特にする事が無いななし2は、煙たい部屋を換気しようとソファーを立って窓を開け、そのまま煙草を咥え火を点ける。煙草の煙と灰が風で煽られ、外に消えていく。
ナイーブな話をおおっぴろげに言わない辺り、デリカシーがあるなと悟浄を見てななし2は、ニコリと微笑んだ。



ーーートントン、


ドアをノックされ、ななし2が応えると、八戒が部屋に入ってきた。
手に持たれたお盆には、人数分のお茶が並んでいる。

「…お茶を持ってきまし………何をやってるんです??あの二人は。」
「んーと、ななし1が悟浄からレッスン受けてるの。」
「……レッスン、ですか??…何の?」

八戒はお茶を配膳しながら、ソファーでコソコソと話し合う二人を見て首を傾げる。
何のですか。と聞かれても、貴方のですよ。と答えられないもどかしさに、ななし2が八戒にちょっとと手招きをした。
何ですか??と飲み込めない状況にななし2の近くに八戒が寄れば、ななし2はニヤニヤしながらが小さい声で話す。

「八戒、キスしたのに何で手を出さなかったの…?」
「…えぇ…っ!?何でって……あの時は悟空が居ましたし…」

あぁ〜、あの時かぁ〜。ななし2は酒とツマミを盗みに……いや、拝借しに部屋に忍び込んだ夜の事を思い返し、ニヤリと笑った。
今、何故そんな話をするのか、理解出来ない八戒が何事かとななし2に問う。
そもそもキスしました、だなんてまだ言っていないですよね?と。
ななし1がななし2に言ったにしろ、自身のアレコレをさらけ出すには恥ずかしさがある。
するとななし2からは、相談乗ったのにそう言う所は薄情だなとイタイ所を突かれ、八戒は小さくため息を付いた。

「……まぁ…ななし2さんには隠す必要も無いとは思うのですが……。」
「いや、逐一報告されてたらアナタの女々しさに引くよ。」
「…どっちなんですか。」



(………んで、八戒は確か、フェラが好きだったハズだぞ…)

「…ふぇ………フェラ!?!?」


「「「!!?!?」」」



大声出したななし1に三人は目を見開いた。
とんでもない事を言い出したななし1も、あっ、気付き、口を手で覆ってすみません、と一言謝った。
悟浄がは声がデカい!とななし1の頭を軽く叩くが、笑いを堪えているのが分かるほど全身が震えている。
同じく笑いを堪えようと必死のななし2だが、チラリと八戒を見れば黒いオーラを背後に纏い、ゆっくりと顔をななし2に向ける。ギギギ、と言う効果音が良く似合う。
そんな目が笑っていない八戒の顔を見たななし2は、一瞬で顔色が青ざめ、口端を引きつらせた。


(…あー、やっちまったよ…)

そんなななし2の表情を遠目で見た悟浄が腹を抱えて笑う。

「ヒィーッ、腹が、捩れる…ッwww」
「ねぇ、ダメだよ悟浄…!!私、目で殺されてるのに…!…ごめんね、八戒…w」

「……、こんな時間から何て話をしてるんですか、貴方達は…!!」

ななし1もこの人達の話を鵜呑みにしない!!と八戒がななし1の手を取った。

「僕達には僕達のペースがあるんですから、変なコト吹き込まないでくださいよ!?」

「………、」

ななし1の表情が、少し暗くなる。そんな彼女を、ななし2は見逃さない。

原因はコレか。

どうしてこうもこの二人は微妙にすれ違うのかななし2にはあまり理解が出来ない。
お互いに思った事を言い合えば済むことなのに。
ここは一肌脱いでやろう、とななし2は鼻を鳴らす。

「へーいへい、」

「…ねぇ、変なコトって…好き同士なら別に、素敵なコトでしょ?…悟浄みたいに見えるのは、ちょっとだけど。」
「だーから、ソレは悪かったって…!」

「…それは、そうですが……」

ななし2に正論を言われ、少し悔しそうな八戒。
相変わらず不器用な二人だ。とななし2が心の中でゴチると、ソファーを立った悟浄がやって来る。悟浄は八戒の肩にポン、と左手を置いて、いつものニヒルな顔でななし2の腰に右腕を回す。悟浄と目が合えば、彼はななし2にパチンとウインクをした。

「じゃー、後はお二人さんでゆっくりしろよ、行くぞ。」
「はーい、……あ、八戒。」

「……はい…?」

部屋に戻ろうと八戒の隣をすれ違うななし2が
八戒に声をかけた。そっと八戒の耳元に口を近付ける。

「……あんまり焦らすと、女の子側から離れちゃう事もあるから、…気を付けてね??」

コソリとななし2が言えば、じゃあねと呑気に二人は部屋を出て行った。

「え、待ってよ二人とも!!」

言い逃げはずるい!!!!とななし1が悲痛な声を出すも、ドアがバタンと閉まるだけで、既に時遅し。
言われた言葉に不安感が胸に湧き出した八戒は、しばらくその場を動けなかった。



一口も飲まれなかったお茶に、ゆらりと水面が揺れる。



「……私、お風呂入ってくる…!!」

チラリと横目で八戒を見ると、微動だに動かない彼の姿がある。
そんな気まずさに耐えきれないななし1は、まともな口実を言いながら風呂場に駆け込んだ。

「……………、」

バタバタと慌てて走っていく彼女の背中を、八戒は静かに目線で追うのだった。



ーーーーーーーーーー



ななし1は部屋に戻るのが気まずくて、いつもよりお風呂もブローも時間をかけてしまった。おかげで身体が火照って仕方ない。

勇気を出してキョロキョロしながら部屋を覗く。
気まずい原因の八戒が居ないか確認する為だ。

ソファーに居ない事を確認し、良かったと胸を撫で下ろすと、視界の端のベッドに布団も掛けず仰向けになってる八戒を見付けた。

(……あれ、寝てる??)

ななし1がそっとベッドに近付くと、静かな寝息を立てながらすやすやと寝ている八戒の姿が。
寝ているのなら…と、もう少し勇気を出して、彼に近付いて行く。


(………綺麗な、顔だな………)


彼を起こさない様に、そっとベッドの縁に手を着いた。ななし1が好きな精悍な顔立ちを覗きこめば、突然八戒の目がパチリと開いた。


「…!!!!」

急に手を引かれ、八戒にぶつかる…と目を閉じたななし1。
しかし一向に訪れない衝撃に、何が起きたかと目を開け、理解した時には既にベッドに押し倒されていた。

「…あまり、感心しませんねぇ?年頃の女性がそんな格好でうろつくなんて…。」

ななし1に馬乗りで覆い被さる八戒が、クスリと笑う。まるで初めてキスをされた夜を思い出す様な、妖艶な笑みだった。
少し捲れたななし1のキャミソールから見える腹に八戒の指が滑る。

「ふぁ…!?」
「……少しは、慎んで頂かないと僕も困るのですが…」

そう言って八戒は小さなため息付いた。
彼がななし1から手を離そうとすると、ななし1がそれを阻止するかの様に、八戒の手に自身の手を重ねて置く。
八戒は何事かと驚いてななし1を見れば、切なそうにこちらを見つめているななし1。



( ……あんまり焦らすと、女の子側から離れちゃうから、気を付けてね?? )


八戒の脳裏に、先程の言葉が過る。



「………ななし1、」
「……?」
「痛かったら、言ってください…」
「え……??」


八戒はそのまま、ななし1に覆い被さるとキスをした。ななし1が逃げれない様に、彼女の両手をベッドに抑える。
舌でななし1の口をねじ開ければ、彼女の舌に自身の舌を絡ませる。

「んぅ……ぁっ……ふ……」

急な異物感に顔を背けようとするななし1だが、八戒の顔が追ってきてはすぐに捕まってしまう。
八戒はキャミソールの中に手を入れ、ななし1の身体をまさぐる様に撫でる。
ゾクリ、とななし1の身体が震えた。

二人の唇が離れれば、身体を起こした八戒と目が合う。少し苦しそうな表情の八戒に、物欲しげな表情を浮かべるななし1。そんなななし1の顔を見ては、八戒の口から本日何度目か分からない小さなため息が漏れ出ていく。

「……嫌がるかと、思ってたのですが…」

そんな彼の言葉に、ななし1は首を横に振った。
ベッドに押さえ付ける八戒の手をほどき、彼に抱き付く。

「………そんな事、ない…待ってたもん…。」
「…そう…でしたか、僕とした事が、すみません。…ななし1の気持ちに気付かなくて…」

八戒の胸に顔を埋めた彼女がまた首を振ると、八戒はななし1を優しくベッドに押し倒した。
そして、自身の服を脱いでいく。そんな八戒の身体に、ななし1は目線が反らせず釘付けになってしまう。几帳面な彼が、珍しく服を脱ぎ捨てた。

上半身裸の八戒が、ななし1に覆い被さる。
再度ななし1にキスをすれば、彼女も八戒の首に腕を回す事で応え様とする。

キャミソールの上から胸を触り、小さく主張するななし1の乳首を摘まんでやれば、ななし1の口から甘い吐息が出る。
その手をすべらせ、ななし1の太ももや尻を、なぞる様に触っていく。もどかしい快楽に身体を捩るななし1だが、八戒はそれを良いことにななし1の短パンを器用に脱がす。

今度は唇を離し、首筋や鎖骨にキスをしていく。
そうすれば、んぅ、と小さく声をあげるななし1。
八戒は、キャミソールの肩紐を腕にずらし、胸の谷間部分の布を引っ張った。そうすれば胸下に下がったキャミソールから、ななし1の乳房が顔を覗かせる。そのまま胸にもキスを落とす八戒。

「やぁ…ん、…はぁ……んぅ…」

八戒が乳首を口に含んで甘噛すれば、ななし1は良い声で鳴く。
そのまま、太ももから尻を撫でる手をななし1の下着に引っかけた。下着のゴムとななし1の間に指を入れ局部をなぞれば、そこは八戒を受け入れる為にしっとりと濡れている。

「…………っ!!」

ゾクリ、と八戒の身体に、興奮が走った。

ななし1の下着を脱がすと、彼女の足を開かせ、中指を入れる。

「ぁ、…やぁ…八戒……っ」
「……っ、ななし1、」

恥ずかしそうに足を閉じようとするななし1に、八戒は自身の身体を間に挟み、ななし1の頬にキスをする。
ななし1は八戒の名前を呼びながら、彼の身体に腕を回しては甘く喘ぐ。八戒の指を受け入れたソコは濡れていて、八戒はななし1が一番甘く鳴くポイントを探していく。

「……っぁ、八戒、そこ、だめ……っ!」
「……だめ??……イイ、の間違いではないですか…??」
「あぁんっ…!ぁ、んゃ…!」

ななし1の八戒を抱きしめる腕に、力がこもる。彼女の絶頂が近いと悟った八戒は、自身の薬指もナカに増やし、ななし1をどんどんと追い込んでいく。

「……一度、イッておきましょうか…」

八戒はななし1のソコを攻め立てるが、ななし1は腰を浮かし、八戒の指から逃げようとする。しかしどれだけ腰を捻らせても、イイトコロを逃さない指が攻めてくる。

「…………っぁ…あぁぁ…んっ!!」

ビクンッ、と身体を揺らし、達するななし1。

一際甘い声を上げると、八戒の指をもっとナカに誘おうと膣がキュンキュンと締まる。


ななし1が荒い息を整えていると、八戒は指をゆっくりナカから引き抜き、自身のベルトに手をかけた。ズボンと下着を一緒にずり下ろせば、足を使って器用に脱いでいく。

再度ななし1に覆い被さり、濃厚なキスをする。
達したばかりで息が上がったななし1は苦しそうに八戒の胸板を押すも、腕を八戒の手で塞がれてしまい敵わない。

そんな中、局部に再度異物感を感じて口を離して見れば、自身の一物を局部に宛がう八戒の姿。

「………っぁ!!!!」

息をする暇もなく、八戒がななし1のナカに割り込んで来る。先程の指とは違うその質量に、ななし1は息を吐くことが出来なくなり、顔を上に反らす。

「……ななし1、ほら、っ…もう少しで全部ですから、……こっち向いて下さい…っ…?」

八戒はななし1の頬に手を当てると、彼女の顔を自身の顔に向かせた。そして、小さい息を小刻みに繰り返すななし1の唇を、ぺろりと舐める。

何度か出し入れを繰り返しつつ、段々と濡れていく一物を、ナカに押し込んでいく。

「……、ほら……全部入りましたよ……」
「…ぁん、……恥ずか、…しい…よ…」

まるで辱しめるかの様に囁く八戒の言葉に、ななし1は赤面した顔を両手で隠した。
そんなななし1の手を払い、今度は八戒自身の手で彼女の顔を撫でる。
そのまま腰を軽く引いては押し込み、ななし1のナカをゆっくりと突いていく。
達した後のナカは十分に濡れていて、八戒の一物に絡む様に締め付けている。

「…動きますよ……?」

ベッドに両手を着き、ななし1の好きな場所を突くように攻めれば、ななし1の口からは甘い喘ぎが止まらない。
一度達した彼女の体は敏感で、特にナカは八戒の一物から搾り取ろうとピストンがしづらくなるほど締め付けてしまう。


「………、気持ち、っいいですよ、…ななし1…っ」

「んぁっ、はっ…!……あん……っあぅ…!」


口をパクパクさせながら快楽に溺れるななし1を見て、八戒は満足そうに歯を食い縛る。

そのまま腰を激しく打ち付ければ、段々と射精感が込み上げて来た。

八戒はななし1の身体をしがみつくように抱きしめれば、ななし1も必死に手足を八戒に絡ませてくる。
最高に興奮するシチュエーションに、八戒はななし1の首筋に唇を這わすと、強くソコを吸う。
ななし1に赤く残る、跡。


「……ぁ、いゃ、八戒…!また、イキそう……!!」
「っく、……いい、ですよ、……僕も……っ…!!!」

「イ………クぅ……あぁぁ…ぁあっんっ……!!!!!!」
「……………っ……う、ぁ………!!!」


お互い身体を強く抱きしめ、ビクビクと痙攣すればななし1のナカに八戒の熱が吐き出される。
その快楽にななし1の身体がぞわりと震えると、八戒は赤い跡を付けるななし1を見て満足そうに息を吐いた。


(………僕も人の事、言えないですね……。)



ヌルリ、と一物を引き抜けば、ななし1の愛液と一緒に彼の熱がななし1のソコを伝うように溢れてきた。

軽く後処理だけすれば八戒はななし1に腕枕をし、二人してベッドに並ぶ。


「………ありがと、ね、八戒……」

そんなななし1は身体をよじろぎながら八戒の方を向くと、少し疲れた様に、またどこか満足そうな笑みで八戒を見た。

「こちらこそ。……あ、でもななし1、さっき、フェラ……が何とかって言ってましたけど……」

「!!!そ、それは………まだ、秘密…!!」
「……、今回は聞かなかった事にしますが、ななし1、次何かあればタダじゃおきませんよ??」

ぐいっ、と引き寄せられた身体に、八戒がボソリとななし1の耳元で甘く囁いた。



ーーーーーーーー


ーーーーーー


ーーーー


ーー



「……………ねぇ、悟浄。これは言うべき??」

「……あぁ??……そのまま放っておいて良いんじゃねーの??」
「えー…凄く気まずいよ。キスマークより気まずい。」

「確かにななし1のは良いけどよ、男は論外だな。」
「………アンタの睾丸噛み切ろうか??」



「……マジで勘弁。……アイツ等もお盛んなこった。俺達も、ヤるか??」
「いや、今日はいいや。」


換気の為に開けた窓から聞こえてくる、二人の声。
盛り上がっている二人を邪魔する事も出来ず、悟浄とななし2は窓際で煙草を吹かすのだった。



ななし1の喘ぎ声が、聞こえてくる。



「「ったく、窓閉めろっつーの。」」



end

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