靖紀&澪

「ふー、肩が痛いなあ」
「靖紀兄様、肩揉んであげようか?」
「ほんまか?お願いしてもええか?」
「はぁい」
「あ〜〜もっと力入れてええよ、揉むより叩く感じで」
「こ、こう?」
「あ〜〜それそれ」
「お疲れね本当に…」
「肩と腰はすーぐ痛くなるんよね。もう年かな…」
「靖紀兄様、貴方まだ、33だよ…」
「澪からしたらオッサンやろ?」
「いつか私も30過ぎちゃうよ、きっとあっという間だよ」
「澪が30…俺、45歳やん…」
「あっ、落ち込んじゃった…兄様は格好いいよ、光瑛にとって素敵なお父さんだよ!ね?」
「褒め言葉に聞こえんわ」
「靖紀兄様、宮は300歳くらいだよ…?」
「妖怪と一緒にせぇへんで…そしてその名前聞きたくない」
「本当にすねちゃった…」



玉藻&匂宮

「兄者」
「玉藻か、何だ」
「別にー。暇だったから来ただけ。ね、澪はどこ?」
「澪なら陰陽寮だ。」
「あら。兄者一緒に行かなかったの?」
「行ってもいいが、他の陰陽師どもにちらちら見られるのが鬱陶しくてな。終わる時間に澪を迎えに行ってる」
「そうなのー?つまんなーい。じゃあ暇つぶし付き合ってよ兄者」
「内容によるが」
「そんな変な事じゃないわよ。ただ、話に付き合って欲しいだけ」
「…わかった」
「昔さ、一度だけ一緒に遊んでて、めちゃくちゃ彪悟に怒られたじゃない?『うるさい』って」
「あー、あったかもしれん。昼寝の邪魔って庭に追い出された時だな」
「あの時さ、本当にムカついてこっそり彪悟の大事にしてた本を盗み出して破って燃やしちゃったのよ〜」
「…」
「で、その事バレてつい、兄者の名前出して兄者すっごい怒られたのよね…あの時は悪かったわ…ね。ごめん」
「…」
「ごめんなさい」
「あの時6時間説教されたのは無駄だったというわけか」
「本当にごめんってば〜!ちゃんと彪悟に本当のこと話したし、私も怒られたからさ!ね!?」
「まあ、私も別の本破って玉藻の所為にしたから別に気にしてないぞ」
「は!?それいつの話よ!」
「それの1年ほど前」
「なんですって!!兄者!!」

わりと仲良し



彪桃

「桃世、お前の嫌いなものは何じゃ?」
『嫌いなもの、ですか』
「苦手なものでも良い。例えばこのかとかは虫とか埃嫌いじゃし、露久は吃驚させられる事嫌いじゃし、更羽は雷嫌いじゃ」
『(嫌いなもの…)』
「特にない、か?」
『しいてあげるなら、空腹が嫌いです…』
「空腹とな」
『はい。お腹すいてしまってどうしようもなくなった時が怖いんです。その、えっと…いろいろ思い出してしまうので』
「思い出す?」
『いえ。その、…』
「わかった、もうよい。話したくなる時まで待とう。嫌いな物教えてくれて感謝する」
『いえ…すみません。あの、どうして急に伺ったのですか?』
「うっかりそなた等の嫌いなものを出してしまっては可哀想じゃからな」
『…(優しいな、この方…。性格凄くキツそうというか気難しそうな方だと思ってた…)』



宮澪

「今日はねこの日だね!」
「ああ」
「頼幸様ね、今日凄くソワソワしてたの。早く終わらせて猫愛でる、って。」
「猫好きな頼幸らしいな」
「それで、さっき屋敷の近くで見つけた猫…可愛いからうちで飼ってもいい?」
「…それ性別は?」
「雄かな?でも甘えん坊だし可愛いの!見てみて、私の手にすりすりしてくるし!」
「雄!?駄目だ!」
「何で…!?可愛いのに…!」
「雌ならまだしも雄とは許せん。ここに愛でるに値する雄がいるだろ(自分指差す)!」
「むぅ」
「獣を愛でたいならば私が狐姿になってもよい…!愛らしさはないかもしれぬが…私一人でも充分ではないか…」
「ご、ごめん…」
「ふん。澪なんか知らん」
「本当にごめんってばー!」
「…もう知らん!その猫が妖怪で襲われても無視してやる」
「もう、宮ってば〜!」



彪悟と露久

「露久、怒りん坊な更羽とよう一緒におって楽しいのか?」
「…楽しいですよ。たまに寂しがり屋で可愛いですし。」
「ほう?我なら耐えれる気がせぬな」
「いや、それは彪悟様がからかったりするからですぞ…」
「そうか?まあ、喧嘩別れせぬようにな」
「…更羽の頑固さはわし等を思いやっての事が多いので大丈夫です…。それより彪悟様」
「何だ」
「桃世嬢とはどうなっておりますのじゃ。」
「…」
「わしにはあまり愚痴りはせんが、しょっちゅう目の腫れた姿や眠そうだったりと…」
「うっ…ゲホゴホ…あ〜持病の腰痛頭痛目の痛みが。もう、年かな…。そろそろ昼寝の時間じゃ」
「あ!自分だけ逃げるつもりじゃな彪悟様!」



幼児化ネタ

「えっと、宮…だよね?」
「うむ」
「なんか小さい、というか幼い…!可愛い…」
「可愛いか…。私は早く元の姿に戻りたいぞ」
「な、なんで…可愛いのに…!」
「可愛いより格好よくありたい…んん?どうした澪…?」
「いや、なんか抱っこしたい、って思って…!駄目?」
「いや、駄目ではないけど…」
「ふふ。今までされる側だったけどする方も気持ちいいね。」
「むむ、子ども扱いなんかやだ…」
「ええ〜可愛いのに」
「私は抱っこされるより澪を抱きあげたり、口吸いしたりする方が好きなのだ」
「宮…」
「それに、早く元の姿に戻れぬと澪の事を守れぬだろ?早く彪悟に言霊といてもらおう…」
「(なんか拗ねてる表情可愛い…)」
「笑うな。もう、澪なんか嫌いだ。」
「(何言われても拗ねながらだから可愛すぎて…辛い)」
「元に戻ったら容赦せぬぞ」
「ご、ごめん…」



達円

「達ちゃん、やっほー」
「円香?どうしたんだ?」
「今さっきまで京の都行ってきた。お土産買おうと思ったんだけど特にいいのなくてさ…」
「気ぃ使わなくていいぜ?」
「だって、風妖の中で一番、あたし頼っちゃってるじゃない?だから!」
「気持ちだけで充分〜」
「あっそ…。でさ、達ちゃんまたそれ食べてるの?何だっけ、それ。。珍味?」
「失礼な!これとても美味しいぜ?ちょっとねちゃっとするけど上手いんだ」
「あたしはごめん被るかな〜」
「うるせー」
「達ちゃんさ、京の都いかないの?」
「ん〜〜行きたいなとは思うんだよな。宮ちゃんにも10年ぶりに会いたいし。でもなかなかなぁ。。」
「今度一緒いこうよ。匂宮や玉藻にも会いに行こ〜」
「そうだな〜。今度行こうな!」



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