※ 静雄出ない
















「イザ兄やっほ〜!!」

「・・・・久・・・兄・・・。」

「・・・・・なんでお前らがここにいるんだよ。」

いつものようにパソコンに向かって仕事をしていた臨也のもとに、会いたくもない双子の妹が現れたのは、予想外の出来事だった。

「ひっどいなぁ、イザ兄っ。可愛い妹が会いに来たっていうのに、その態度はないんじゃない?ねぇ、クル姉!」

「・・・・・酷・・・。」

臨也はうんざりとした顔で二人を見ると、すぐにパソコンに目を向けた。すると舞流はニヤリと顔を歪ませて、臨也に一本のカセットテープを突きつける。

「ふふふっ、イザ兄、これなぁんだっ!!!」

「・・・・俺をバカにしてんのか?」

「もうっ、質問の答えになってない!!」

「・・・・・・カセットテープだろ。」

「正解〜。でも、ただのカセットテープじゃないんだよね、これが。」

「・・・・音・・・・・凄・・・。」

「だよね!!すごいんだよっ。イザ兄にも聞かせてあげる!」

「はぁ?俺忙しいんだよ。そんな用ならさっさと帰れ。」

臨也は思うように仕事が進められず、苛立ち始めた。そんな臨也を見て、舞流と九瑠璃は顔を見合わせて笑う。

「そんなこと言っちゃっていいのかな〜、イザ兄。」

「・・・・私・・・・怒・・・。」

「あぁあ!クル姉を怒らせちゃったよ、イザ兄!お仕置きが必要だねっ。えい!」

舞流は持っていたカセットのスイッチを押した。するとそこから聞き覚えのある声が流れ始める。

『あっ・・・あぅ、シズちゃんっ、あ・・・・。』

『臨也・・・。』

パソコンを操作していた手が止まる。勢いよく振り返ると、クスクスと笑う悪魔がいた。

「イザ兄声可愛いねぇ〜。まるで女の子みたいっ!」

「なっ・・・・!!!お、お前ら、なんでどうしてこれを!!」

それは間違いなく臨也と静雄の声だった。しかも、情事中の。

「いやいや〜、波江さんに協力してもらって、イザ兄の事務所に盗聴器仕掛けたの!そしたらまさかこんなイザ兄の声が聞けるとはっ。」

「・・・・・幸・・・。」

「くそっ、波江のやつ!!!」

臨也は自分の部下である女の顔を思い浮かべた。舞流や九瑠璃がこの場所を知っていたのも、全部波江の仕業であろう。

『いやぁ・・・・あっ、もう・・・あああぁん!』

いきなり響き渡る自分の淫らな声に、臨也は顔を一気に赤くする。

「おいっ!もういいだろ、止めろよ!!」

「・・・・顔・・・・・赤・・・。」

「ほんとだ!!イザ兄顔真っ赤っ。か〜わ〜い〜い〜!!!」

舞流からカセットを奪おうとするが、華麗に避けられてしまう。臨也は楽しそうに笑う二人に向かって怒鳴った。

「いい加減にしろよ!!何が目的だ!?何がしたいんだ、お前らはっ。」

笑っていた顔が固まる。九瑠璃はさっと舞流の後ろに隠れた。

「・・・・・そんな怒らなくったっていいじゃん。私たち、イザ兄に忠告しに来ただけだもん。」

「忠告?」

真剣な顔をする舞流に、臨也の怒りが少しずつ収まっていく。舞流は再びカセットを指差し、臨也に問いかけた。

「うん。一部始終聞かせてもらったけど、イザ兄わざとこんな声だしてるの?」

「なっ!!んなわけないだろ!!!」

「うっそー!!!マジで!?うわっ、静雄さんかわいそ!!」

「・・・・・驚・・・。」

「な、な、なんでかわいそうなんだよ!!」

さっきまでの緊張感はどこへいったのやら。舞流は万遍の笑みで言い放った。

「だってさぁ、こんな声ずっと聞かされてたら、たまんないよね〜。静雄さん、いつかムラムラしすぎて頭おかしくなるんじゃない?」

「なっ・・・!!」

「静雄さんにレイプまがいなことされたくなかったら、そのエロチックな声どうにかしたほうがいいよ、イザ兄?」

ぽんっと臨也の肩をたたく舞流。

「お、お、お、お前らって、ほんと最悪!!!!!」

臨也の悲痛な叫びは、二人の小悪魔の笑い声でかき消されたのであった。




















可愛さ余って憎さ百倍

(お願いだから、ほっといて!)




















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初めて双子出しました!!!
あははははははh。
激しくキャラわかりませんっ!!
しかもなんか臨也キャラ崩壊しちゃいました・・・・って、いつものことか←

今回は盗聴ネタっす^^
臨也にムラっときたシズちゃんが事務所で襲ったのを盗聴されちゃったというww

今回はR指定しませんでした!
そこまでエロくないし。←
乱文すいません!



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