来神時代のシズイザ









「・・・なんでてめぇがここにいるんだよ。」


喧嘩人形こと平和島静雄は、授業をサボるために屋上にいた。
しかし、いつもならここにはいないはずの天敵、折原臨也がスヤスヤと眠っていた。

「ちっ・・・。」

寝ているやつを殴るほど、落ちぶれてはいない。
静雄は音をたてないように、臨也の横に座った。

「静かにしてりゃ、ましなのにな。」

静雄は、臨也の幼さの残る寝顔を見て呟いた。
いつもはベラベラとウザったいことを言う口も、人を見下したような瞳も、今は歳相応の可愛らしい顔だ。

「睫毛なげぇな。女みてぇ。」

白くて柔らかい肌に触れる。

「ん・・・。」

わずかに臨也が動き、艶のある声を出した。

静雄は鼓動が速くなるのを感じた。




もっと、もっと触れたい。



大嫌いなはずの男に、ドキドキしてる自分がいる。
しかし、静雄にはそんなことどうでもよかった。

静雄は臨也のほうを向き、自分の唇を臨也のそれに近づける。

あと数ミリで触れるというところで、ドアが勢いよく開いた。

「静雄!授業サボるんだったら、ちゃんと言って・・・。」

静雄に文句を言おうした彼、桐谷新羅の世界が止まった。

なぜなら、いつも喧嘩ばかりしている犬猿の仲の二人が、仲良く隣に座り、顔を近づけているからだ。

「し、し、静雄何し「新羅あああああぁ!!とりあえず死ねええぇ!!!」

いつもは臨也と繰り広げる鬼ごっこを、新羅としながら、静雄は屋上を飛び出した。



そして、静雄が去ったことを確認して、赤い瞳の少年は目を開いた。


「・・・新羅のバカ。あと少しだったのに。」


臨也の顔は、瞳と同じくらい真っ赤だった。














触れたい、触れたい

(あなたの暖かさを感じたいの。)















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初めてうpした小説でしたw

シズイザの学生時代がこんな感じだったらいいな、とニヨニヨしながら書きましたよ(笑)

糞ですいません(泣)←



from西瓜

 
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