「新羅、相談があるんだ。」
愛しのセルティの帰りを楽しみに待っていた新羅のもとに、傷だらけの静雄がやってきたのは、日も暮れ始めた夕方だった。
「・・・ねぇ、静雄。どうして普通にインターホン押して入ってきてくれないの?ドア壊さないでよっ。」
「あぁ?ちゃんと押した。でもてめぇ、出なかったじゃねーか。」
「出ようとしたよ!でもその前に静雄がドア壊したんじゃないかっ!!」
「・・・・・・悪かったよ。」
いつもはもっと文句をいう新羅だが、静雄が素直に謝ってきたことを奇妙に思い、口を閉じた。
「・・・で、相談って何?」
「あ?」
「相談があるから、ここに来たんでしょ?」
「あ、あぁ・・・。」
静雄は金髪を揺らしながら俯いて、小声で話し出した。
「俺よ、さっきまで臨也と喧嘩してた。」
「まぁ、君の姿を見ればわかるよ。」
「俺・・・・・・最近臨也のことが、頭から離れねぇ。」
静雄のいきなりの発言に、新羅は飲んでいたコーヒーを吹いた。そして軽く咳込む。
「ごほっ・・・うぇ、ええぇ!?ちょ・・・それってどういう・・・。」
「俺にもよくわかんねぇ。気づいたらいつも、あいつのこと考えてんだよ。」
「し、静雄は臨也のこと殺したいほど憎いんじゃないの?」
「そうだけど・・・。」
新羅の言葉に、さらに顔を俯いかせる静雄。
「憎いっていうか、・・・最近違うんだよ。あいつに対する感情が。」
「へぇ・・・。じゃあちょっと質問してもいいかな?」
「なんだよ。」
新羅はまっすぐ静雄を見て問い掛ける。
「臨也が他の人と話してたら、どう思う?・・・例えば門田君とか。」
「あ?門田か・・・。前、臨也と門田が二人で話してるとこ見たけど、なんかモヤモヤした。臨也にムカついたからってわけじゃなくて、知らねーけどすげぇイライラした。」
「・・・静雄、そういうの何ていうかわかる?」
「何だよ。」
「嫉妬だよ、嫉妬。」
「・・・・・は?しっと?しっとってあの嫉妬か?」
「うん。そうだよ。」
「俺が臨也に嫉妬してんのか?」
「違うよ!門田君にだよ。」
「なっ・・・、それじゃあ俺が臨也のこと好きみてぇじゃねぇか!!」
「・・・・・・はぁ?今更何言ってんの。」
静雄は顔を真っ赤にしながら、新羅に向かって怒鳴る。新羅は怖じけづきもせず、清々とした顔で言った。
「君は間違いなく恋をしてるよ、もちろん臨也にね。」
「は、はあああぁあ!?」
「だって臨也のこと気になるのも、門田君に嫉妬するのも、それで説明がつくだろう?」
「絶対ありえねぇ、くそありえねぇ、意味わかんねー!!!」
「素直になりなよ、静雄。でないと、後悔するよ。」
新羅がそう言うと、静雄は何も言わなくなった。そして再び俯いて、新羅に問い掛ける。
「・・・・・・好きだ。臨也が。でも、これからあいつに対して、どうすりゃいいんだよ。」
「簡単なことさ、さっきも言っただろう?素直になるんだ。素直に気持ちを臨也に言ってごらん。」
「・・・おう、わかった。ありがとな新羅。」
そう言って静雄はスクッと立ち上がり、新羅の家をあとにした。
「・・・・・・臨也、いい加減出てきなよ。」
新羅の目線の先には、顔を赤く染めた臨也がいた。彼は静雄が来る少し前にこけに来たのだが、静雄が訪れた瞬間となりの部屋に隠れたのだ。
「新羅どうしよ・・・・・・俺、嬉しすぎて死にそう。」
「よかったね。本当君達は、いろいろと遠回りしすぎなんだから。」
新羅は、今にも泣きそうな臨也の頭をポンと叩いて、少し甘めに感じるコーヒーを啜った。
近すぎて、遠すぎて
(でもいつか巡り逢えるよ。)
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制作時間2日というwwww
今回マジ台詞が多すぎた!!!!←
新羅の位置好きだなw
シズイザの中間的なww
実は新セルも大好き←
なんかグダグダですいません(泣)
from西瓜