背中合わせ

2011/01/09 23:05


「ねぇスクはさ、命に換えても私を守れる?」

「あ゛ぁ?当たり前だろぉ」


突然どうしたって言うんだぁ?
コイツのことはいつも守っているつもりだし、
なにより俺の守りなんていらないくらいの実力も供えている筈だ。

問うて来た本人はといえば、
そっか即答かぁ、なんてぶつぶつ言ってやがる。


なんなんだ、と眉根を寄せるとその訝しげな視線に気付いたのか彼女が口を開いた。


「いや、そうすると私遺されちゃうでしょ?」

「馬鹿。俺がそんなヘマするかぁ」

「死にかけてるくせに」

「二回だけだろぉ!」



クソがぁ!
格好つかねぇじゃねぇかぁ!

でもアイツだって俺の実力は知ってる筈だぁ。
わざわざ心配する必要なんかないくらいになぁ。


「だからね、」

「?」

「守るんなら私の背中を守ってよ。スクの背中は私が守るから」


戦うのも死ぬのも共に、かぁ



「は…上等だぁ!」





――――
でも実際は守りたい鮫


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