03
「先生!姉ちゃんと付き合うことになったんでしょ?」
「なっ・・・!!お前なんでそれを・・・」
「姉ちゃん最近肌つやつやしてるし、先生も機嫌いいし。
こないだキスしようとしてたとき、俺全部話し聞いてたんだよね。」
剣道の練習の合間の休憩時間。
俺は先生に思い切って聞いてみた。
姉ちゃんが最近綺麗になったことと先生が最近機嫌がいい様子を見て、もしやと思ったのだ。
案の定、先生と姉ちゃんは付き合うようになったみたいだ。
俺は前から二人がくっつけばいいのにって思ってたから嬉しかった。
「・・・・」
先生の顔は、赤い。
そんな先生の顔を見たことが無いから俺は思わず頬をだらしなく緩ませた。
「姉ちゃん泣かせないでよね、せーんせ。」
「泣かせねぇよ。子供は黙ってろ。」
「はいはーい。」
「・・・・・チッ」
「あ、今先生舌打ちした!
そんなんなら俺、姉ちゃんと先生別れさせるからね!?」
「はっ、別れさせれるもんならそうしてみろ。
ずっと待ってたんだ、誰が離すかっつの。」
「ずっと・・・・?」
「っ、今のは忘れろ!!」
「うわー、ずーっと片思いしてたんだ!!!俺バラそっかなーー!!!」
「ばっ、やめろ!!」
姉ちゃんの彼氏は
俺の剣道の先生!!!
(姉ちゃん大切にしてよね。)
(・・・・)
(先生?)
(一生大切にする。)
perv next