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「生きてるのか」

ジヴェーダは感動に近いものを覚えた。
昨日エメザレをこうしたのは、紛れもなくジヴェーダである。死んでもおかしくない、いや、むしろ死ななければおかしいほどに、昨日エメザレを暴虐したのだ。

「生きているんです。残念ながら」

と言ってエメザレはおそらく微笑んだ。昨日まで美しかった顔が今では半分以上が化け物のようだ。あの何かを惹き付けるような笑みも、綺麗な瞳も、陵辱したくなる肉体も、洗練された印象も嘘のようになくなって、ただの生きる肉塊と化し、もう微笑んでいるのかどうかもわからない。

「静かに。王子を起こさないでください。彼は疲れているんです」

しかしエメザレの優しさはまだ健在であり、それが唯一のエメザレの名残であるようだった。
結局のところジヴェーダは、エメザレの一番気に入らない部分を消し去ることができなかったのだ。

「言われなくてもわかっている」

ジヴェーダは後ろを向き、二人の兵士に出て行くよう目配せた。
深い眠りについている王子を横目に、彼はエメザレの身体をそっと持ち上げた。その身体はひどく軽い。元々華奢ではあったが、もはや骨を持っているようである。それは例えるのであれば死に瀕した小鳥を持ち上げたときの、あの魂の重さすらなくなってしまったような絶望に似ていた。


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