社内恋愛終
2013/11/26 21:59
その行動が、射精するための最後の行為だとは直ぐに分かった。
未だ手は拘束されている。
抵抗するためにも、川田はひたすらに首を横に振る。
「ひっぐ……っ嫌だ溝山っ中はっ中はやめてくれ……!ああっ」
「……っうっせえな、てめぇは黙って感じてりゃいいんだよ」
「〜〜〜〜〜〜〜っ」
川田の抵抗を封じるように、興奮に掠れた声で言った溝山が、川田の雄を扱き始めた。
溝山のものに奥を突き上げられながらのその刺激。
涙で滲んだ視界に星が飛んだ。
「はっはあっ……っやめっよせっ……あっあううっ」
「……っはあはあ、おっ中うねってきたぞ……っく、すげえ……っ」
「んんんっ」
息を荒げた溝山が、川田に口づけてくる。
ぬるりと口の中を下に刺激され、その意外にもねっとりした愛撫に、ずくんっと腹の奥が疼く。
身体が持って行かれそうな感覚に、足が固まる。
もう、止められなかった。
「んっんっん……っふあっうあっい、く……っあ───っ」
「修吾っ俺も出すぞ……っくう……っ」
放出は、まさに身体が宙に浮くほどの激しい快感だ。
ガクガクと身体を跳ねさせ顔まで精液を飛ばした川田に、溝山が殊更強く腰をたたき付ける。
東堂より奥深くまで押し広げ、熱く脈動するもの。
腹の中心で感じた熱い飛沫に、川田は余韻にほてる身体の奥、一部が冷えていくのを自覚した。
カシャリ。電子音が響く。
「さあて、修吾。いい絵面だぜ?顔まで飛ばして、超気持ち良かったって雰囲気出まくってんぞ」
川田の中に入れ足を開かせたまま、溝山が向けてきていたのは薄い電子板の通信機だ。
何かしなければいけない。それは分かるのに、身体も頭も上手く動かない。
「東堂に見られたくなきゃ、どうすればいいか分かるよなぁ、あ?」
薄ら笑いを浮かべる溝山が、川田の手首の拘束をとる。
再び覆いかぶさってきた、厚い身体。
川田は震える手をそっと、その背中に回した。
END.
これはNTR……?でしょうか?
溝山BD企画で書いたゲス溝山でした。
書いてみて、あまりいいもんじゃないなぁと自覚。
東堂と修吾のカプは揺らがないし溝山は退きそうにないし、何処に着地点があるんだろうこれ←
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