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▽ 弟の公開自爆in大広間


朝、グリフィンドールのテーブルから断末魔があがった。全校生徒は何事かとそちらを振り向いたが、その声の発生源がシリウス・ブラックとわかると早々に顔を元の位置に戻し各々の食事を再開する。
一年生ながら悪戯やら家柄やらで目立ちまくっているシリウスはいつもやかましいので最早誰も気にしなくなった。慣れとは恐ろしい。

「てめ、ピーター!!今なんつった!?ああ!?」

ピーターの胸ぐらを引っ付かんで怒鳴り散らすシリウスに普段のイケメンの面影はない。我が弟ながらひどい顔面崩壊だ。
まるで田舎のヤンキーのような首の曲げっぷりである。
あ、ナレーター風にお送りしていたのはわたくし、現場のアンタレスです。
最近マグルのリポーターごっこが楽しいのよね。

「トキノちゃんをブサイクって言ったなゴルァアアア!!」
「ぼ、ぼく一ノ瀬トキノをブサイクなんて言ってないよ!!四ノ宮那奈ちゃんの方が可愛いとは言ったけど…」
「同じことだァアアア!!」

叫びまくるシリウスの手には不敵に微笑む一ノ瀬トキノのラミカがある。
教員席ではマクゴナガル先生が頭を抱え、ダンブルドアは楽しそうにふぉっふぉと笑っているだけだ。
対するピーターも負けてはいない。
四ノ宮那奈の缶バッチをローブにつけている。

好きなキャラ(嫁)の素晴らしさをとにかく相手にわからせることで2人は周りの微妙な視線に気づいていなかった。
一度は食事を再開した生徒たちはその謎の喧嘩内容に興味津々の様子である。

同盟メンツは、爆笑していた。もちろん声は押さえているようだがアントニンがそろそろ限界を迎えそうになっている。
うたプリにあまり興味のないメンバーが笑い転げているのには立派な理由があった。

「ぶっ、おいマジかよ…!!」
「ブフゥックッ…ひははは!!」

脳筋ペアは既に腹筋が死亡したらしい。
今まで何故みんなが笑っているのかわからなかったソーフィンはシリウスの後ろ姿を見た瞬間にカボチャジュースを吹いた。

「な、なんであいつ…」

初○ミクがプリントされたローブなんか着てるんだ。

ヤックスリーが震える指でメガネを押し上げ、吹き出す。

「痛車というのがあるといいますが…」
「これは痛ローブかな?」
「痛ローブ!!ないわーブフゥ」

エイブリーの痛ローブ発言にラバスタンはホットサンドイッチをアントニン目掛けて吹き出してしまった。

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