ステージ3
 
「もしかして…俺らのファンの子?」


大きな声で叫んでしまった時はしまったと思った。
近所迷惑だし、なりより、REBORN!の迷惑になるだろう。
しかし、リーダーであるツナがメンバーの中から優しい笑顔で出て来た。


「あっ、えっと、その……」


その優しい笑顔で見つめられたらテンパりすぎて、素直に答えると言う機能が働かなくなってしまった。


「ハハッ、可愛いーのな!」


後ろから武が私の様子を見て言ってきた。


「かっ、可愛い!?」


可愛いだなんて言われたらもっと、テンパっちゃうよ。


「そうだ!」


昇天寸前の私にツナがトドメの一言を放った。


「今度のライブ是非来てよ」


直接ツナが私の手へと置いた封筒。
そこには、"REBORN!プレミアムライブ"と書いてあるチケットが入っていた。


「えっ……倍率高すぎて、手に入れることできなかったあのプレミアの!」


私は驚きを隠せない。


「そうなの?それじゃあ良かった。楽しみにしてる」

「最高のステージにしてやるのな」

「極限ライブだー!!」

「こんな草食動物より僕だけを見なよ」

「恭弥、それは私の台詞ですよ」


メンバーそれぞれが私に言葉をかけてくれた。
私はこんなに幸せでいいのか。


「じゃあ、待ってるね」


そして、REBORN!のみんなは隼人に連れられてエレベーターに乗って行った。
下の方を覗いてみると、移動バスが停まっていたので、きっとそれで帰るのだろう。


「ゆめ……じゃないよね」


昨日テレビで見てた人たち。
朝に女の子達が話していた人たち。

手にあったREBORN!のチケットが夢ではないことを物語っていた。

 


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -