孤独な華。 | ナノ

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First game



全ては とっくの昔から始まっていた
アイツらは
気づいてねぇんだろうけど…
500年前の…あの時から



――――――…


ブロロロロ…


「おいっ悟浄!!席替われよっ!お前が前に居ると煙たくてしょーがねーだろッ!?」

「あぁ、悪ィな。後ろにお子様乗ってんの忘れてたぜ。」

「ンだとッ!!?」

「…いい加減にしろ、貴様ら。なんなら降りて走るか?」



また口論を始めた後ろの2人に三蔵は、青筋をたてて頭を抱えた。



「あははは まーまー もうすぐ町が見えてくるハズです。久々に屋根のある所で眠れそうですねェ」


運転をしながら、そんな彼らを気にせず笑う八戒に続いて、冬夜も微笑んだ。



『あぁ、それはよかったです。』

『だーいぶ野宿も慣れちまったけどな』

『てゆーかね、こうなるコトわかってたんだし、席交換しなくてよかったと思うんだよねー』

『…コイツに言われちゃあ…オシマイだな』

「椿姫バッサリ!」



ジープにも、旅にも慣れてきた嵐詩たちも平気で会話を交わしている。

そんなジープは、砂漠を走り抜けていた。



天地乱る混沌の時代――――

人と妖怪とが共存を果たす

まほろばの地があった

文明と信仰の源 “桃源郷”

しかし今

この世界を

ある異変が駆け抜けている……




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