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何かに引き寄せられるように、目が覚めた。形容し難い奇妙な感覚が体の内側から湧き上がってくるような、そんな気分。

「…?」


横たわっていた身体を持ち上げる。なぜかひどく痛む後頭部をさすりながら、この身に起きたことを整理しようと首をかしげた。
んー……そうだ。確か今は迷路の真っ最中で、キッドさんのおんぶで興奮して、ひっくり返って………やば。絶対怒られる!てかてか、もしかして置いてかれた!?

今更焦り出して辺りを見回した私。は、背後に居る人影にようやく気が付いた。


「?」

真っ白い髪を地面に散らしている女性と、女性を押し倒して、その唇を貪っている男の人。

「……ーーーー
…!!!」

嘘。なんで、?
「キッド……さん?」

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