テストの結果は、ルシウス、セブルス、レギュラスのスリザリンオールスターズのおかけでかなり高得点……とはいわずとも、赤点は避けることができた。ありがとう。今度君たちには糖蜜パイをごちそうしよう。

「ふあーーー…ひまだ」

日曜日。
ジェームズもシリウスもクディッチの練習に行っちゃったし、ピーターはその応援だし、リリーはリーマスと授業の課題だし(私は珍しく終わっている。手伝いを頼んだルシウスに鬼せかされたせいで)……マックス暇。マグナム暇。

「こんなときは、ホグワーツを探検しよう」

こんだけクソ広い校内を徘徊してれば楽しい事の一つや二つ、余裕で巡り合えるに違いない。
そんな軽い気持ちで談話室を出た私。

楽しい事は、意外とすぐそこに待っていた。動く階段の手前あたりに。


「セッブリーン!!」
「!!」

飛び付かんと空中に浮かんだ瞬間、セブルスが誰かと話していることに気が付いた。しかし残念。私に空中で一時停止するスキルは無い。

「って、何だ。レギュラスか。よかった」
「「何もよくない!!」」

二人の声が同時に揃ったところで、私は当初の目的通りセブルスにハグを贈った。(かなり勢いのある)くわえて、予想外の事がもう一つだけ。
思ったより階段近かった。(てへ。)

ドゴ、ゴロロゴロロゴロ!!

んまあこんなかんじで階段を転がり落ちたよね。

「……」
「セブ・撃墜★―――あっうそうそごめんね!怒らないで!痛いの痛いの飛んでけーっつってね!ほぐっ」
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