暇過ぎて何も手につかない。何も手に付かないから更に暇。自分が暇だと自覚してしまったらもう後戻りできないほど暇!!むしろ暇って言い過ぎて暇って何なのか分かんなくなってきた!ねえ暇ってなに!?誰か教えて!!

「百面相してるとこ話しかけて悪いが」
「大丈夫です今暇過ぎてもう死にそうだったんで」
「ほう。珍しい死因だな…見てみたいものだ」
「いや見せませんよ!楽しみにしないで!」
「それは残念だ…。まあいい。これをお前にやろうと思ってな」

差し出された小包に飛びつく。
いやっほーい!ヴォルデモートさんからのプレゼントだ!レッツ暇つぶしだ!

「わあい!素敵な本だわありがとう!…ってバカン!」
「気に食わなかったか」
「ええ!タイトルからして既に!何ですか"超初級者用呪文集/サルでも解かるんですノート"って!デスノ−トって!」
「サル並の脳みそを備えたお前にぴったりだろう」
「全く失礼ですね」
「なら、ミトコンドリア並の脳みそ…なら満足か。買い換えて来てやろう」
「そんなとこ今更訂正しないでください!あとミトコンは魔法使わないし!」


暇なら勉学にでも励めミトコンドリアめ。
と言葉を残して部屋から出ていったヴォルデモートさん。その後ろ姿を白いハンカチを噛みながらキイイ!と唸って睨みつけた。どこまでもアタシをなめおって卿めェエ!!

「こうなったら家出したる!」
ダイアゴン旅行記1
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