時は、夕方。

「放せって、カイリ!兄貴の方を先に捕まろよ、なんで俺ばっか!!」

私は、逃げ遅れた銀行強盗の片割れを、パトカーまでしょっぴいていた。

「ハイハイ、暴れなーい。今からパトカーでムショまでドライブデートですからねー」

「ざけんな!なぁ恋人だろ、見逃してくれよ!」

「えー、どうしよっかなー」

言って、リフティをパトカーの後部座席へと押し込んだ。

未だなお喚くリフティの手錠で拘束された腕を、ヘッドレストに回して固定する。

恨めしそうに睨まれたが、これも仕事だ、仕方無い。

「つか、鉄格子の中で一泊するだけじゃん。何がそんなに嫌なの?」

此処、ハッピーツリータウンは犯罪に対し非常に甘い。

捕まっても、大方、監獄で一晩過ごすだけだ。

「嫌なもんは嫌なんだよ!色々、説教されるし、飯は不味いしッ」

「へー、…じゃあ逃がしてあげよっか」

「え!?い、いいのかよ?」

「でも、ちゃんと罰は受けて貰うけどね」

リフティの足を持ち上げ、M字に広げる。

「うわっ!?」

「一回、車の中でやってみたかったんだよねー」

「…何を」

「ナニを」

ほくそ笑んで、ズボンのベルトを外していく。

「ちょ、待てッ、外から丸見えじゃねーか!」

「人通りも少ないし、大丈夫だって」

引き抜いたベルトを投げ捨て、下着とズボンを一気に下へ降ろした。

「ひっ」

「ひっだって、リフティ可愛いー」

既に勃起しかけているソレを、指先で弄ぶ。

「っ…、変態」

「それほどでも」

減らず口を叩くリフティの物の先端に、キスを落としてやった。

途端に、ビクリと震えるその身体。

「は、ぁ」

舌で刺激を与えると、気持ち良さそうに、目を細めるリフティ。

「や、べ…イきそ」

「相変わらず早いねー。でもダーメ」

髪を結んでいたゴムを取って、根元を縛る。

「な、っ!?」

「罰なんだから、ちょっとは辛い思いしてもらわなくちゃ」

言って、座席の下へ、手を伸ばす。

…あったあった。

未開封のローションの封を破き、手の平にヌルリとした液体を出す。

「なんで、そんなもん、パトカーの中にあんだよ…」

「私の愛車だからね。リフティ対策に入れといた」

「意味分か、いぁ゛っ!」

リフティの言葉を遮るように、後ろの穴にローションを垂らしてない方の指を、無理矢理三本程突っ込んだ。

「あんまりうるさいと痛くするからね」

「ぃ、やだ、海里、抜けよ」

流石に痛いのだろう、体を硬直させて半べそをかいている。

しかし、そそり立った陰茎が萎える様子はなかった。

むしろより一層、その存在を主張しているかのように見える。

「わぁ、正に真正のMだね…」

一旦指を抜いたそこに、ローションを垂らし、再度指を入れた。

「っ、う」

中を掻き回して、良いところを重点的に刺激する。

「ひ、も、駄目、や、カイリっ、もう、んっ!!」

ブルッとリフティの身体が大きく震えた。

しかし、その陰茎から吐き出される筈のものが、ヘアゴムのせいで出る事はない。

辛そうに、歯噛みするリフティ。

「ねぇ、リフティ出したい?」

「はっ…ぁ、出し、た…い」

「そっか、もう少し頑張ろうね」

「ひっ…、ぐ」

目尻に浮かんでいた涙が、ついに零れる。

やばい、可愛い…。

痛そうなくらいにパンパンになった陰茎をそっと撫でるだけで、リフティは空イキしたばかりの身体を仰け反らせた。

「いぁ゛っ…!」

苦しそうな嬌声が、車内に響く。

「く、ぅ、カイリ、も、無理、だし、出させ…て」

色々限界なのだろう、涙をボロボロ零して懇願してくる。

「しょうがないなぁ…。しばらく盗みしちゃ駄目だよ」

「しな、しないから、お願っ…カイリ…」

お尻から指を抜き、リフティの腫れあがったモノを締め付けていたヘアゴムを外しにかかる。

途端に今まで溜まっていたものが、先漏れして溢れ出す。

「は、ぁ…」

興奮しきって反り立つソレを、口にくわえ吸い上げた。

「ひ…――っ!!!?」

口内へと吐き出される精液は、今まで散々我慢させられただけあって、ちと量が多かった。

しかも、なんか濃いし…。

このまま飲んだら、多分、咽せるな。仕方無い。

肩を上下させて、荒い呼吸を繰り返すリフティの口に、噛みつくように自分の唇を重ねた。

自分の口内に流れ込んでくる己の白濁に、リフティは顔を歪ませ、ジタバタと身じろぐ。

「んー!んー!」

半分程移ったのを確認し、自分の口内に残ったソレを飲み込んだ。

「ほら、リフティも飲んで」

「……っ」

此方を睨めつけながらも、諦めたように、渋々飲み込むリフティ。

「よく出来ました」

苦味に顔を歪ましているリフティの頭を、撫でてやる。

「じゃあ、約束通り今日の所は見逃してあげよう」

と、手錠に手をかけた時。

車の外で苦笑するランピーと目があった。

硬直した私を、不審に思ったリフティが窓を見ようとする。

咄嗟に、リフティの視界をサングラスの上から塞ぐ。

すぐさまランピーの方へ向き直り、伝えるべき言葉を携帯で打って窓につきつけた。

「ちょ、おま何やってんの!?」

「いや、シフティ追いかける途中でバイク大破しちゃって…。それで、カイリに乗せてって貰おっかなーと…」

ランピーもそれに応じ、携帯で返答してくる。

私は深く溜め息を吐いた。

「…分かったから、とりあえずそこのビル一周してきて」

「了解ー」

ランピーが去ったのを確認し、手を離した。

…のだが。

「ねぇ、カイリそこのビルってどのビルー?」

「「っ!!?」」

振り向くと、"あ、やべ"とばかりに口を塞ぐ馬鹿の姿が目に入った。

その後、リフティに怒鳴り散らされた事は言うまでもない。



車内での性行為にはご注意を!!




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