ガムは口から出しなさい、嫌です、じゃあこうしてやるよ。

「それからそれから服部先生は私を傷物にしたのでした」

「ただのキスじゃねえかい。傷物でもなんでもねえ」

「でも本当に怖かった。すごい恐怖を感じた。強姦される女の人の気持ち分かった気がする」

「お前が言うとなんか失礼でさあ」

目の前にいる根岸は日本史のブス専教師に傷物にされた、らしい。少し泣いた跡が見える、が指摘はしない。

「ちょっとは狙ってたくせに」

「狙ってない」

「じゃあ、この間の購買でアイツが通りがかった時のやつは、どう説明すんでい」

「あれは何か見られてる感じがして怖かったの!」

うそくさっ。

つぎ