うららかな午後。学校の屋上で俺はむずむずに襲われていた。むずむず。むずむず。

「土方さん」

「どうした総悟」

「リアルな教師と生徒の禁断の恋、知りてえですかい?」

「あぁ?」

土方さんは目を見開いたのと同時に咥えていた煙草を落とした。ここで煙草を吸った証拠でも残って、ばれて停学になったら面白い。

「誰が、誰と、教師と生徒の禁断ほにゃららなんだよ」

「ここの有名ブス専教師といえば?」

「服部」

「この間俺に電話帳全件消去されてたのは?」

「根岸…おい、まじかよ」

「まじのすけですぜ」

「お前なんで知ってんだ」

「根岸から直接聞きやした」

「にしても根岸がなぁ。感慨深いな」

「気持ち悪いこと言わないでくだせえ、死ね」

しかし、むずむずははれた。こればっかりは感謝するぜ土方さん。


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