今日の帰宅時間、9時。
今年の学年主任はやたら会議が好きだ。連日連夜毎日、会議会議会議。問題のある生徒の名前ばかりあげては会議会議会議。
今夜の議題も問題のある生徒改善策についてだった。中には些細すぎて、話し合う必要のないような生徒まで出てくる始末。だいたい議題に出てくるのはZ組の生徒なのに、当のZ組担任が会議に出席していない。こんな出口のない会議、内輪だけでやれ。
しかし、こんな無意味な会議でも面白いもんが見れたりもする。Z組のとある女子生徒が髪を突然金髪に染めてしまった件について主任が話をしようとしたところで、服部が口を出した。半分の人間が寝ているこの会議で俺は教師が意見するところを初めて見たかもしれない。
「頭が金になったぐらいで。Z組なら他にもわんさかいるじゃないですか。そもそもそんな子供のお守りまで俺達が見なきゃなんないんですかねえ」
まあ、可愛い彼女の話出されりゃあ庇うわな。
「くくく」
「高杉きもい」
「銀八てめえ、いつ来た」
つぎ