まぁまぁ、そんなに警戒しないでください。
そう笑ってもグリーン青年の警戒がとれる訳も無く。
はぁ、と溜息を一つ吐いてから説明を始めた。



「泥棒の泥棒、ですわ」
「は?」
「泥棒が盗んだ物を更に盗んで、元の持ち主に返す仕事をしておりますの」
依頼される場合もありますし、こちらで勝手に行う場合もありますわ。一種の慈善活動です。


そこまで言ってからグリーン青年の方を見ると、バツが悪そうに「悪い…」と言ってくれた。
「うん。グリーンが悪い」
「貴方はもっと警戒した方がいいですわ」
呆れたようにレッドを見れば「アリサの言う通りだ」とグリーン青年に頭を撫でられる。うわ、久し振りの感覚。








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