「帰ろう」
とレッド青年は言った。






「は?」
「帰る」
聞き返したのはグリーンで、レッドは何度か頷き「帰ろう」と私の手を取った。

「は、おま、なんでまた急に」
「アリサが……気分悪そうだから」
ちゃんと、下まで、送る。
そうキッパリ言い切った彼に「だったらそのまま下山しろよ!」と私は心の中で、グリーンは実際に口に出してからうなだれた。



「ちゃんとおばさんに顔見せろよ?」
「頑張る」
「頑張るじゃねぇよ!」
全く!と怒った彼はレッド青年のピカチュウにもマフラーを着けたり、あれやこれや世話を焼いていた。
お母さん、と呟いたのは秘密。








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