勿論、仕事にかまけて天下一の我が儘で横柄でジャイアン(ノット映画版)な恋人の相手をしなかったのは悪いとは思っている。例え、電話やメールはきちんと対応し、忙しい時に家に来た場合に退屈しないように格闘技のDVDを購入したり、パス〇ルのプリンからプッチンするプリンまで買い揃えて置いておいたとしても、俺に非があったのだ。
実はここ10日間に込み入った仕事が立て続けに数件舞い込んで来て、殆ど何もしなかった。それこそキスもセックスも、だ。

最初の三日間くらいは「仕方ねぇ」「クソみたいな仕事のくせに」「あ゙ー(バリッ」で済んでいたのだが、四日目になるとパソコンを触っている俺の後ろから抱き締めてきたり、休憩してる俺の服を脱がせにかかったり、風呂に入っていると覗こうと、いやむしろ襲おうとしてきたり、睡眠不足かつ体調不良気味な俺を抱こうとしてきたりと、ジャイアニズム全開だった。
5日目の朝、ついに出禁にしてやった。「俺が来ていいよ、って言うまで家来たら駄目だよ。もし来たら一生出入り禁止、むしろ俺のケツも出入り禁止にするからね。」と真面目な顔して言ってやったら、「そうか」と言って帰ったので、意外と聞き分けいいのかもなぁ、なんて思ってた俺が馬鹿だった。

10日9晩の修羅場を脱した俺は早速シズちゃんに「今から来れる?」とメールした。するとすぐに「今から行く」と返事が返ってきた。5日ぶりだし、一緒にご飯食べて、甘い時間(笑)を過ごそうかななんて思っていた俺はまたしても大馬鹿だった。


シズちゃんは部屋に入ってくると、つかつかとソファーに歩み寄ってきた。
タバコ吸ってやがる。俺の純白の肺を汚すつもりか。
「タバコやめてよ」
「あ?ああ、」
テーブルの上のシズちゃん専用の灰皿を差し出すと咥えていたタバコを押し消した。って、どんだけイライラしてたんだろう、タバコに何度も噛んだような跡がついてる。なんて観察してると灰皿を奪われ、それをそっとテーブルに置いた。やけに丁寧だなーなんて思ってその動作を見ていたら、

「ちょっと、シズちゃん?何この体勢?」
ソファーに押し倒された。
「早速これかよ!」
「黙れ」
一言だけ言うと、俺の服を掴んできた。馴れた手つきで上を脱がすと、ベルトを外してズボンと一緒にパンツも奪われ、裸にされた。
俺の顔を覗き込み、唇を舐めてくる。応えるように舌を出すと、絡めとるように吸われた。
久しぶりだし、この10日間は抜いてもいなかったのですぐに反応しはじめた。
それを片手で握られ、軽く扱かれると小さく声が漏れた。

「あ…んっ」
「すげぇな、キスだけでこんなにするなんて」
「っるさい…!」
先をぐりぐりと擦られたり、早くなる手つきに快感が高まっていく。あっイく…って、え?
「なんで、止めるのさ…!」
俺の必死な言葉を無視してシズちゃんはポケットをごそごそすると、ローションを取り出す。なんでそんな所に入れてるんだよ…、と少し呆れた。
シズちゃんは、ボトルからぬるぬるした液体を取り出し、俺の膝を曲げると丸見えになった尻にそれを塗りたくる。すぐに2本一気に指を突っ込んできて、広げるようにバラバラに動かされた。長い指がたまに前立腺を引っ掻くのは、すっごい気持ちイイ。
きつっ、とかぬるぬるしてるだとか呟きが聞こえた。そういうの恥ずかしいことはあんまり言わないで欲しい。

指が抜かれて、ぴとっ、と熱い塊が引っつけられて入り口を行ったり来たりする。
「入れるぞ」と、いって先っぽが割り込んでくる圧迫感に息を飲む。シズちゃんの凶器と言っても過言ではない大きさのモノを受け入れるのは、本当にしんどい。何回やっても慣れたりしない。
やっと全部入った、と思ったら「動いていいか?」という声が聞こえたので、何も言わず頷いた。





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