完璧なはず、の崩壊
完璧(に見える)中禅寺君は誰にも期待なんかしていないし信じてもいない。何も望まない。自分はこうであると信じる自分でいることだけを求めている。完全なる自己愛。世界に対する諦観と自分への自信だけがある。
「期待してるだって？そんな言葉、全部嘘っぱちだ。口から出任せだ。君は誰にも期待なんかしてない。いくら外面を取り繕ったって、本心じゃ周りを見下して蔑んでる。自分が完璧でいたいだけだろう。君は。確かに君は完璧だ。瑕ひとつないよ。でも君は、完璧すぎて気持ち悪いよ」
完璧な中禅寺君の完璧な仮面は不完全極まりない関口君の手で崩される
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