無意識なのだろ、その媚態は。 京極堂には甘え上手な関口せんせい *えろ注意 脚を開いたまま呆然と、穿たれる瞬間を待っていた。自分が今どんな顔をして誘うような目で彼を見ているか、考えるまでもない。厭だ厭だと喚く声はその実早く欲しいとねだり甘えている。これでは淫乱と罵られても噛みつけはせぬ。 「ねえ、何を考えているの……」 ほら、そうやって、遊女のように催促をする。君の熱を頂戴。ちょうだい。 本当のところは決して口にしない。言葉にしなくとも彼は汲み取ってくれる。彼だってそれを楽しんでいるのだからwin-winだ。誰も損をしてない。 「君は」 そう呟いてから彼はまた押し黙った。無言で私の顎のライン、耳の後ろから首筋にかけて、それから肌に浮き出た血管をなぞる。 「んっ、くすぐったい……」 ぞわぞわする感覚に少し身を捩ると、彼は諦めたように溜息を吐いて動き出した。唇を重ねて私の腿を抱え上げ、ひたり、と彼の熱が、私の中に。 「あっ、」 押し込まれるごとに甲高い嬌声が上がる。奥深くを抉るように突き込まれる。ぐらぐらと激しく揺すぶられて、頭の芯まで熱くなる。ひくり、ひくりと喉が痙攣する。熱さと痛みに全身が戦慄いた。 「関口、」 「んあ、きょう、京極堂、」 耳元に、おそろしく熱を持った彼の声が囁いた。私はその背中に腕を回して縋り付き、腰を揺らす。体内を掻き乱される感覚が堪らない。もっと、もっとと貪欲に、彼を求めて、搾取する。 もっと見抜いて。 もっと乱して。 もっと、私を、理解して。 |