生徒会長と不良1 | ナノ
輪姦/強制飲酒/撮影/二輪刺し/強制笑顔




時計の針は夜の十一時を指していた。
部屋のドアが遠慮がちにノックされる音を聞いて、篠原は数学の問題を解く手を止め溜息を吐く。またか、と面倒くさそうに呟いてイスから立ち、部屋のドアを開けた。
そこに立っていたのは見覚えのある二人で、篠原と同じ寮に住んでいる一年生の後輩だ。初めてという訳でもないのに、上級生の部屋を訪れるのはやはり緊張するのか、申し訳なさそうに篠原の顔色を伺う。

「…夜分遅くにすみません、…あの…」
「…またあいつらか?」
「……はい」


やはり、と肩を落として頭を掻くと、俺が行くからもう部屋に帰りなさい、と二人に告げる。後輩たちはすみません、よろしくお願いします、と廊下を早足で戻っていった。
しかたないな、と電気を消して篠原も部屋を出る。



篠原はここN宮高校の生徒会長であり、学生寮長だった。入学試験を首席で通ったものが生徒会長になる、という伝統があるようで、一年生の頃から生徒会に半ば強引に入らされ、そのまま流れで生徒会長の職に就いてしまった。
真面目で誠実な篠原は他の役員からも人望が厚く、沈着冷静な性格と端正な顔立ちは全校の女子だけでなく男子からも羨望の眼差しを浴びた。
自宅から通うのが困難な生徒の為に設けられた寮に入ると、なあなあで学生寮長の役職にも着くことになってしまったが、一人部屋は寮長だけに与えられた特権だ。そのプライベート空間が魅力的に感じた篠原は軽い気持ちで承諾してしまった。


それが間違いだったと彼自身が後悔したのは二年生に上がった春だった。新しく入ってきた一年生の中に不穏分子が混ざっていたのだ。城田という生徒を中心とする荒れたグループが、度々学内でも寮内でもトラブルを起こすようになった。特に寮に住む他の生徒への被害は酷く、彼らが出す騒音のせいで寝れなくなった生徒も大勢いる。

そんな振る舞いをしているのだから退学は無理でも退寮はさせられないのか、と篠原は疑問に思ったが、城田の父親は大きな金融会社の取締役だ。学校に莫大な寄付をし、その代わりに面倒な不良息子を寮に押し込み厄介払いをすることに成功した。汚い話だが金の力は大きく、学校側は彼らを退学も退寮もさせることはできず、素行不良についても目を瞑っている節がある。


篠原も寮長先生に一度相談をしたことがあるが、放っておけと跳ね返されてしまった。放っておけ、と言われても実際に睡眠妨害に苦しんでいる生徒がいる限り、生徒会長として学生寮長として見過ごす訳にはいかない。篠原は生徒から相談がある度に城田の部屋に行き、厳重に注意するように務めた。あまり効果はなかったが。



一年生のフロアに着き、目的の部屋に足を進める。派手な音楽と下品な笑い声のする部屋の前に立つと、力いっぱいノックをした。
しばらくしてガチャ、とドアが開き、音楽と笑い声がさらに大きくなる。


「はいは〜い、あれぇ、会長様じゃーん」
「何時だと思ってるんだ、他の生徒の迷惑になってるって前も言っただろ」


篠原をおちょくるように喋る傷んだ茶髪に穴だらけの耳の男。城田の友人だった。何を言ってもすいませぇーんと碌に話を聞かずに髪を弄る男の相手をしていると、部屋の匂いに違和感を感じた。


「…なんか煙臭い、おい、中に入るぞ」
「えっ、あー、ちょっと」


篠原が茶髪の脇を通り、軽い制止を無視して部屋に入る。音楽の音が大きくて耳が痛かった。中には城田を含めた五人がたむろし、何人かの手には煙草が挟まれていた。そして部屋の床には大量の酒の缶や瓶。空いているものもあれば空いていないものもある。篠原に気づくと全員がこちらを振り向いた。


「あー会長様、どうしたよ?」
「遊びに来てくれたんじゃね」
「……っ、とにかく音量を下げろ!」

大声で怒鳴ると城田の隣の男がはいはーいと音量を下げる。それでもまだ常識的にはうるさい範囲だがひとまず篠原は話を進めた。気持ちを落ち着かせる為に深く呼吸をして淡々と言葉を発する。


「夜十時以降の部屋からの外出は禁止だ、だいたい喫煙に飲酒…っ、いい加減にしないと退学になるぞ」
「俺ら退学になんないの知ってんだろーが」


城田がニヤニヤと篠原を見上げ挑発的な態度を取る。学校を舐め、規則を守らず反省も全くしようとしない姿に苛立ちが募り、まくし立てるように篠原は叫んだ。


「校長に直談判する…!それがダメなら保護者会なりなんなりでも使って必ず処分してもらう、とにかく今日は全員自分の部屋に戻れ。明日明後日の土日は自室謹慎だ!」
「余計な事すんじゃねーよ」


篠原の一番近くに座っていた男が舌打ちをして立ち上がり、篠原を突き飛ばして床に倒した。突然のことに上手く対処できず勢い良く転がった体を起こすと、城田が篠原の前髪を掴み持ち上げる。髪が引っ張られる痛みに耐えながら篠原が細く目を開くと、城田は眉間に皺を寄せて怒りの色を顔に浮かべていた。


「…っ、いた、」
「生徒会長サンさぁ、あんまり調子乗んなよ」


前髪をパッと離すと城田は立ち上がり、篠原の腹を容赦無く足で蹴り飛ばした。


「あぁ゛っ!が…っ、」


痛みに思わず腹を抱えうずくまる篠原の脇腹を再び蹴り、その衝撃で篠原が横向きに倒れる。城田の足がぐりぐりと篠原の側頭部を踏みつけた。


「てめーチクったら殺すからな」
「…っ、暴力でしか人を言いなりにできないのか、よ…!…ぐぁッ!」


篠原がキッ、と睨みつけると今度は他の男が腹を蹴る。腹を庇ってもその庇っている両腕を蹴られ、ぅ、と唸る篠原はそれでも暴力に屈せず、男達に軽蔑の目を向ける。


「犯罪だぞ…っ、こんなの…!」
「生徒会長サンが言わなきゃバレねーよ」


いつの間にか後ろから羽交い締めにされた状態で座らされ、はっ、はっ、と息を切らせる篠原の前に城田がしゃがみ込む。
城田は篠原の顎を掴み顔を上に持ち上げると、ドスをきかせた声で脅しをかけた。


「誰にも言いませんって誓えよ」


城田が言い終わるのと、篠原が城田の顔に唾を吐くのはほぼ同時だった。反射的に城田は篠原の頬を張り飛ばし、しかし後ろから支えられている為篠原の体は倒れはしなかった。なおも自分を睨み続け、暴力に服従しない篠原の態度に城田が舌打ちをする。

「チッ…、おいこいつ脱がせて写真撮ろうぜ」

城田が取り巻きに提案すると、一斉に全員の手が篠原に伸びた。暴れたところで相手は六人、あっという間に部屋着のTシャツが脱がされ、下に履いているジャージと下着にも手がかかる。


「はーい脱ぎ脱ぎしましょうねー」
「やめっ、やめろ!触るなっ、はなせっ、はなせよ!!」
「うわぁ、会長乳首ピンクじゃん、引くわぁ〜」
「やめろっ!こんなこと…っ、退学だけじゃすまなくなるぞ!」
「俺らの心配じゃなくて自分の心配したら?」


あっという間に全裸に剥かれた篠原に城田がスマートフォンを向ける。撮られる、と咄嗟に顔を隠そうとするが手は押さえつけられていて使えない。顔を目いっぱい下に伏せるが頭を掴んで上を向かされてしまった。上半身は後ろから羽交い締めに、足は左右から引っ張られ股を大きく広げた状態にされると、城田のスマホがパシャ、と音を立てる。


「ーーッ!や、めろ…っ」
「なぁこれちんこ勃ってた方が絵的に面白くね?」
「っ!?やめ…っ、」


一人がおもむろに篠原の萎えたペニスを掴み、上下に扱き始める。それに便乗したもう一人が睾丸をわさわさと揉みしだき、勃たせようとするがなかなか篠原のそれは硬くならない。


「さわるな…!さわるなよ気色悪いっ!!」
「あれー、おっかしいな勃たないんだけど」
「会長もしかしてインポ?」


ゲラゲラと笑われ歯を食いしばる。男に触られて気持ち良くなれるはずがない、と篠原は心の中で毒を吐いた。早く諦めろと目を固く閉じて耐えたが、断続的に刺激を加えられ、しばらくするとペニスは勃ち上がった。


「いい感じに勃起したじゃん」
「ほら、会長ピースピース」
「俺のやつでも撮っとこ〜」
「いやだ…っ、撮るな、撮るな!」


パシャ、ぴろりん、カシャ
色々な方向から痴態を収められ、羞恥に震える篠原の体が解放された。ほら、いい感じに撮れたぜと画面を見せられ、篠原が手ではたくとスマホは男の手から飛び床に落ちた。


「卑怯者…っ、こんなこと許されると思うなよっ!」
「まだ言うかこの口は」

両頬をガッと掴まれるが、手のひらに噛みつき応戦する。すぐに頬を殴られ体が倒れる。それでも篠原は敵意を持って相手を睨むことを止めなかった。


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