セコォンド

「ラル!」

ラ「まさか・・夕翡!!?身長が縮んだのか!?

「いやいやいや!!」

ラ「というか、死んだと聞いていたが・・・。」

「うん。死んだかどうかはよく分かんないけど、私は10年前の夕翡。こっちはツナとごっきゅん。」

ラ「・・・10年前・・・お前・・まったく変わらないんだな。

放っとけよ。ツナにも言われたー。」

ツ「夕翡・・・誰。」



ツナは疑いの目をラルに向けていた。

獄寺も同じようで、2人していつでも武器を出せるように構えている。



「ラル・ミルチ。門外顧問チェデフの一員だよ。」

ツ「門外顧問?ってことは・・・父さんの部下?」

獄「味方なのか・・・・?」

「もちろん。ラルは何で日本に?」

ラ「ボンゴレ全体に緊急事態が発生したため、10代目ファミリーの状況を調べる命を受けてやってきたんだ。」

ツ「緊急事態?」

ラ「そうだ。ボンゴレ本部は2日前に壊滅状態に陥った。」



ラルの言葉に・・・獄寺とツナが固まった。

信じられなないと・・・目を丸くしている。



獄「なっ!・・あの大ボンゴレが壊滅するわけねぇだろ!!

ラ「あぁ・・。俺もそう思っていた。詳しいことは知らん。」

「ミルフィオーレファミリーの白蘭?」

ラ「!!確かに・・敵はミルフィオーレファミリーで・・そのボスは白蘭だが・・。」

「やっぱり・・・。ラルはボンゴレアジトの場所を知ってるの?」

ラ「あぁ、何度も行ってるしな。お前らは知らないのだろう?」

「うん。」

ラ「ついてこい。」



ラルが歩きだしたので、3人もそれに続く。

しばらく歩いていると、森の中に扉が・・・見えた。

ラルが手をかざすと、扉は開き・・・4人は中に入っていく。

エレベーターのようなそれは、4人を乗せると降下していった。


ウィーン


扉が開く。



ツ「ここが・・・ボンゴレ本部?」

「日本基地。ツナが指揮をとってるの。」

ツ「・・・ボンゴレ10代目として?」

「そうそう。」

獄「さすがッス、10代目!!

ラ「おい、さっさとしろ。」



ラルはスタスタ歩いていってしまう。見失えば迷子になることは間違いない。

いそいそで、ついていく。

すると、1つの部屋の中にラルは入っていった。

夕翡たちも続いて入っていくと・・・・中には、帽子を深く被り、黒いスーツに身を包んだ男性が。

くるんとしたもみあげが光っている。



リ「遅かったな。ラ・・・・・・ル・・・・・・・・。」



ブハァァアアアアアッ!!!



獄「おいっ!!」

ツ「久しぶりに見た気がする・・・それ。」



リボーンと目がばっちり合っちゃったかと思えば、鼻血を出した夕翡。

ふらふらーとツナに倒れこむ。

頭に響く低音ボイス・・・やべぇ、マジカッコいい!!

なんて心の中で悶えながら。



リ「まさか・・・・夕翡にツナに獄寺から・・・か・・?」

ツ「?何で俺のこと。」

「ツラ、ふぉれ、いふぉーん。」

獄「何言ってっかわかんねぇよ。

ラ「沢田、獄寺。それはリボーンだぞ?」







獄・ツ「「え・・・・・」」







ツナと獄寺は驚きの表情で固まった。

リボーン・・・リボーン・・・リボーン?=赤ん坊?



ツ「リボォォォオオオオンン!!?

獄「これがっスか!?

「ハァ///カッコよくなっちゃって///これでツナとかマモとか風を攻めるの素敵///」



バキュンッ★



リ「変な妄想してると殺すぞ?(黒笑

「うわぁぁあん;変な妄想言われたー!」

ツ「いや、その通りじゃん。

「ツナまで!!畜生・・・でも、リボーンの黒さがupしてる////やべっ////」



顔を赤く染め、カッコ言いを連発する夕翡。

あぁ・・・まったく全然ひとっつも変わらない とリボーンとラルは嘆きたくなった。

ラルにいたっては、10年前から今の性格だったのかと。



ラ「それで・・・何が起こってるんだ?」

リ「あぁ・・・。白蘭が・・ミルフィオーレファミリーが・・裏切りやがったんだ。」

「・・・・裏切り?」

リ「あぁ、ミルフィオーレファミリーとはツナがボスになったとき同盟を結んでたんだが・・急にな。」

「ふーん。」



夕翡は口に手を当て、眉をひそめる。

原作では、トリニセッテを手に入れるためにノントリニセッテを放ったりボンゴレリングを奪うために過去から呼んだわけだが・・・

今の白蘭の目的がそれではつじつまが合わない・・・

ボンゴレリングはこの時代破棄されていないし、リボーンたちは生きている。



「白蘭の目的は一体・・・・。」

リ「さぁな、で、何で10年前のお前らがいるんだ?」



リボーンの問いに、夕翡は苦笑するしかなかった。

どうして?なんて、自分たちが一番知りたいのだから。



「さぁ。急に連れてこられたんだもん。でも、多分・・・戻れない。」

リ「つまり・・・10年前のお前らに戦ってもらうしかないということか?」

「そう言うことになっちゃうね。他の守護者は??」

リ「あぁ、今集めてるところだ。お前の命令で守護者の場所を把握しておくようにだからな。」

「ふーん。」



ということは、雲雀を探す必要もない。いや、そもそも山本すら出てきていない。

ブラックスペルとの交戦の可能性は?京子たちは来るのだろうか?

疑問だらけだ。



ただ分かっているのは

             もう戻れないってこと



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