15日目

「そうと決まれば事情聴取だね!」

雲「は?ちょ!何で堂々と聞こうとするの!?

「?何事も直接聞いたほうが分かるじゃん。まったく、恭君を振るとか・・・・一回シメないと(にこ

雲「ハァ・・・平然と僕が振られたってことをいってる君の方が僕を傷つけてるんだけどね。」

「だっておかしいし!絶対ツナは恭君のことが好きなのに!」

雲「・・・・・・・期待させるようなことやめてくれる?

「うん、そうだね。じゃぁ、いってきます!」


夕翡はやる気に満ち溢れ、きらきらした目で応接室を出た。

今自分の中にあるのは、使命感のみ。ただ一つの使命のために走っているのだ(((

ということで、教室にダイビーング!!


ガガガガガガガッ ドガッシャーンッ!!!


すれば、当然机につっこむわけで。すごい音を立てて夕翡は倒れた。

周りのクラスメイトは怖くて一歩百歩引いている((

そんな視線も気にすることなく夕翡は立ち上がりツナに近づいた。



「ツナー!」

ツ「・・・・・・・・・・・・・・・・何今の入り方。

「そんなのどうでもいいでしょ!他に言うことは!!?」

ツ「・・・聞いてきたの?」

「もうばっちり!ってことで、じっくりお姉さんと話しあおう!!」

ツ「いや、お前妹だろ。



夕翡に引っ張られ、ツナは人気の少ない裏庭に連れ込まれた。

ツナは至極めんどくさそうにしているが、夕翡ににらまれては反抗できず・・・

黒ツナになって妹には弱いらしい((



「まずは、ツナは恭君とこと好きでしょ!」

ツ「直球過ぎない!?恋愛対象としては見てない。」

「・・・・本当に?」

ツ「本当に。」

「私にやきもち妬いたり、恭君見て顔真っ赤にしたりしたのは?」

ツ「・・・・・・若気の至り?」

「意味わかんねぇよ!ツナ!さっさと白状しちゃいなさい!」


ツナは何もいえなかった。

夕翡にじっと見つめられていると・・・・自然に罪悪感が・・・・

大きな溜息をついて、ツナは諦め話し始めた。


ツ「好き・・・だよ。」

「じゃぁ、なんで?」

ツ「・・・・・・本当は分かってるんだ。いくら否定しても俺はボンゴレ10代目から逃げられないって。」

「うん。」

ツ「だったら・・・好きな人を巻き込みたくないと思うのは当然だろ?雲雀さんを危険な目にあわせなくない。」

「ふぅん。」



夕翡は納得がいかないのか、口を尖らせ考え込んだ。

気に入らないのだ。その考え方が。

確かにツナの言っていることは間違ってない。ツナといれば危険な目にあうだろうし、巻き込まれるもする。

けど・・・・



「ツナ、自分の年は?」

ツ「は?14だけど?」

「14歳。中学2年生。まだ生まれてきて14年しか経ってないんだよ?」

ツ「??」

「考えすぎってこと。中学生って普通反抗期がくるもんなんだから。そんなに現実を見ないで。」

ツ「・・・・・・・・でも、」

「傷つけたいって言うのは分からないわけじゃない。けど、まだボンゴレ10代目になるって決まったわけでもないしそういう立場を気にしてほしくないの。

  14歳は何でもやって、間違って、何回壁にぶつかっても起き上がって・・・成長していく年なんだよ?」



夕翡は勇気付けるかのようにツナの手を握った。

ツナは、まだ納得していないように顔をしかめている。



「大体、ボンゴレ10代目だからってなんだっていうのよ。恭君そんなのに負けるほど弱くないし。」

ツ「分かってるけど・・・・」

「恭君がツナを好きで、ツナも恭君を好きでハッピーエンドでいいじゃん。」

ツ「でもっ・・・そんなの・・・・。」

「怖がってばっかりじゃ何も出来ないよ?ツナといることで、恭君が幸せになれるのに・・・・。」



確かに、危険な世界だから簡単に大切なものを失ってしまうかもしれない。

いくらも涙を零してしまうかもしれない。それでも歩き続けなきゃいけない。

そんな辛い世界に巻き込みたくないって言うのは分かるけど、逃げてばかりじゃしょうがない。



「そんな余裕ぶっこいて、恭君が他の人を好きになったらどうするの?」

ツ「えっ・・・」

「恭君だって、ツナに振られたならきっと次の恋をする。そのとき笑って見ていられるの?」

ツ「それっ・・・はっ・・・」

「本当に諦める覚悟なんてないでしょ?」



いくら我慢したって、人間は欲深い生き物。

好きな人が他の人といて嫉妬しないはずがない。

そんな気持ちがあるうちは諦めるなんて無理で・・・・



「そんなこと言ってると私が恭君と付き合っちゃうからね?」

ツ「それはダメ!!

「それは・・・・恭君がボンゴレに巻き込まれるから?それとも、嫌だから?」



夕翡が聞けば、ツナはショックを受けたような顔で夕翡を見る。

気付いたら言葉が口を飛び出して・・・



「自分のしたいようにしてごらん。ていうか・・・どうせ恭君は巻き込まれるし。」

ツ「え?」

「もうちょっと先の話。ほら、恭君のところにいっておいで。ボンゴレのことも話してきたら?」



ぽんっ

背中を押されて・・・・ツナは走った。

結局、誰にも雲雀を渡したくなんてないから。

そんな曖昧な気持ちで諦めることなんて出来ないよ。





「ひゅー。付き合ってすぐキスとかやるぅ。どこでも覚えてきたんだろ・・・・」


応接室で熱くキスをかわす2人がちらっと見えた。




今はまだ
      2人繋がって


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