4日目

骸「・・・・・・・・なんでいるんですか。」

「え?泊まるって言ったじゃん。3日前。」

骸「結局泊まりませんでしたよね。」

「むっくんたちの心の準備が出来てないかなァと思って。フゥ太も来たし。これからは泊まるよ。」

犬「ふわぁ。」

千「・・・・・・・・・・」

「びょんにPそれとむっくんおはよ〜。」

犬「なんでいるんだびょん!!」

千「メンドイ・・・・・・・・」

フ「夕翡姉・・・・・。」

「ふーもおはよー。」


ぎょっとしながらも不機嫌そうな3人と、不安そうにしているフゥ太に夕翡は笑って挨拶をした。

黒曜ランドにはガスも水道も通っていないため、石で起こした火・・・というかなり原始的な方法で夕翡は朝ご飯を作っている。

こんなとき、手から炎が出せればいいのにと思うってしまう((


「朝ご飯はパン派?ご飯派?どっちにしてもご飯しかないけどね!」

犬「だったらきくなびょん!」

「いや、一応。嫌いな食べ物とかある?あっても食わせるけど。

犬「じゃぁ、なんで聞くんだびょん!!

「のりで。むっく「あの・・・・」ん?」

骸「いまさらなんですけど、その呼び方やめてくれませんか?」


骸はむすっとしてそう言った。

その言葉に、夕翡は首をかしげる。


「?むっくんはむっくんでしょ。」

骸「僕は骸です。」

犬「俺らって犬らびょん!!」

「びょんはびょんでしょ。」

犬「違うびょん!!柿Pも何とか言えって!」

千「メンドイ。」

「見ろ!Pは素直だよ。それに比べて。。。。人の呼び方に文句付けるなんて。」



やれやれ とでも言うかのように、夕翡は額に手を当てて首を振った。

やれやれはこっちのセリフだ!といいたい骸と犬なのだが、ちょうど朝ご飯が出来てしまったので。

とりあえず、朝食タイム!



「いただきまーす。・・・・・・・・・挨拶は?」

骸「ないですよ。」

フ「いただきます。」

「ハァ)ま、そこはどうでもいいや。(((イイノカ で、むっくんじゃなかったら・・・クッフーとかムックーに変態?」

骸「堕としますよ?まともに人の名前が呼べないんですか。」

「えー。つまんないじゃん!骸ねー・・・・ま、10年後にでもなったら言ってあげる。」

骸「10年後まで一緒にいるはずありませんん。」

「ふふ。びょんは・・・・・びょんでいいじゃん。管理人だって犬(けん)って打つとき、犬(いぬ)で変換してるわけだし。」

犬「それ関係な「あ゛?」文句ないびょん!(汗」

「だよね。そろそろ学校に行く時間・・・・・・・。おはよう、ランチア♪」

ラ「・・・・・・・なぜ名前を知っている。」


気配もなく入ってきた一人の男。

夕翡は臆することなく、にこりと笑って挨拶をした。

ランチアは、これまで数度見たことはあるものの名前を教えた覚えはないので、眉をひそめた。



「そういえば、自己紹介してなかったね〜。私は夕翡だよ。」

ラ「なぜ俺のことを知っている。」

「ま、そこは気にせず。少しの間ここにいるからよろしくね。」

骸「・・・・・・・先輩は普通に呼んでますよね。」

「ランチアはランチアだからな〜。ぁ、クッフー。」

骸「むっくんでお願いします、切実に。で、何ですか。」

「とりあえず、フゥ太が心配なのでというか、メンドクなってきたから学校やめる←」

骸「あぁ、そうですか(どうでもいい」

「ってことでいってらっしゃ〜い。」


骸・犬・千種は、夕翡の笑顔に見送られ黒曜中に向かった。

夕翡が逃げるかもしれないという心配はないのだろうか・・・・・・

まぁ、夕翡は逃げる気などまったくなしでのんきに洗濯をしているのだが。



「〜♪ ランチアは学校行かないの?」

ラ「行く気はない。」

「ふぅん。ランチア・・・・・うーん、ラン君とか?」

ラ「ラン君!?

「いいね、ラン君! ラン君はむっくん好き?」

ラ「むっくん!?」←いまさらだがつっこむ。


さっきから、骸にさらわれたにしてはやけにフレンドリー&能天気な夕翡にランチアは途惑った。

そもそも、ラン君やらむっくんやら・・・・そんな呼び方自体初めてで。

いろいろ、混乱中


「むっくんって骸のことだよ?好き?」

ラ「好き・・・か。昔はな・・・・・。」

「今は無理?ま、大事なファミリー殺しちゃったんならしょうがないけど。」

ラ「!!何故・・・・。」

「秘密。でも、出来れば・・・・むっくんと仲良くしてほしいなぁって。そうすれば・・・・マフィアの殲滅なんて。」


夕翡は悲しそうな目でいった。

これはツナの成長のために必要なこと。

けれど、原作どおりの運命なんて・・・やっぱり嫌。10年たってもマフィアを憎んで・・・そんな未来は要らない。



「皆で笑い合えればね。 ふー、おいで。」

フ「え・・・?」

「ラン君が遊んでくれるって。」

ラ「お、おい。」

「大丈夫だよ!見た目はマフィア中身は保父さん!それがランチアさ!!」


夕翡に勇気付けられ、フゥ太は恐る恐るランチアに近づいた。

子供が嫌いではないランチアは・・・・かすかに微笑を浮かべる。

その笑みに安心したのか、ランチアの元々の性格に気付いたのかフゥ太は急に明るく笑った。

すぐにフゥ太はランチアに懐く。


「晴れてるし公園とかいきたいよね〜。勝手に言ったらむっくん怒るかな?」

ラ「ばれれば怒られるだろうな。」

「大して怖くないけど。どうでもいいけど、女の子と一つ屋根の下って男として大丈夫なの?

ラ「いや、そんなことを聞かれても・・・・。」

「まぁ、むっくんに襲われるならいいけど。びょんとPはそう言う対象じゃない・・・

  というか、どうせならツナかベル/// あーでも、むっくん襲いたい。

フ「夕翡姉ー。ツナ兄がそう言うこと人前で言っちゃダメって言ってたよー?」

「あ〜。そうだね。(今日の夜、夜這いでもしてみようか」

ラ「半分、心の声が漏れてるぞ。」

「えっ。まぁ、いいや。公園行こう!」



結局行くのか!!とランチアは思ったものの・・・・行く←

骸にバレたら・・・・と言う恐怖は微塵もないらしい。

まぁ、夕翡なら笑って骸の怒りをスルーしそうだが。



「ついでに夕飯のおかずも買って〜。お菓子も買って〜。ツナを補充して!」

フ「なんか・・・・・・誘拐されてる気がしなくなってきたよ。」

「誘拐?」

ラ「忘れることなのか!?



本当に自由人の夕翡だった。

黒曜ランドに帰る頃、ちょうど骸たちも帰ってきたので・・・・運良くばれなかったと言う


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