ディチャセッテージモ

「よし、来たな。ボンゴレ10代目」



ヴェルデに呼ばれ、集まっている場所は何の変哲もないボンゴレ内の部屋だった。

特に、戦闘する様子がなくほっとするツナ。




「直観力の試練は簡単だ。2択問題を10問。一問でも間違えれば失格」

「一問でも・・・?」

「それは、ちょっときつくない?ツナは、そこまで超直感を扱えるわけじゃないよ?」

「ふむ。夕翡が言うなら・・。では、間違いは1回までとしよう。9問正解すれば合格だ。」

「やけに夕翡に甘いな・・・」

「当然だろう。彼女は私のなのだから

「「「「「は・・・あ!?」」」」」



真顔でキッパリいい放ったヴェルデに、全員目が点になる。



「うん・・・。私も、昨日聞いて・・びっくりしたよ・・・」

「いや、だって・・・よ・・」

「お前が姉ってことは・・・10代目の弟ですか!?」

「いやいや!そんなわけない!!・・・よね?」


「もちろん冗談だ」


「・・・ですよね!!」

「たくっ!紛らわしい冗談つくんじゃねぇよ!!」




とかいいながらも、全員真面目にほっとしたような表情を浮かべていた。

少し考えれば、かなりありえないことだって分かるはずなのだが・・・

ヴェルデが冗談いうなんて考えてなかったのだろう。しかも真顔だ。




「じゃぁ、何でだ?」

「いろいろ借りがあるからな。研究も手伝ってくれた。それに、アルコバレーノの呪いも解いてくれたしね」

「・・・・・・え?」

「ヴェルデ!さっさと始めやがれ!それと、こいつらにあんまりこの時代のことを教えんな!」

「やれやれ。注文が多いな。では、始めよう」




ヴェルデの言葉の意味を、夕翡は問いただそうとした・・・が。

とりあえず、今は・・試練の方が重要だ。




「第一問、15718286+18578524は?@34297110 A34257410」

「@」

「正解。第二問。オオイヌノフグリの花言葉は?@優雅 A誠実」

「A」

「正解。第三問。獄寺隼人は忠犬と駄犬 どちらで呼ばれることが多い」

「ぇ・・・・駄犬?」

「正解」

「「なっ!!」

「ぷっ」




こんな感じで、淡々とクイズは進んでいった。

超直感なのか、元々の知識なのか・・・はずれなしだ。

そして、最終問題。




「どちらが、雲雀恭弥か」

「は?」




ヴェルデが問題を出すと、2人の男が・・・部屋に入ってきた。

1人は、風紀の紋章を手につけ、学ランを見につけた男。

1人は、中華服にみつあみをしている男。

ツナは2人を交互に見合わせた後、考え込んだ。

別に、ここで間違えてしまっても・・試験に支障はないが。




「え・・・えぇと・・」




クスクス楽しそうに夕翡が笑っているところをみると、これは夕翡が仕組んだのだろう。

恨みをこめて、夕翡に視線を送ると・・・頑張れとでも言うようににっこり返された。

ここで失敗したら・・・・。考えただけでも恐ろしかった。




「早くしてくれないと、超直感の試験にならないじゃないか」

「・・・っ・・」

予想はついているのだが・・・

なんとなく最初に見た瞬間にこっちだと思ったのだが・・・

いまいち自信はない。

どちらも無表情だし・・・。なにより、どちらも自分を睨みつけている気が・・?




「別にそこまで悩むことじゃないのに」

「悩むことだろ!?」

「てか、悩んでる時点で迷ってるって言ってるようなものじゃん」

「・・・だって・・・分かんないし。多分・・・・こっち」



ツナが指差したのは、学ランを着た方だった。




「っ、綱吉、愛してる!」

「うわっ///」




学ランを着ているほう。

とどづまり、雲雀は顔を赤く染めてツナに抱きついた。

ツナも顔を真っ赤にしながら、それを受け止める。




「正解♪」

「ふむ。直感力の試練は合格だな」

「だね」

「よく分かりませんが、ハッピーエンドのようですね」

「うん。恭君からの頼みだからやったけど・・。ツナ、正解してよかった」




不安だった・・・

だけど、分かってくれてよかった。

言葉には出せないから、雲雀はただツナに抱きついて。

ツナもそれを抱きしめる。

そして、ヴェルデから合格の印をもらった。




「僕のもあげるよ。面倒なことは嫌いなんだ」

「マモ!」

「この子につき合えてるだけ、適応力があると思うしね」

「そんな簡単でいいの・・・?」

「うん。君にはね、君が思っている以上にボンゴレボスとしての力量があるんだ」




突如現れたマーモンは、ツナに印を与えて帰っていった。

なんだか、やけにあっさり終わってしまったのだが・・・これで、残るはリボーンのテストだけ。




「ボス力だな。いいぞ、明日だ」




それまでしっかり休んどけ。

そう言って、リボーンは部屋を出て行った。

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