セディチェージモ

「あれって・・・ヴェルデ!?

「とう!」



大の大人が・・何をやってるんだ?と言う視線の中に、わざわざ落ちてきたのは

みんなのアイドルヴェルデ(((

いえ、ボックスの発明者さん、なのでした。




「ふふふ。久しぶりだな、いや。始めましてというべきか?沢田夕翡」

「ぁー、じゃぁ、あえて久しぶり!で」

「・・・。相変わらず君は面白いな」

「ヴェルデはどうして??」

「愚問だね。沢田綱吉の試練のためさ。それに、君のボックスのメンテナンスでもある」

「メンテナンス??ボックスにそんなもの必要なの?」

「普通だと必要ないが、君のボックスは特別・・いや、特殊と言うべきか。今まで作ったことのない試作品のようなものだ」




へ〜、と夕翡は頷いた。

ヴェルデは多分、スカルの飛行船に乗せてもらって一緒に来たのだろうが・・・

肝心のスカルと言えば、さっきから大きな声で自己アピールしているのにことごとく無視されている。

まぁ、スカルノ扱いなんてどこでもそんなもんだよね?




「相変わらずうっせーな、お前。さっさとツナに印を与えて帰れ」

「なっ!!」

「そうだぜっ!コラ!」

「この時代の彼は、一発で君の試練を合格していたじゃないか」

「・・・・・・」




アルコバレーノから、さまざまな非難を浴び、スカルの体は震えていた。

折角来てやったのになんだその態度は!といわんばかりだが、そんなこと言えば

「「「誰も呼んでねーよ。」」」 と返されるのがオチである。




「で、スカル、さっさと終わらせよ?スカルのために費やす時間はないよ」

「ひっ!」

「私は、マフィアランドで、一瞬だろうとツナを見て頬を赤くしてたのを忘れてないからね?」

「い・・いや・・その・・」

「で?」

「お、俺は・・ボンゴレ10代目の魅力を審査する!!」

「・・・魅力?」



ボスとなるために、人をひきつける魅力 カリスマ性が必要不可欠。



「パーフェクト」

「いや、・・その・・」

「ねー、早く終わらせてくれない?」

「――っ!!?」

「俺、暇じゃないんだよね。一日に2回も試練受けてさ、かなり疲れてるんだ。早く帰りたいんだよ」

「はい!!」




スカル敬礼。

スカルは、自分のおしゃぶりを大空のリングにかざした。

試験終了((早っ!




「んじゃ、帰れ」

「ぎゃぁああああ!!」

「そうだぜ、コラッ!」




リボーン&コロネロに崖からつき落とされ、スカルは帰っていった。

生命の源へと。

最後まで適当な扱い((

それはそうと、ヴェルデはどうするのだろう?




「ふむ。試練に来たのだが、疲れているのならしょうがない。明日にしよう」

「ヴェルデは直感力だったよね?」

「あぁ。ボンゴレ10代目には不要だと思うがね」

「超直感?俺あんまり使えないんだけど・・・どっちかって言うと夕翡の方が・・・・・・」

「それは当然だろう」

「だって私だもん」

「・・・」




ずっと気になってたことは、あまりにも子供っぽくて

それでも、ずっと心の奥底に根付いてる。

夕翡の方が、ボンゴレ10代目に相応しいんじゃないかって・・・

みんな・・・夕翡の方がいいんじゃないかって、不安になるんだ。




「ツナ?」

「え?」

「どうかした?」

「何が?」

「顔色悪いよ?疲れたの?帰ろうか?」

「平気だよ」

「そう?」


「おら、さっさと帰るぞ」


「はーい。ツナ疲れてるみたいだから、バイクに乗せてもらおう」

「・・・・・・僕?」

「当たり前。それとも何?緊張しちゃって運転できない?」

「そんなわけないでしょ」

「雲雀さん・・・。夕翡も。挑発するようなこと言わないの」




思ってしまう。

雲雀さんだって、気付いてないだけで・・・

本当は夕翡が好きなんじゃないかって・・・

・・・こんな自分がたまらなく嫌だ。




「・・・・ツナ?本当に変だよ?」

「・・・」

「綱吉?」

「「何でも・・ないよ」

「別にいいけどさ、何?恭君不足?」

「え・・・」

「おい!雲雀さん引いてるから!!」

「私・・ツナって万年発情期系俺様の方が好きだな」

「長い・・・」

「普通に強姦とかしちゃうけい♪」


「・・・強姦って何?」




バンバンバンッ!!


夕翡は自らの拳を地面に強く叩きつけた。

顔は真っ赤で、今にも襲いたいのをがまんしていると言うか、悶えていると言うか。

まさか、ツナが「強姦って何?」なんて質問、しかもキョトンと言うオプション付。

コレが萌えないはずがない!!




「な、なんでもないよ」

「そんなことより、帰るんじゃないの?」

「ぁ、帰ります」




ツナは、雲雀の後ろに乗せてもらい、バイクに乗って帰っていった。

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