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今日あった調理実習を土産話にして家に只今帰宅!

「ただいま〜」
「おかえりなさーい、お隣のあっくん来てたわよ」
「わかったー!」

そう返事をするなり、俺は手を洗って自分の部屋で今日学校で配られたプリントを出した。
キッチンで作業している母さんから見えやすい位置にそのプリントを置いておく。

「今日もらったプリント置いといたからー。行ってくるー」
「きをつけてねー」

いってきますと言ってテニスバッグを手に家を飛び出す。目指すは家の横にある大きめの道路をはさんだお隣の家!

目指すと言っても所詮お隣さんまでの距離だから全然離れてないしすぐ着く。
俺のお目当てのやつは外にいた。

中にいると呼び出さなきゃいけないから正直手間省けて楽だからいいんだけど、俺待ってる時ひとりでつまんなくねーのかな?とは思う
そんなことを考えてる間に向こうはこっちに気づいたみたいだった。

「ブンちゃんおかえりー!」

にこやかに手を振ってくるのは俺の少ない知識でも覚えてる『テニスの王子様』に登場した切原赤也。なんと俺の幼なじみなんだよぃ。スッゴい懐いてくれてるし、第一可愛すぎるだろぃ。

…今世の俺ってば幸運過ぎる!

「ただいま、赤也〜」

俺も振り返して赤也のもとに駆け寄る。

「今日もストテニ行くんだろぃ?」
「うん!今日こそブンちゃんに勝つんだからな!」

それからすぐに赤也と公園まで競走していった。
結果は当然俺の勝ち!赤也は悔しがってたけどすぐにテニスで勝つ!って意気込んでた。

すげーよな〜‥、元の性格のせいで忘れがちだけどなんだかんだで精神年齢高めの俺には絶対マネできねーや。


コートに入って、それから入念にアップしてから赤也と夢中で打ち合った。

せっかく『テニスの王子様』の世界に生まれたならやってみよう。なんて軽い気持ちで始めたテニス。だけど実際やってみるとかなり楽しくて今では三度の飯よりテニスが好き、みたいになってる。

……用はただのテニスバカだよぃ。


それから俺と赤也は周りが暗くなって帰らなきゃいけなくなるギリギリまで打ち合った。また明日もテニスをしようって約束をして、家までふたりで競走して帰った。家に着いたのが結構暗くなってからだったから母さんから少し怒られたけど、お手伝いをするってことで流してもらえた。
その時の俺の顔は締まりなく笑っていたと思う。


今のところ俺の世界は家族とテニスと幼なじみがいれば幸せだって感じていられるんだよぃ。


通りをはさんだお隣さんは幼なじみ



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微妙に悩みました今回の話
軽く説明してしまえば赤也と主人公の家の間にある通りは学区などいろいろ区切りに使われている通りです。
なので2人は原作通り同じ小学校には通ってないんですよ。

…とまあ、後で説明しなきゃいけないとわからない小説はダメですよね、頑張ります。
にしてもタイトルが気に入らないので後から変える可能性大です。


11/02/06


通りをはさんだお隣さん(3/19)
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