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今日は学校が休みで朝からテニススクールがあった。珍しく赤也とも被っていたようで久しぶりに2人で行った。
…まあ、途中からまた競走してたんだけどな。赤也は負けん気が強すぎると思うんだよぃ。
「だーっ!またっ、負け、た!」
「そ、簡単に、負けっかよ…!」
俺ってばテニスする前にヘトヘトになってどうすんだよ…。
なんて考えてるけど赤也と家を出て結構すぐに競走し始めたから、実際かなりの距離をずっと走ってきた。…そりゃ疲れるよな。
スクールの入り口でへばってるのを見かねたのか、木村さんが声をかけてきた。
「おや、元気なのは構いませんがその元気を少しでも残しておかないとテニスができませんよ?」
「俺らまだバリバリ元気っす!全然テニスできますって」
なー、ぶんちゃん!とか赤也が話を振ってくるから気持ち的にぐったりしながら答える。
「おう!平気っすよ」
ほんとの所、身体のほうはまだ若いからか全然平気だ。精神のほうはかなりへっとへとになってんだけどな…。
それからあれよあれよというまに赤也に腕を引かれテニスコートまで連れていかれた。
そっからはいつも通り、アップしてからラリーしたり試合したり。
あっという間に終了時間が近づいてきたところで、木村さんが俺と赤也を呼んだ。
特に問題を起こした記憶がないからか俺らは顔を見合わせてはてなマークを頭から飛ばしてから木村さんの後についていった。
......
「2人にはちょっとした提案があって呼んだんですよ」
コートから少し離れたところについて早々に話を切り出された。
…なんか妙な圧迫感があるような気がするのは俺だけか?
そう思っていたのは俺だけじゃないようで、赤也の顔からもそう思ってるのが見て取れた。
「…その提案って何ですか?」
「テニスの大会に出てみませんか?」
「「は…?」」
変に緊張しないうちに話を切り上げようと思って訊ねたら、俺らには思いもよらない返答が返ってきた。
…つか今なんて言った?大会?テニスの?
「マジ!?大会に出られんの?」
「ええ、赤也くんに出る意志があるのならば出られますよ」
混乱状態に陥ってる俺をよそに赤也と木村さんはどんどん話を進めていく。
「…ブン太くんは大会、興味ありませんか?」
「あ…、興味がないわけじゃないんですけど」
「それならばブン太くんの力量を計るチャンスだと思いませんか?ブン太くんは普段スクールの中でしかほとんど試合したことがありませんし、いい勉強になると思いますよ」
「やろーよぶんちゃん!」
「………わかりました、出ます!」
やるんだったら徹底的にやってやらぁ!目指すは優勝だぜぃ!
…こうして俺と赤也の大会出場が決まった。
力試しと挑戦
11/02/18
。.。.。.。.。.。.
以前スクールの話に出てきたオリキャラ木村さん今回やたらと出張りました。意識した訳じゃないんですけど気がついたらいっぱい出てきてたんですよね〜‥。
木村さんのイメージは山吹中の伴田先生です。…これも気がついたらこうなってたんですけどね。
ちなみに赤也と主人公はしょっちゅう競走してます。日常茶飯事なので周囲の人はもう「またやってるのか」ぐらいにしか思いません。(笑)
それではこれからも更新頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。
しーゆー