5. 紅月 倫也

「今日も子宮にたっぷり、出してやるからな
有り難く思えよ…、玲奈」

『あぁ…あぁぁ…、…ぁああああああっ』

「そう嫌がるな、同じ”商品”同士だ」

まだ玲奈より若く、端麗な貌の少年は
背は低いながらもゆったりと落ち着いて
その仕草は、美しくも恐ろしい

流水のような直毛のシルバーヘアーに
何人も平気で殺してきたような、その瞳に光はなく

「逃げんじゃねーよ、まだ分かってねぇ
みたいだな…オレを支配してんのはお前だよ」

『いやぁあ…、やすませてぇ…ゆるしてぇえっ』

意外に筋肉質で、鍛え抜かれ引き締まった身体の
少年の160cmの小柄な体型には見合わない
立派にグロテスクな血管を浮き立たせたペニスが
がしがしと腰を打ち付け、奥襞を激しく抉るように

まるで玲奈を、何かを壊したい衝動の如くー


ーーー人の気配のない、怪しげな薄暗い廃墟の
狭い一室に閉じ込められて

辛うじて時間の感覚はまだある、ーヶ月は過ぎた

見張りの指示で、階段を上がり、牢に入れられ
中には小さな人影と、いくつもの血のついた
剣や槍火縄銃、凶暴な拷問器具などがあった

玲奈は側にある、薄気味悪い拷問器具に
改めて恐怖に身を包まれ、ゴクリと息を飲んだ


"「この女はこれ以上傷になる前に
ある上客に売り払うことが決定した、上の命令だ」"


あのボスのような男は確かにそう言ってた
なのに、こんな悪魔のような牢獄?

少年は変わらず冷徹な表情で黙ったまま

「慣らすのは…面倒だから、カット
早くお前の、はしたなく泣き喘ぐ姿が
見たいんだよねぇ…」

『あぁ…あぁぁ…、やめて…ぇ、あああああっ』

「だからさぁ、お前はオレの"モノ"だ
オレの形を、しっかりと覚えろよ」

いつもの凶器的なサイズのせいで、思わず内壁が
引きずり出されるんじゃないかって感覚になる
亀頭を押し付けては何度も熱い飛沫をぶちまける

射精しても一向に萎えない少年は、休みもなしに
精液でぬるついた玲奈の胎内を行き交い
太い血管が浮かぶ、形、質量を毎日覚え込まされる

玲奈は猛々しい肉棒で内壁を何度も
擦られる快感に意識がショートしそうになるが


「実のところ、あの女はかなり広範囲で
あちらさんが捜索されているらしい
差し出せばこちらにとって都合の良い条件を
飲んでくれるだろうってほくそ笑んでるよ、上は」


途切れ途切れではあるが、外で見張りの
末端組員同士の会話が聞こえて来る、だけど
玲奈に耳を澄ます、そんな余裕はなく
少年はピクリとも顔を動かさない

言われた通り、その身が少年のモノを日々
食い込むような形になっているような気がして
さらに奥へ奥へと拡げるように押し込まれると

『あひっ… 、ひぃ、んんっ … …あぁあぁんんんん!』

はしたなく喘ぎ、全身を震わせて
私は大きな絶頂の波に押し流されてしまった
するとの少年のモノも同時に胎内の中で弾け
勢い良く、避妊も何もないまま子種を撒き散らす

入りきらなかった分が隙間から
コポッと溢れ出てくるのを感じながら

「あーやっぱり相手は、男より女のが断然いいな」

何度も強制的な快楽にイかされて
何度も吐き出され見飽きた白い濁液

少年は私の肉体に、残酷な刻印を刻み込んでいる
快楽という消えない刻印
幾度意識を飛ばしたことか

この狭い空間で、自分よりも幼いこの少年は
一体どの位の時間を過ごしてきたのだろうかとか
色々考えながら少年をぼんやりと眺めていると
落ちてあった、無数のイボイボの突起が
ついた卑猥な淫具に、足を引っ掛けて

「なんだ、前だけじゃ足りないのか」

『いゃぁ…いや、いやです…っ!』

明らかに年下の少年に思わず敬語になるくらい
この少年の凄みは、顔や身体中のいくつもの傷が
年相応ではない、壮絶な経験を物語っている

少し身じろぎするだけでも敏感な玲奈の
後ろの孔に、少年はずぷっと指を突き刺す
ロウ達の極太バイブで嬲られたせいか、すんなりと

少年は、両手で柔い尻たぶをぐいと開き
イボイボの特殊なディルドをあてがわれると
少年の極太のペニスは、膣道に埋まったままで
一気に直腸にまで、その異物を押し込めた

『あぁ…あぁぁ…、…いや、ああっいゃああ』

「…ハァ、…全部、入った…っ!」

感じた事のない痛みと圧迫感に
玲奈は自然と涙が溢れ、泣き叫ぶ

「後ろも経験豊富そうだし、全然イケるでしょ?
俺、女が痛がる姿じゃないと、興奮しないの」

アナルだって、ついこの前バージンを奪わればかり
本来は排泄にしか使われない後ろの孔に
ズブズブと、硬くて異形な凶器が侵入して
イボイボの突起が腸壁を擦り抉られる感覚に

内壁を隔て激しい水音を立ててナカで暴れる
チラチラと、二本の凶器が見え隠れする結合部
互いの体液が溢れ出るる玲奈の
小さな胎内に収まってるのが不思議なくらい

玲奈は跳ね上がり、何度も悲鳴をあげるも

『…おねがっ…やめてっ…!くるしっ…い…
もう…むりぃ…ひぁっああっあ…っ!』

「ああ、こんな姿見たら親が悲しむなぁ
まぁ… 、お前と同じか、俺も…2年前から…」

少年は、笑みを浮かべたままさらりと答えた

少年のこれまでの人生には想像がつかないが
2年前というワードに引っかかったが
これ以上は聞かない方が良いような気がして


ーこの薄汚れた、冷たい奇妙な空間で
毎日、少年の気の向くままに犯され
早朝いつも決まって用意された食事が運ばれて
運んでくるのは、玲奈と同い年位の少女だった

「すみません、今日は塩辛いが多いかも…」

一般人から見れば文句の付けようもない
毎回豪華すぎる食事である

「余計な会話はいい、ハル、さっさと失せろ」

「は、はい…失礼しました…、紅月様」

「おい…次、その名前で呼んだら殺すから」

ハルと呼ばれた少女は逃げるように去っていった

『…、紅月…?』

「…倫也、…ただ、この名はすぐに忘れろ」

『そういや今更だね…、へぇ、あたしは…』

「知ってる…」

唐突に、少年よって言葉を遮られる

「あんたの本名、一ノ色 玲奈
実の兄は水瀬家の跡取り養子
2年前、兄貴のポカによって別の人攫いに
代わりに俺が人攫いから…、まぁいいや俺は
で、現在は水瀬家との取引材料として大事な人質
正体は来宮島の14代目、姫様」

『……、え、っ…はぁ?』

一ノ色?水瀬家?
来宮島?…姫?

驚いて声も出ない玲奈の口は
まだあどけない倫也の唇に、ふいに塞がれた

「へー思い出せないんだ、やっぱ噂通り
記憶飛ばしてもらったんだーいいなぁ」

この少年は私の何をどこまで知っているのか
発するワードの繋がりが、まるで意味が分からない

唖然と、愕然とする玲奈は年に見合わない
だけど屈強な漢の力に受け入れられるままに
淫らな舌の挿入を許してしまう

そして一瞬だった

倫也は恐怖に怯える私の手首を床へ抑え付けて
上から馬乗りに圧し倒した
わざと錆びた鉄の棒がある、すぐ側に

そんな与えられたかのような、一瞬の隙を
玲奈はチャンスとばかりに鉄の棒を手にした

「やるじゃん、殺すつもりでやってよ、本気で」

倫也は無防備なまま立ち尽くしている
気の迷いから一心不乱に、苛立ちのまま
その鈍器を振りかざした玲奈

鋭い眼光が、動きが、鍛え抜かれたその腕で
素手のまま倫也は鉄の棒をなぎ払った

なのに、まだ幼い少年が放った一言は

「お前の一族を襲ったたのは、俺達の組織だ」

『ちょっ…、意味が分からない…どういうこと?!』

あまりに残酷で、玲奈はその場に崩れ落ちた
倫也の言動に、行動、全てが異様で
嘘だと言って欲しいのにきっと嘘じゃない
受け止めきれない現実に、意識は朦朧として


バチンッッ

『ほら…っ、玲奈、まだ寝てんなよ…』

びくっと 、私は背中を反らせた
肉棒を私の中へと戻し、再び揺れ動かされる細腰

「こんなに濡らして…玲奈はぶたれると
ドMか?悦んで淫乱な女なんだな 」

『…いや…ぁっ』

玲奈の瞳にじわりと涙が浮かぶ

赤く腫れ歪む私の顔が、左右に大きく揺れる度
倫也は嬉しそうに恍惚の笑みを浮かべる
痛みと羞恥と諦めに、頭がぼうっと霞む玲奈

意識の薄い玲奈は、絶え間ない侮辱で
身体の奥まで快感を植えつけられても
この相手にだけは屈しない…、それなのに


ぱんぱんぱんぱんっ……どぷどぷっ……ちゅっ

何度めかの射精と共にに、不意に甘いキスをされて
予想外にきゅんとナカを締め付けてしまう玲奈

すると倫也は一瞬で獣へと早変わり
もっと出来る、出来るならもっともっと犯したいと
再びギンギンにそそり勃つペニスを秘部に押し当てた


「…ッ、早く孕んでよ、姫様とオレの子
上もそれを望んでるんだよ…、だけど俺はなぁ
男には興味ないけど、玲奈と俺らの
ガキなら…大事に…したい、かもな」


二人は同じ首輪に繋がれたまま
誰かの"命令"に囚われ、日夜行為に更ける

玲奈は何も喋らなくなって
食べ物も口にしなくなった
死んだような目で、表情さえもなくして

細く萎れた身体に、精を吐き出して
涙を堪えながら倫也は遠くを見ていた




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