1. 堕ちた日


藤宮 紗世

この名前を聞いて大体
この学校の男子は察しがついている
例えば藤宮家の執事である暁月 礼央という男を
紗世に語らせてみたら

『同い年だけど生意気だし、それも
執事のくせに性格は超絶悪いけど
顔は超好みのタイプだし
高校にも行ってないくせにそこらの
大人より知識は豊富だし
本当はめちゃくちゃ天才で
海外の研究所なんかから誘いが
くるほどの頭いいくせに…っ!』

だったらなぜお世辞にも家柄や名前とは反面
中身はとても聡明には見えない
藤宮 紗世の執事なんてやっているのか
という疑問が芽生える

そこは他人が踏み込んではいけない関係なのかと

学校中の男達をその美貌でとっかえひっかえ
手玉に遊んできた紗世でさえ、なんと
今は一人の男に夢中になって虜にさせている…
魔術使いの末恐ろしい男なんじゃないか…とか
アニメの冗談じみた噂にまで
なってしまっている藤宮家の執事

紗世の通う高校は金持ちの多いセレブ学校で
校舎内に付き人がうろついているのはよくある光景

付き人といっても送迎や監視役、家庭教師など
大体それぞれの役割分担があるのだが
礼央は弱冠18歳にして全てそれを一人で担っている


ー紗世が執事の礼央に堕ちた日の、お話ー


「お帰りなさいませ紗世お嬢様
今日からお嬢様にお仕えします暁月 礼央と
申します、何かお困りでしたら何でも…」

『別にないって、じゃ私、今から大事な予定
あるから、あ、勝手に部屋とか入らないでよ』

学校終わりに送迎車が家に到着
帰ってみればいきなり現れたうっすら赤髪で
切れ長の鋭い目つきで、片方の目には眼帯

それで大体の派遣の流れは把握できたけど
珍しく一見やんちゃそうなタイプの男

もう一回顔を見返そうと階段を振り返ってみたけど
既にその姿は見当たらなかった…アンタは忍者か

それより今日はこの前合コンで知り合った
まぁまぁイケてる人と会う約束があったから

手早くスマホで連絡を取り合い、運転手を使って
指定された約束場所まで送ってもらった
という運転手ってのも早速さっきの
礼央って人に変わっててちょっとビビった

「じゃあ、待ってますね…この先のラブホ近辺で」

『アンタその言い方ねっ…まぁいいわ
こっちから連絡入れるまで適当にしてていいわよ』

自分とそう変わらない歳のこの執事は
育ちが悪いのか気遣いにかけるのか、それとも
あえてラブホ街だと知らしめる為に口にしたのか

『あっ!久しぶり〜!』

「紗世ちゃん、チョー可愛いし
今日の格好チョーセクシーじゃん!
まずは食事から〜?いやぁでも
早速燃えてきたわぁ〜!」

そこへ現れた茶髪パーマのいかにもチャラそうな
年上大学生と紗世は仲良く腕を組み
一番見た目が豪華なホテルの一番高い部屋を選択して
ホテル内のエレベーターを昇っていった

カシャッ

『えっ?!きいてない…っ!あぁ…撮らないでっ!
写真…はダメっ!私の親知ってるでしょ?!
こんなの…ヤバいって…!!』

目の前のカメラが、チカッと光る
それは、撮影前の予備動作

タオルで両手を拘束されて
ソファーに縛りつけられて

それを取り囲むように設置された何台もの
スマホがランダムでシャッターを切る

裸のままフラッシュの光を浴びる
紗世は恐怖で怯えつつも
防音設備の整ったラブホで
叫び助けを求めてもどうにもならない

厭らしくうねるバイブの機械音が響く中
紗世はイカされ続けている
ナカに埋まったままクリトリスを摘まれて
瞬間プシャッと大量の潮を噴き出した

『ひゃっ、…あぁぁあああぁぁんっ!』

「おっ、シャッターチャーンス!!!」

達した数瞬後に訪れるその時に紗世は絶望した

自らの愛液で秘部をびっしょりと濡らして
身動きの取れない足を大きく開いた状態で
シャッターが切られてしまったのだ

『た、助けて…だれか、たすけて…』

疲れ果てた声を最後の力を込めて
小さく振り絞り、助けを求めた

途端に、あの執事が出入り口からご丁寧に
ズカズカと入って来て、撮影変態男に
右ストレートをくらわしダウンさせた

スマホも全部回収&データを消去して
私は乱暴に車の中へと回収&放り投げられた

『なっなんなのよ、いきなり!
助けるならもっと早く…っ!』

「お嬢様の大事な約束事であるご趣味は
てっきりハメ撮りだとばかり勘違しましたよ
あんなの見せられたら…ククッ」

キーーーーーッ

するといきなり車は急カーブで急停車
なんて荒い運転なんだろうかと
紗世はポカンと口を開けていると

「だって、写真を撮られたと同時に
何度か絶頂してましたよね?
だからそういう性的趣向をお持ちなのかと…」

パンッ

紗世は前のめりになり、礼央の頬を引っ叩いた

『バカ!ハメ撮り?!そんなの趣味なワケ…
ないじゃない!今回はたまたま相手に
しくじっただけよ…途中まではよかったのに
まさかあんな性癖の男だとは知らなかった…
だけの失敗な・の・よ!』

一応男遊びをしている中でも
藤宮家の長女としての自覚は心のどこかにあるようで
写真なんか撮られて強請られて
もし親に迷惑でもかかったりしたら申し訳ない

「へぇ…じゃあなにこれ?なんでまだ濡れてんの?」

紗世はあまりの情けなさと恥ずかしさに
運転席から下着の隙間に指を浸入させられるまま
固まって黙りこくってしまっている

「うっわー引くわー
プライドの高い高貴なお嬢様が
あんなの相手に今もダラダラとか…
ははっ、図星か?」

容赦なく言葉で傷つけられる自尊心は真逆に
弄ばれている身体は疼き、助手席のシートまで
びしゃびしゃの愛液で汚してしまう紗世

肉芽を再び刺激されると、先ほどより
勢いよく透明の潮を吹き出した

『んぁぁ…だめ、らめぇぇ…!』

「あーあ、こんなにシート汚しやがって
後始末面倒くせーじゃねーか…」

相手に快感を与えようという思いはまるでなく
ただ乱暴に弱い箇所を何度も何度も
嫌がらせみたいに弄られているだけなのに

ナカから溢れ出す蜜と飛び散った潮が混ざり合い
ヌラヌラとよりいやらしく濡れていた

ピロリーン

「ははー撮っちゃいましたよー
紗世お嬢様のブザマな姿」

礼央が手にしていたスマホによる
撮影カメラのフラッシュが光った

『あ、…アンタ何考えてるの?!』

「予想外かなぁ…いいオモチャが手に入ったかも」

『はぁ…オモチャですって?!執事の分際で
なかなかいい度胸ね…私に手を出してオモチャに
されるのは、どっちか教えてやるわっ!』

威勢のいい女は躾甲斐があって嫌いじゃない
この女はさっきの男に撮影されていると同時に
破滅的な興奮も覚えていたであろう

今まで見てきた中でも一番分かりやすい
単純な女の反応だった

「欲深な女には、次は
こっちの方にもくれてやんねーとな?」

抵抗しても押え付けられて逃げられない
礼央はグズグズに溶けきった紗世の秘部に
自身のペニスをあてがった

今にも泣き叫ぶ勢いの紗世の口を手で覆い
肉棒を根元まで一気に刺し込んだ

『いっいやぁああああ…っ!ほ…ほんとに
入れた…こいつ、この私を…レイプした…っ!
いやあああぁぁぁ…っ!』

「ほら、根元まで簡単に飲み込んでいくぞ?」

『わかってるのこの犯罪者っ!
絶対訴えてやるんだから…っ!』

その感触に違和感もないまま
ズクズクと沈み込んでいく

しかしアンアンとヨガり鳴きながら出る
紗世の言葉に、説得力はまるでない

予想を遥かに上回るペニスの質量に
十分慣らされたはずのナカがミチミチと圧迫されて
紗世は自然と涙が溢れ出す

「おらっこうしたらちゃんと見えるか?
お前が今日、会ったばかりの男の
ペニス咥え込んで、悦んでる姿がよ…っ!」

『いや…!そんな…モノ…ぁん…見せないでっ!』

今度は前から自撮りの角度で
ムービー撮影ボタンを押して
鏡のように紗世に自分の淫らな姿を
礼央は悪戯にわざと見せてやった

暗く狭い車内ながらも自分好みの男に犯されて
ぐちゃぐちゃ音がする結合部は丸見えで
激しい抽挿を繰り返している

巨大な男の肉棒に押し拡げながら
必死に咥え込んでいる
自分の卑しい秘部が映っている

「はっは、何だおまえ
レイプされてるくせに感じてんの?」

顔を横に背けている紗世の耳元で
意地悪く囁やいてやると、反応して
ビクリと体を震わせより一層強く締め付けてくる

その感触が案外クセになりそうなほど気持ち良くて
紗世の細い腰に夢中で己を叩き付けていた

ズタズタに傷つけられたプライドに
紗世は諦め顔で力無く「早く終わって…」
と繰り返し呟くも、ゆるゆると自分から
腰をくねらせては礼央の腕にしがみついて

『あっ、はぁん…!やぁ、ぅ…っ!もっと…
奥まで…っ!おねがい…あぁん…!!』

欲するままに股を開き身を捩らせ切なげに喘ぐ
さらに自分のナカで膨張していく
男の欲望を愉しんでいる自分がいる

再奥の子宮口近辺を突いてやると
紗世のその泣きじゃくる顔は
どう見ても悦びに満ちている猥らな牝犬の顔
こいつは根っからの好きモノだ

次第に壊れ始めていく紗世は
女の扱いに慣れた礼央に与えれる快感に
ただただ酔いしれ、そして、堕ちたーーー

「今日からお前は俺の性欲処理機として、俺に尽くせ」


それから毎日行為を強制された
時間も場所も関係ない立場逆転の服従関係
常に身体を弄ばれ、彼の虜となっていった…



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