「ぐッ…ンン、あああっ…グッ…ぐぅ…ぅン…」
後孔に山蛇の肉竿が挿りこんでくる。十分解されているはずなのに、後ろが熱くて痛くて堪らない。山蛇だってこれだけキツければつらいはずなのに、決して抜こうとはせずゆっくり推し進めてくる。

 事務所のあの固いソファにうつ伏せで横になっている。ケツだけ浮かせた姿はまるで雌のように見えるだろう。全身に力が入り、爪はソファに食い込んで耐える。
 山蛇のモノを口で咥えたことはあるが、挿入したことはなかった。イラマチオをされた時も、喉奥まで挿りこんでくるほどデカいことはわかっていたのに、こんなに苦しいなんて思わなかったのだ。

「俊平君、ッ…ちょっと力抜いて…」
「ふぐ、ッむ、むり…ッイ”ッッ!あ、アッ…」

 ゆっくりと押し進めていた山蛇は、俺のすっかり萎え切った屹立に触れしごき始める。素直に快楽を捉え始めた身体は徐々に熱を持ち、萎えていたものがもっと触ってほしいと訴える。

「アッそれ、き、もちッ…ぃ、ンンアッ…」

 自分の声だとは思えない程に、甘ったるい声が漏れている。自分の耳に羞恥心を煽る声と、後ろから水音が聞こえてきた。脳内は恥ずかしい音と、快楽で埋め尽くされ自然と尻の痛みも消えていく。ずぶぶぶぶ、とナカに熱い質量が挿入されていくのがわかる。

「あああっ、ん、アッアッ、ひ、んああッ…」
「やっとはいったね…すごいな…俺のが挿っちゃうなんて」

 「淫乱だ」と耳元で囁かれた。違う、そんなわけないのに後孔はしっかりと快楽を拾っていく。異物感と、前立腺を突かれた時の痺れるような快楽に身体が押し潰されてしまいそうだ。自分の身体が着実に、山蛇のモノにされていく感覚が下腹部に沈殿していく。
「アッアッアッ、んひッ…ンンッ!ッ!ぐ、んああッ…」
ぢゅぷぢゅぷ、ずぷずぷぷ
 粘膜が歓喜している。もっと奥まで挿れてほしい、もっと気持ちいいところを突いてほしいとナカがうねり、その長大な熱が肉孔を抜こうとするたび寂しそうに吸い付いていく。出ていかないで、と言わんばかりに締め付ける粘膜は次の突きで快楽に打ち震える。
 山蛇の大きな両手が俊平の腰を掴み、まるで逃がさないとでもいうかのように腰を押し付ける。まだ全部は入っていないようで少しでもさらに挿入しようとすると苦しくて喉が鳴った。
「ッんあ!アッあああッ!い、いやだあッ、もう、も、むり、だから…!イかせて、ッ!イっちゃ…ンんんっ!!イかせ、てッぇあっ…い、いいっ…あああッ…!」
「後ろだけでイけない? ね、メスイキしてみてよ。俊平君のメスイキ見てみたいな」

 山蛇の声が脳内で響く。メスイキなんてしたことないのに、わからないのに。だって、俺は男だから。
 それでも着実に絶頂へと導かれていく。奥に入れ込むような突きが今度はぷっくりと膨れ上がった前立腺をコンコンと突いて、突かれるたびに腰が痙攣する。足の爪先がピンと伸び、手は切なげに何かを掴もうとするも宙を掴んで、力尽きる。
「アッ、や、やだッな、か、クる…!キちゃ、こ、こわいぃっ…や、や、」
「大丈夫、だいじょうだよ。俺が見ててあげるからちゃんとイけるよね? 俊平君ならできるよ。ほら、気持ちいね? 前に触らなくてもイっちゃう淫乱だもんね?」

 先程まで勃起していた自身は、少し萎えかけているというのに鈴口からは先走り汁から垂れ、自分の身体が絶頂寸前のところにいるのがわかる。喉は震え、逃げ出したい程の快楽から山蛇は逃してくれなかった。どんなに嫌だ、やめてと喚いても、やめてくれることはない。後ろだけで絶頂を迎えるなんて無理なはずなのに、前立腺を強く強く突かれつづけ、解放されることのない快楽に責め立てられた。

「〜〜〜〜ッ…!!も、イ、イッ……ッ、ッ!!ッ〜〜!」
「…ッ…!」

 ナカの肉棒がゴム越しで膨張し、種付けしようと粘膜を抉る。絶頂を迎えたはずなのに、普段の射精感はなく降りることができない頂点から必死に息をして快楽を鎮めようとする。しかし息をすればするほど下腹部で燻り続ける熱は冷めることはなく、ナカで打ち震える熱をきゅうきゅうと締め付け続けた。


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