※R18
※甘々
※受けの女装
※付き合ってる設定
※シキ成人済

 以前、一度女装をして任務についたことがある。その時は満足に見れなかったとかで、あの男に大層文句を言われたことを思い出した。あ、今晩は女装してみよっかな。
 あの時のことはトラウマでしかないけど、女装自体はなんとか上手くやれていた気がする。マトーさんにいつ使うかわからないのに揃えてもらった化粧品たちの出番がようやくきたようである。クローゼットから女モノの細身のドレスに黒いボブカットのウィッグ、そして化粧品たち。マトーさんがやっていたやり方を思い出し、ファンデーションからしていく。
『アンタ、肌白いから薄く塗ってくわね』
そんな風に言っていた気がする。
 眉を整え、オレンジをベースにアイシャドウを薄く塗っていく。アイラインを引いて、レッドのリップを塗った。ウィッグを被って、ドレスを身につける。
「まあ…自分でやったにしては、上出来じゃないか…?」

 鏡で自分の姿を見ていると、自室の出入り口でノック音が聞こえた。
「お、今日は早いな…」
危ない、もう少し早かったら完成形で迎えることが出来なかった。裸足のまま、駆け寄って扉を開ける。
「おかえり」

 そこには予想通り驚いた表情のトーカ・オウシュウが立っていた。俺よりもずっと高い身長は威圧感があるが、それももう慣れた。
「どう? トーカ、昔さ俺の女装がちゃんと見れなかったってマトーさんにキレてたろ? 今日は出血大サービスってお、お、おお…?」
脇を抱えられ、ベッドに押し倒される。無言を貫くトーカの額に手を這わせた。
「…」
「え、かわいくない? 変? 萎えた?」
無い胸に顔を埋めたトーカの髪を梳く。ハーフアップしていたゴムをとって、その綺麗な髪を撫でた。しばらくそうしていると、トーカが突然顔を上げて俺の額にキスを落とした。次に頬に、そして唇に。顔を上げたトーカの唇に赤が移る。黙っていれば、綺麗な顔だからその赤は妙に色気を増幅させていて、思わず「エロい」と声に出た。
「エロいのはお前だ、アホ…」
「えへ、エロいって言われちった」
上半身を起こして、トーカの首元に吸い付いた。白く、男らしい首筋や鎖骨に華が咲いていく。真っ赤なリップを選んで良かったと心底思った。
「ねえ、俺かわいい?」
今日なら形勢逆転できるかもしれない。押され気味のトーカに発破をかける。柔らかいベッドに押し倒され、雄の顔をしたトーカを見上ると、耳元で「愛してる」と聞こえた。
「え」
いつも言ってくれないのに! そう言おうとした瞬間、太ももに大きな手が這っていることに気が付いた。
「…チッ、下も女モノ履いとけよ」
「女モノだと、入りきらないんだよ…」
俺の下着だけ剥ぎ取った下着泥棒は、ローションを取り出した。帰ってきたばかりだというのに、元気なこって。
「ン、ぅ…」
長くて太いトーカの指が後孔に入っていくのがわかる。
「ァ、う…ンッ…」
ゆっくりと丁寧に慣らされる。既に三本の指が粘膜を掻きまわすように動き回っているのがよくわかる。
「は、ンあ…ッ! んんッ…! そこ、イ、からァッ…!」
こういう時、トーカは驚くほど静かだ。自分の嬌声とローションの水音ばかり耳につく。いつもならばうるさいほどに俺様な言葉を吐いてくるくせに、欲を孕んだ目で見つめられてしまえば、「早く、もっとくれ」と腰が強請ってしまう。
 指が抜かれ、上がった息を整える。トーカがコンドームを取り出しているのを見て、思わず腰が揺れる。開いた股の間にいるトーカは腰が揺れたことに気が付いているくせに、素知らぬ顔でコンドームをつけている。
「おい、ッ今日は別にそれつけなくても…」
「ア”? ちょっとは待てねえのか。この発情猫が」
「う、ううるさいなッ…!」
こっちは恥じを忍んで言っているというのに、この傍若無人野郎が…!
 文句を言おうとした瞬間に、肉棒の先端が後孔に当たっているのがわかる。早く、挿れてほしいと強請る穴は意図せずともトーカのモノに吸い付いた。
「ぁ、ぁ、ぁッ…」
「オラ、…啼けよ!」
「〜〜〜〜ッ、ッ…! 〜〜!」
ずぶぶぶと熱い質量に圧倒され、声にならない声が喉奥から溢れ出した。骨盤から脳天を快楽で貫かれ、すっかり身も心もトーカの物だ。
「ゴムしてなかったら、孕めたかもなァ?」
耳元でそう囁かれ、思わず顔に熱が集中する。トーカが奥ばかりを責めるように突くものだから、自身の胎内に子宮ができてしまったと錯覚する。
「ほし、トーカと、ぁッ…! トーカの赤ちゃん…、ほしいッ…!」
その瞬間、身体を引き寄せられ抱きしめられた。そのせいでよりトーカの長大なモノが奥を抉り、子宮口を刺激する。入るはずのないそこを、ノックするように下から突き上げられた。対面座位になって、上半身はトーカの長い腕で拘束され、耳元ではトーカの熱い吐息に犯されている。すっかり力の入らなくなった足は快楽に打ち震えるだけで、役に立たない。
「も、はいんないッ…! おく、ッあ”ッ! はいん、ないぃぃッ…! も、ああッ!」
「ッ…ふ、ッ…」
突き方がどんどんと奥をこじ開けるような動きへと変わっていく。それも強引にこじ開けるのではなく、自ら拓かれるのを待っているような…
 自分の格好を見れば、女だった。頭がおかしくなりそうだ。自分がトーカの女になってしまった、身体のすべてをトーカで塗りつぶされ挙句の果てに女になってしまったのだと、本気でそう思った。
「あ、はッ…んんッ…は、ァ…もう、らめ…ッ…ん…」
自分の骨盤がどんどん拓いていくのがわかる。ぐぐぐッ…降りてくる子宮口が、粘膜を刺激する男根とキスをする。貫かれてしまう、そう思った瞬間に視界が真っ白になり、何が起こったかわからなかった。
「〜〜〜ッッ!!! あ”あ”ッ おか、しくなっちゃ…ぁ は、ああッ」
身体の芯までトーカのモノになってしまった。本来ならば入ってはいけない場所に入ってしまった。底なしの快楽に脳が震える。
「おかしくなったら俺がちゃんと面倒見てやるよ」
「あああッ…! ん”ッ は、あ”ッ あ”あ”ッ」
激しい抽挿が始めった。膣内から出ていってしまう寸前まで抜き、一気に子宮口を貫かれる。ずぷぷ…ぐぷぅ胎内から鳴ってはいけない音が鳴っている。激しい快楽から逃げたくて、上の方に逃げてもトーカの腕に引き戻されてより激しく突かれてしまう。容量オーバーの快楽を与えられ、訳が分からくなりトーカの大きな背中にしがみついた。
「あ”あ”あ”あ”ッッ イっちゃ ッイ” い”ぐッ…う”ッ」
きゅうううと身体が締め付けられるような絶頂が襲い掛かってくる。行き場のない快楽が身体中を駆け回り、責め立てる。トーカに食らうようなキスをされそれに答えると、絶頂したナカに締め付けられた張りつめた肉棒が吐精した。ゴム越しに射精されているのがわかり、腰を揺らす。
「んぅ… ぅ…」

 ゆるゆると意識がはっきりしてくる。自分が吐き出した精液でせっかくのドレスは汚れ、トーカが来ていた服は俺の化粧がついている。きっと、自分の顔は酷いモンだろう。
「…ッ…ぁ…脱がしてくれれば良かったのに、ッ…」
「折角イイモンつけてんだから、もったいないだろ」
繋がったまま文句を言う。大きな胸に頭を預け、心臓の音を聞く。
 突然ウィッグを取られ、化粧もごしごしと落とされ、ドレスも剥ぎ取られた。
「え、え、何…せめて化粧落とし…」
またゴムを取り出し、もう一回シようとしているトーカに蹴りを入れるも
「は、はあ!? もう十分だろ!?」
「さっきは雌の格好をしたお前とだろ? ただのお前とはヤってねえ」

 意味わかんねーよ! ともう一度蹴りを入れようとした瞬間、足首を掴まれ強制的に開脚させられた。その後、5ラウンドほど致し、俺はもう二度とトーカの前で女装はしないと固く心に誓った。


【作者コメント】
「トーカ×シキ甘々」「トーカ×シキのR18」リクエストいただき、ありがとうございました!
甘々、本当にこのふたりには難しい…
…このふたりにしては頑張りましたよ…これが限界かもしれない(笑)
まず甘々にするにはトーカの俺様を矯正した上で、シキくんを素直にさせなければならないですね。…この二人がもっと甘々しているところを作者も見たい(願望)



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